大阪府の子育ておすすめエリア(市・区別)を紹介する企画第22弾。今回は岸和田市・貝塚市を紹介します。
岸和田市
岸和田市にある私立学校
- 近畿大学泉州高
- 神須学園〈通信〉
岸和田市にある公立高校
- 岸和田市立産業〈商工〉
- 和泉〈普通・グローバル〉
- 久米田
- 岸和田〈文理〉
筆者の評価
大阪府の南部にあるだんじり祭りが有名な市です。だんじり祭りは岸和田市だけでなく周辺の市でも行われるのですが、岸和田駅前の商店街周辺で行われる「やりまわし」が人気でよく取材などが行われています。祭りのシーズンが近づくと市全体の雰囲気も祭りムードになり、市の一体感を感じることができるでしょう。
教育
チャレンジテスト(令和3年度)の結果は36自治体中35位で、大阪府ではかなり下位という結果になってしまいました。小中学校の教育では心配なところです。
高校、特に公立高校は結構充実しています。南の方の地域では人気どころの和泉高校や岸和田高校があり、特に岸和田高校は大阪の公立トップ10校であり、文理学科がある超進学校です。交通の便も良いので高校選びは快適ですね。
利便性
西側の海沿いと、東側の山沿いでは利便性がかなり違います。栄えているのは西側です。
南海本線とJR阪和線が市の西側を平行に通ります。どちらの路線も特急・快速電車が停まり、南海本線は岸和田駅(難波まで23分)、JR阪和線は東岸和田駅(天王寺まで29分)が交通面では便利です。難波方面をよく利用される方は南海本線、天王寺方面をよく利用される方はJR阪和線沿線がオススメです。反面東側の山の方は路線が通っていませんので不便です。高校選びのことを考えると西側が無難でしょう。
西側が交通の便が良く、多くの人が住んでることもあり、買い物面でも西側が便利で、多くのスーパーが密集しています。大型商業施設も西側のみにあり、岸和田カンカンベイサイドモールやラパーク岸和田が特に大きい施設になります。
総じて西側が圧倒的に便利な街になります。
治安
治安は大阪では平均的で、泉南市と大阪市鶴見区と同程度です。だんじり祭りの影響か野蛮なイメージがあるかもしれませんが、治安は特に気にする必要はないでしょう。
住宅価格
住宅価格は大阪では平均よりやや安く、柏原市と羽曳野市と同程度です。それらの市と比較すると利便性は岸和田市の方が上ですので、コスパの良い街といえましょう。「大阪の南の方は治安が…」と思われがちで、住宅価格が比較的安いですね。実際は治安も悪くはないので、穴場的な存在です。
貝塚市
貝塚市にある私立学校
- 秋桜〈通信〉
貝塚市にある公立高校
- 貝塚〈総合〉
- 貝塚南
筆者の評価
岸和田市よりさらに南にある市で、二色浜海岸という美しい海岸が非常に有名です。潮干狩りや海水浴、マリンスポーツなどが楽しめます。他には東洋の魔女と呼ばれ、1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた女子バレーボールチームが大日紡績の貝塚工場の女子バレーボールチームからスタートし、バレーボールが盛んでした。しかし、現在は卓球にも力を入れているようです。
教育
チャレンジテスト(令和3年度)の結果は36自治体中31位でした。岸和田市と同じく小中学校の教育は苦戦していて、大阪府では下位グループです。大阪府の南部の地域はどこも苦戦傾向です。
高校も私立学校は通信制のみ、公立高校も選択肢が少なくなっているので、他の市を含めて学校選びをしたいところです。
利便性
交通面では南海本線とJR阪和線、水間鉄道が通ります。特に水間鉄道は西側の海沿いの地域と東側の山沿いの地域を結ぶ重要な路線で、この辺りの大阪府南部の地域には珍しい存在です。南海本線なら貝塚駅が急行停車駅になっていますので、30分ほどで難波までアクセス可能です。(JR阪和線は区間快速までしか停まらずやや不便ではあります。)
買い物面では西側エリアが優勢です。岸和田市ほどの密集具合ではありませんが、それでも十分なほどの店舗があります。また、水間鉄道沿線にも数店舗ありますので、東側も劇的に不便なわけではありません。大型商業施設はイオン貝塚店のみです。場所的にはJR阪和線和泉橋本駅付近にあります。
利便性を優先するなら西側の南海本線側が一歩リードといったところでしょう。
治安
治安は大阪では平均よりやや良く、堺市南区と羽曳野市と同程度です。繁華街などは特にないので妥当な治安ではないでしょうか。治安面は特に心配は要りません。
住宅価格
住宅価格は大阪では安い方で、泉佐野市と泉南郡田尻町と同程度です。教育面や利便性を考えるとこの価格帯は適正範囲でしょう。そこまでお得感はありませんが、住宅価格はグッと抑えられそうです。
最後に
今回は大阪府の南の方にある2つの市について紹介しました。どちらもほどほどな利便性がありながら住宅価格が抑えられているのが特徴ですね。教育面では心配なところはありますが、利便性を保ちつつ、住宅そのものの広さや安さを重視したい方にはオススメです。