この記事は、以前紹介した記事「毎年買い換える方法」を2年に1回にしたものです。毎年買い換える方法については、以下の記事もご参考にしてみてください。
前提条件
まず、毎年iPhoneを買い替えるために必要な条件は以下のようなものがあります。
- 教職員である
- 教材費として学校側がPCやタブレットを全額支給してくれる(立替方式)
- 最新のiPhoneではなく、廉価版のSEモデル
まず、Appleの新学期キャンペーンによる学生・教職員セールを使います。そのため教職員であることが前提です。
そして最難関は2つ目で、学校がPCやタブレットの購入のためにその費用を全額支給してくれる環境が必要です。またギフトカードをちゃっかりポケットに入れるので、まずは自分で立て替えてそのあと支給してくれるタイプでないといけません。
こんな環境にある学校はほとんどなく、一部の私立学校ぐらいかもしれません。かなりハードルが高いですが、もしその環境にあるならチャンスです!
最後に、購入できるiPhoneはナンバリングシリーズではなく、iPhone SEシリーズになります。毎年買い替えの場合ですとナンバリングシリーズ(2023年版ならiPhone 13)を購入できたのですが、2年に1回の買い替えだとSEモデルでないとほぼ無料にすることは難しいです。
2年に1回となってハードルが低くなったかというとそうでもなく、逆に使用していたiPhoneを売りに出すときに価格も下がってしまうというデメリットが目立ってしまいます。ただ、SEは2年に1回のペースで新モデルが販売されていますので、ペース的にはちょうど良いですね。
2年に1回iPhoneを無料で買い替える方法
では本題です。基本的な手順は以下の流れです。
- 2〜4月ごろに行われる「新学期キャンペーン」でiPadとMacを1年おきに購入する。
- 2年に1回、1月初旬にあるAppleの初売りでiPhoneを購入する。
- 以前使っていたiPhoneをフリマアプリ等で売る。
① 2〜4月ごろに行われる「新学期キャンペーン」でiPadとMacを1年おきに購入する
Appleの公式ストアでは毎年2月~4月ごろに、学生・教職員向けのセール「新学期キャンペーン」が行われます。このセールはただでさえ学生・教職員はMacやiPadを通常より安い価格で購入できるのに、さらにAppleギフトカードによる還元を受けることができます。例年だとiPadで12,000円、Macで18,000円ほどの還元を受けれますので結構な額ですね。(2023年はiPadで4,400〜8,000円、Macで16,000〜32,000円)
毎年iPhoneを買い替えるためにはこのAppleギフトカードの還元を受ける必要があります。そのため、学生・教職員であることが必須条件です。また、iPadとMacを教材費等で処理できる環境も必要です。これを自腹でやってしまうとかなりの出費なので、この代金を一度自分で支払った後(Appleギフトカードを手に入れるため)、学校がこの代金を支払ってくれなければなりません。この点が多くの教員にとってハードルが高く、一部の教員にしかこの方法が利用できない点です。
学校支出でiPadとMacを同時に毎年購入することは難しいという方は、1年おきに購入すると予算的に降りやすいかもしれませんね。これが2年に1回とした理由です。
② 2年に1回、1月初旬にあるAppleの初売りでiPhoneを購入する
iPhoneをAppleの公式ストアで購入する際、唯一セールが行われるのが1月初旬に行われる「初売り」です。ここでは端末自体は安くはなりませんが、iPhoneを購入するとAppleギフトカードでの還元を受けることができます。例年ですと6,000円前後の還元になることが多いですね。(2023年は8,000円に増額されました。)
気を付けたいのは最新機種やProモデルがラインナップされないことです。これらが欲しい場合は、Appleギフトカードでの還元を受けることはできませんので、いつ購入しても大丈夫です。その分、無料で買い替えることはできませんが…。特に2年に1回となると予算の面からナンバリングシリーズへの買い替えも、ほぼ無料では困難です。無料にこだわるのであればSEシリーズで買い替えることになります。
2023年初売りだと最新機種はiPhone 14ですが、ラインナップされたのはiPhone 13, 13mini, 12, SE(第3世代)になります。
そして、購入する際はAppleギフトカードを利用します。新学期キャンペーンや前年の初売りで手に入れたAppleギフトカードはもちろん、不足分もAppleギフトカードで支払いをします。なぜ不足分もAppleギフトカードを使うかというと、Appleギフトカードを安く手に入れる方法があるからです。
Appleギフトカードが実店舗で販売されているのを見たことがある方も多いと思いますが、楽天市場などのECサイトでも販売されています。そして楽天市場の場合ですとポイント還元の対象となっていて、私の場合ですと20%ほどのポイント還元を受けることができます。詳しくは以下の記事をご参考にしてみてください。
【2023年最新】Apple製品を安く買う3つの方法不足分については、お得に購入したAppleギフトカードを使うことで、より安くiPhoneを購入することができるのです。
③ 以前使っていたiPhoneをフリマアプリ等で売る
新しいiPhoneを購入すれば、それまで使っていたiPhoneは不要になることでしょう。そんな端末はフリマアプリなどを使って売って現金化しましょう。以前はApple Trade Inをオススメしていましたが、iPhoneの中古市場が活発になり、公式で下取りしてもらうより高額で売ることができます。
最もオススメなのはフリマアプリで、次点で中古買取業者です。フリマアプリは自分で商品を販売して購入されるのを待つ必要がありますが、その分高く売ることができます。中古買取業者は査定に出して、その価格に納得すればすぐに取引が成立するので手軽です。しかし価格はフリマアプリに劣ります。
手間がかかりますが、結構価格が違いますので私はフリマアプリをよく使いますね。オススメのフリマアプリについては以下の記事をご参考にしてみてください。
2年に1回買い替えるときのデメリットは、このときフリマアプリ等で販売すると価格がそこまで高くならないことです。2年も使うと型落ち感が出ますし、バッテリーも劣化します。この点が価格を下げてしまう要因となっています。
実際にシミュレーションしてみた
では、実際にシミュレーションしていきます。今回は以下の条件でシミュレーションします。
- 2021年初売りでiPhone SE(第2世代)を購入し、Appleギフトカード6,000円獲得
- 2021年新学期キャンペーンでiPadを購入し、Appleギフトカードを計12,000円獲得
- 2022年新学期キャンペーンでMacを購入し、Appleギフトカードを計18,000円獲得
- 2023年初売りでiPhone SE(第3世代)を購入(Appleギフトカード8,000円獲得〈来年に使用〉)
収入 | 支出 | |
2021年初売り iPhone SE (第2世代)購入 | 6,000円 | (44,800円) 前々年度扱い |
2021年 新学期キャンペーン iPad購入 | 12,000円 | 学校支払 |
2022年 新学期キャンペーン Mac購入 | 18,000円 | 学校支払 |
2023年初売り iPhone SE (第3世代)購入 | (8,000円) 次々年度扱い | 62,800円 |
楽天市場で Appleギフトカード 購入(20%OFF) | 26,800円 | ※1 約21,440円 |
フリマアプリで iPhone SE (第2世代)販売 | ※2 約20,000円 | ー |
合計 | 約82,800円 | 約84,240円 |
- ※1 所持しているAppleギフトカード(36,000円)を指し引いた26,800円分のAppleギフトカードを楽天市場で20%OFFで手に入れた額(差額はポイント還元)
- ※2 フリマアプリでの相場(中古品・美品)が22,000円で手数料・送料を差し引いた額
2023年のシミュレーションでは、残念ながら少し支出の方が多くなってしまいました。それでも1,500円ほどでiPhoneを新しいものに買い替えることができます。支出の方が多くなった要因は「円安によるiPhone価格の上昇」が考えられます。
2022年には円安の影響でiPhoneなどのApple製品が大きく値上げされた年でもありました。あまりにも大きな値上げだったので、度々ニュースにも取り上げられたほどです。iPhone SE(第3世代)の場合、発売当初の価格が57,800円だったのですが、62,800円に値上げされています。SE(第2世代)が発売当初44,800円だったことを考えると2万円弱の値上がりとなっています。
最後に
2023年は僅かではありますが、支出の方が多くなるとしでした。しかしそれでもほぼ無料で買い替えることができることに変わりはありません。MacとiPadを教材費等として学校が支払ってくれるという大きなハードルはありますが、もしそのような環境にある方は参考にしていただければと思います。