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中学受験に塾は不要!現役私立教員が教える最短ルート!

さあ、中学受験も佳境に入ってきましたね!今日は現役私立教員かつ、作問にも携わったこともある私から、中学受験合格の最短ルートをご紹介しましょう!これから中学受験を考えているご家庭の参考になればと思います。

中学受験の塾事情

まず、中学受験をした家庭の内、約8割が塾や家庭教師などを利用していると言われています。中学受験を考えている家庭の多くが利用していますね。

また、それにどれくらいの費用をかけているかというと、4年生から6年生までで200万円を超えると言われていて、特に6年生で高くなります。日々の通塾だけでなく、長期休暇の講習会や模擬テストなどでどんどん費用がかさんでいきます。一般家庭の私から見ればすごく高額だなぁと感じてしまいますね。

小学校での勉強だけではだめなのか

ハッキリ言って、小学校の勉強だけでは中学受験の問題は解けません。これは言い切れますね。小学校では教えられていないようなことも中学受験では出題します。

逆に高校受験の方が中学校の勉強だけでなんとかなります。高校受験の出題範囲の方が厳密に守られていて、教えたことしか出してはいけないことになっています。

大阪の場合だと、特に豊能地区の教育委員会がうるさいですね。「この範囲は出すな!」とか言ってきますし、試験後文句を言ってきます。無視しても良いんですけど、豊能地区の生徒は優秀でそこから生徒が送られてこなくなると困るので、多くの私立高校はしっかりと守ります。

中学受験の問題と高校受験の問題を見比べた場合、中学受験の問題の方が難しいこともあります。それだけ、中学受験は多岐に渡って出題され、特殊な解き方を必要とする問題も多くあるのです。そのため、中学受験では小学校の勉強以外にも特別に準備をしなければ合格することはできません

それでも塾は不要

小学校で教えてもらえないことも出題されますが、私は塾は不要だと思っています。それは、出題者視点から見れば明らかで、出題者も何かの参考書や問題集を参考にしながら作問しているからですこの参考書や問題集さえ解けてしまえば、塾は不要なのです

出題者は何を見て問題を作るのか

中学受験の問題はどうやって作られるのかというと、その中学で働く教員によって作られることがほとんどです。そして、多くの教員は何かを参考に作問しています。それは以下のようなものです。

自由自在シリーズ

中学受験における辞書的な存在です。この言葉って出して良いのかな?と思ったときによく見ます。ここに書いていれば出題しても文句ないだろうという判断材料にしていますね

ただ、受験生がこれをはじめから読んでいくような勉強方法はやめましょう。量が尋常じゃなく多いので、読み終えるまでに試験がやってきます。分からない問題や、興味があるところを見る程度にしましょう

新小問シリーズ

新小学問題集、略して新小問です。多くの教員がこの本を参考にしているのではないでしょうか?

どのような出題の仕方をしているのか、どの程度の範囲まで出題しても良いのか、難易度はどの程度かを確認するときに使っています。ここから丸々同じ問題を出すことはありませんが、難易度などはかなり似てくると思います。

ベーシックな問題からやや入試問題に近いものまで様々な問題が収録されていて、分量としても適切です。これを完璧に解けるようになればほとんどの私立中学校で合格は目前です

しかし、ここで大問題なのですが、この新小問、一般販売されていません

塾や学校向けに販売されていますので、入手する方法は限られています。一応、ネットから非正規ルートで購入することは可能なのですが、割高です。(塾代より安いと思って割り切っても良いですが。)

それじゃあ、塾に行かないといけないじゃないか!

そう思われるかもしれませんが、新小問以外の問題集で十分です。私も、新小問に似ないように様々な問題集に目を通すのですが、新小問より安くて内容が充実した問題集は色々あります。それらをご紹介しますね。

自由自在問題集シリーズ

先ほど参考書としてオススメした自由自在の問題集です。自由自在と併用するなら新小問よりこちらの方が使いやすいと思います。内容は非常に充実しています。基礎レベルから難関校受験まで対応できる豊富な問題が用意され、解答解説もしっかりとしています。新小問よりコスパはこちらの方が上です

最高水準シリーズ

最高水準シリーズは高校受験でも定評がある、最高難易度の問題集です。難関校受験にも対応できますので、さらに難しい問題に取り組みたいという家庭にはオススメです。これが解ければ怖いものなしです

他校の入試問題

他校がどのような問題を出題しているのかも参考にしています。特に中堅校が他府県の上位校の問題を参考にすることはよくあります。自分が受験する学校以外の過去問もやっておいた方が良いでしょう。

受験生の最後の仕上げには、ぜひこれを使ってもらいたいですね。

というのも、塾でも最後の仕上げはどこかの中学校の入試問題をひたすらやらせて、入試問題慣れさせることがほとんどですので、塾に行かなくても何ら問題はありません。そのあとに塾講師の解説があるかどうかです。解説がなくても、冊子の解答・解説を読んで理解できるか、親が教えてあげることができるのであれば問題ありません。逆に、解き方を知っている問題の解説をされても時間の無駄という考え方もできます。

大学受験の傾向

私立中学校のほとんどは中高一貫校になります。そして、6年間の集大成として大学受験に臨みます。中高一貫校ですので、作問者は大学受験の問題を多く解いていて、その傾向は掴んでいます。6年後を見据えて、大学受験の傾向にあった生徒を選抜したいという気持ちがあります

最近の例ですと、読解力・思考力・判断力を問う問題ですね。ただ、この対策はほとんどの中学校で不要です。大体の場合は対策しなくても解けてしまうということもありますが、対策の時間に対してリターンがあまりないからです。過去問の傾向からこの手の問題の配点が高く、難易度も高くない限り対策しなくても良いでしょう。

中学入試向けの問題集が解ければ問題なし

正直、新小問をはじめ、中学入試向けの問題集さえ解ければ塾は不要です。徹底してやりこんでもらって、入試が近づいてきたら受験校の過去問や他校の過去問をやって学校の傾向や、世間のトレンドを掴むことに移っていくことがオススメですね。私が考える中学受験合格への最短ルートはこれですね。

  1. 中学向け問題集(受験教科ごとに1冊、超難関校ならもう1冊)
  2. 過去問・他校の過去問(他校のは全部やらなくてもOK)

たったこれだけです。これさえできれば合格はすぐそこです。

中学受験の結果を左右するのは親の本気度。

これは、私立中学校の教員間でもよく言われる言葉です。どれだけ親(特に母親)が子どもを管理し、勉強させることができたかによって中学受験の結果が変わってきます。塾はその補助ツールにすぎません。親がしっかりと管理できていれば、塾の代りを親がすることは可能です。(逆に言えば、指導・管理ができない親の代りを塾がやっているのです。

塾を使った方が良い家庭もある

中学受験に塾は不要だと言ってきましたが、塾を利用した方が良い家庭もあります。

家庭で教育、勉強の管理ができない家庭

家庭で教育ができない環境の場合、塾などに頼らなければなりません。仕事などで時間がなく、子どもに教育する時間がなかったり、親が教育するだけの技量がなかったりするときですね。

また、自発的に勉強できる子どもはほとんどいません。誰かに管理されていないとしっかりと勉強時間を確保できないと思っていいでしょう。親が子どもの勉強を管理できる環境にないのであれば、塾に通わせることも選択肢になります。

強制力を持って勉強させた方が良い家庭

家庭で教育することも可能だが、家ではだれてしまって集中できないお子さんの場合も塾などを利用した方が良いでしょう。環境を変えることによって集中することができるお子さんでしたら、効率よく勉強することができます。

ただ、この場合は塾選びをしっかりしたいところですね。同じ小学校から児童があつまるような塾や、塾の雰囲気によっては結局だれてしまいます。事前の見学はしっかりとしておきたいところですね。

超高偏差値の中学校を受験する家庭

都道府県で1.2を争うような超高偏差値の中学校の受験は非常に特殊で、競争率も高いので専用の対策が必要になります。そのような学校の受験対策を親の力でなんとかするのは非常に困難です。高額にはなりますが、塾に任せた方が賢明かもしれませんね。

全く実力が足りていない家庭

一部の私立学校は塾と密接に繋がっています(意味深)。そういう学校の場合だと、全く実力が足りていなくても塾パワーでねじ込むことが可能です。というのも私立中学校で働いている教員であっても、合格ラインや点数を知ることができない、知っているのはごく一部のみというクローズな学校も多く存在します。合格を決める会議で何が行われているかは闇に包まれています。

塾と仲良しな学校は、塾の中でその学校の宣伝をしてもらっています。塾が薦めてくるような学校というのは、そういう学校も含んでいるのです。そのために学校はよく塾関係者に接待を行っていますね。

学校は多くの小学生に受験してもらって定員を埋めたい、塾は合格実績を上げたい。Win-Winの関係です。

もちろん、こんなことをやっているのは定員が埋まるかどうか分からない学校です。ブランド力があるような学校は、そんなことをしなくても勝手に集まりますのでそのようなことは不要です。ただ、私立中学校業界は厳しく定員割れを起こしている、または定員割れスレスレの学校が多くあるのも事実です。

塾代を抑えたいならスタディサプリがオススメ

スタサプ

子どもの管理はできる!でも、指導ができない…。という家庭にオススメなのがスタディサプリです。

塾は子どもが塾にいる時間の「教科指導+勉強の管理」をしてくれますが、管理が入っている分かなりの高額です。しかし、家で子どもの管理ができる親であれば、教科指導だけで十分です

スタディサプリであれば、教科指導に特化している分、月にかかる費用は2,178円とかなり安くなっています。4年生から使い始めたとして、2,178円 × 36か月(3年) = 78,408円しかかかりません。上記で推奨している参考書や問題集を購入しても10万円あれば収まります。塾代に3年間で200万円かけるのと比較してみると雲泥の差ですね

また、塾での指導は様々な講師が行っているため、どうしても指導の良し悪しが出てしまいます。特に上位クラス以外は指導力が怪しいところも多いです。高額なお金を払っているのに「この先生は外れだなぁ」なんて嫌ですよね。スタディサプリであれば映像授業ですので、最高レベルの指導者の授業をいつでも見ることができます。(教員も参考にしているのは秘密です。)

子どもが小学校から帰ってくる時間には親が家にいて、勉強の管理はできるけど指導まではちょっと…。という家庭にピッタリですね。映像授業を見ている間に家事をこなすこともできるので、家事の妨げにもなりません。

また、塾と併用してスタディサプリを利用している家庭も多いようです。算数や国語は塾で、理科と社会はスタディサプリという併用もできます。また、スタディサプリは自分の学年だけでなく、他学年の全授業が見放題ですので、ピンポイントで再び授業を受けることが可能です。塾でしたら自分だけのために授業をもう1回やってくれというのはなかなか通りませんよね。

このように様々な面でスタディサプリは優れていますので、塾の代りとして利用したい家庭や塾を利用しているが+αで利用したい家庭にオススメです

最後に

何度も言いますが、中学受験成功の鍵は「親の本気度」です。親が本気でないとただ塾に通わせても無駄に終わるだけです。しっかりと家庭でも管理できる家庭が合格をつかむのです。そういう面でも、親の管理が行き届くのであれば、高い塾代をかけずとも親の管理下で合格させることは容易です。

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