高配当株投資には分散も大切です。今回は銀行業セクター「銀行」の高配当・割安株をご紹介します。
高配当・割安の基準
当ブログでは高配当かつ割安な株として以下の基準で選定しています。
- 配当利回りが4%以上(対象銘柄数が少なければ3%以上も紹介)
- PERが15倍以下
- PBRが1倍以下
配当利回りは購入した株価に対して、配当金が1年間でいくらもらえるのかを表したもので、日本株の場合2%前後の配当利回りになることが多く、高配当株としてその2倍の4%以上の銘柄を選んでいきます。
PERとは、株価が1株当たりの企業の純利益の何倍まで買われているかを示す倍率です。算出する計算式は、「株価÷1株当たりの純利益」で算出されます。一般に30~40倍の範囲が適正とされていますが、割安株として15倍以下の銘柄を選んでご紹介します。
PBRとは、株価が1株当たりの企業の純資産の何倍まで買われているかを示す倍率です。算出する計算式は、「株価÷1株当たりの純資産」で算出されます。一般に1倍以下を割安株として扱いますので、当ブログでもそれを適用してご紹介します。
配当利回り5%以上の銘柄+α
コード | 銘柄 | 配当利回り | 市場 | PER | PBR | 備考 |
8713 | フィデア ホールディングス | 5.91% | 東証 PRM | 7.67倍 | 0.22倍 | 小型株 |
8304 | あおぞら銀行 | 5.86% | 東証 PRM | 8.53倍 | 0.62倍 | 大型株 |
8316 | 三井住友 フィナンシャルグループ | 5.54% | 東証 PRM | 7.46倍 | 0.45倍 | 大型株 |
8393 | 宮崎銀行 | 5.41% | 東証 PRM | 4.68倍 | 0.22倍 | 小型株 |
8381 | 山陰合同銀行 | 5.26% | 東証 PRM | 6.67倍 | 0.29倍 | 中型株 |
8411 | みずほ フィナンシャルグループ | 5.23% | 東証 PRM | 7.19倍 | 0.43倍 | 大型株 |
7322 | 三十三 フィナンシャルグループ | 5.19% | 東証 PRM | 8.60倍 | 0.18倍 | 小型株 |
8367 | 南都銀行 | 5.19% | 東証 PRM | 5.82倍 | 0.22倍 | 小型株 |
8349 | 東北銀行 | 5.18% | 東証 STD | 6.54倍 | 0.31倍 | 小型株 |
7380 | 十六 フィナンシャルグループ | 5.14% | 東証 PRM | 4.94倍 | 0.22倍 | 小型株 |
8714 | 池田泉州 ホールディングス | 5.05% | 東証 PRM | 7.03倍 | 0.25倍 | 小型株 |
7189 | 西日本 フィナンシャルグループ | 4.87% | 東証 PRM | 4.14倍 | 0.20倍 | 中型株 |
7327 | 第四北越 フィナンシャルグループ | 4.86% | 東証 PRM | 6.80倍 | 0.26倍 | 中型株 |
8309 | 三井住友トラスト ・ホールディングス | 4.86% | 東証 PRM | 8.12倍 | 0.57倍 | 大型株 |
7182 | ゆうちょ銀行 | 4.80% | 東証 PRM | 12.20倍 | 0.38倍 | 大型株 |
8354 | ふくおか フィナンシャルグループ | 4.62% | 東証 PRM | 7.58倍 | 0.46倍 | 大型株 |
8341 | 七十七銀行 | 4.55% | 東証 PRM | 5.91倍 | 0.25倍 | 中型株 |
8306 | 三菱UFJ フィナンシャルグループ | 4.51% | 東証 PRM | ー | 0.53倍 | 大型株 |
7337 | ひろぎん ホールディングス | 4.38% | 東証 PRM | 7.65倍 | 0.39倍 | 中型株 |
7186 | コンコルディア・ フィナンシャルグループ | 4.33% | 東証 PRM | 9.58倍 | 0.45倍 | 大型株 |
8334 | 群馬銀行 | 4.31% | 東証 PRM | 5.64倍 | 0.29倍 | 中型株 |
7167 | めぶき フィナンシャルグループ | 4.30% | 東証 PRM | 6.14倍 | 0.29倍 | 大型株 |
8308 | りそな ホールディングス | 4.27% | 東証 PRM | 7.80倍 | 0.48倍 | 大型株 |
8377 | ほくほく フィナンシャルグループ | 4.27% | 東証 PRM | 5.51倍 | 0.18倍 | 中型株 |
8418 | 山口 フィナンシャルグループ | 4.27% | 東証 PRM | 10.14倍 | 0.27倍 | 中型株 |
8359 | 八十二銀行 | 4.06% | 東証 PRM | 10.50倍 | 0.27倍 | 大型株 |
8331 | 千葉銀行 | 3.69% | 東証 PRM | 8.65倍 | 0.49倍 | 大型株 |
8355 | 静岡銀行 | 3.44% | 東証 PRM | 8.19倍 | 0.41倍 | 大型株 |
7180 | 九州 フィナンシャルグループ | 3.18% | 東証 PRM | 6.52倍 | 0.24倍 | 中型株 |
銀行が属する「銀行業」セクターは低金利でお金を預かり、高金利でお金を貸すことによって収入を得る銀行が中心のセクターです。そのため、金利の影響を非常に大きく受け、景気敏感セクターとして有名で、株価は結構激しく変動します。
このセクターは銘柄数が多く、高配当株もかなり多いのが特徴ですね。しかも、低PER・低PBRの銘柄が多く割安感を感じられるセクターです。商社と同様に景気敏感セクターですが、高配当株投資をする上で外せない存在です。他のセクターについての記事は以下をご参考にしてみてください。
配当金の安定性と成長性
では、今回高配当株として紹介した銘柄の安定性と成長性を見ていきましょう。それらを知るうえで大切なのが、「配当性向」と「連続増配・非減配株」です。
配当性向とは、企業の今年の利益に対して、どれだけ株主に配当金を出したのかを示す割合です。配当性向が高すぎると、企業が無理して配当金を出していることになるので、あまり健全ではなく、70%を超えると危険ラインです。逆に30~50%ぐらいになると、企業にまだまだ余裕があるので安定性がある銘柄と言えましょう。
では、まず配当性向から見ていきましょう。5年間、配当性向が50%以下を維持している優良銘柄と、5年以内に配当性向が70%以上になったことのある危険銘柄をピックアップします(2022年3月実績)。
宮崎銀行
山陰合同銀行
西日本FG
三井住友トラストHD
ふくおかFG
七十七銀行
群馬銀行
めぶきFG
りそなHD
ほくほくFG
八十二銀行
静岡銀行
九州FG
フィデアHD
みずほFG
南都銀行
東北銀行
池田泉州HD
ゆうちょ銀行
コンコルディアFG
山口FG
次に連続増配株・連続非減配株を見ていきましょう。配当金を増やすことを増配と言い、減らすことを減配と言います。配当金を増やすことができる企業というのは毎年成長している超優良企業です。また、配当金を増やすところまで行かなくても、減らさないというのも安定性のある証でもあるので優良企業と言えましょう。
今回は5年間という区切りで見ていきます。コロナ禍でも配当を維持してきた優良な銘柄です。では、そのような銘柄をピックアップします(2022年実績)。
山口FG(11年連続)
フィデアHD(12年連続)
三井住友FG(12年連続)
宮崎銀行(12年連続)
南都銀行(12年連続)
東北銀行(12年連続)
三井住友トラストHD(12年連続)
ふくおかFG(12年連続)
三菱UFJ FG(12年連続)
りそなHD(12年連続)
千葉銀行(12年連続)
静岡銀行(12年連続)
みずほFG(11年連続)
七十七銀行(11年連続)
群馬銀行(8年連続)
ゆうちょ銀行(6年連続)
九州FG(6年連続)
西日本FG(5年連続)
コンコルディアFG(5年連続)
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