入園・入学式、卒園・卒業式、運動会、文化祭、発表会など、子どもにまつわるイベントはたくさんあります。それらのイベントを美しく記録するなら、スマートフォンでもデジタルカメラでもなく、ビデオカメラがオススメです。今回は最新の4Kビデオカメラをご紹介します!
子どものイベントを撮影することを重視したビデオカメラ選び
子どものイベントごとを撮影する場合、以下のようなことが求められます。
- 高画質(画素数が多く、4Kが望ましい)
- 光学高倍率ズーム(20倍は欲しい)
- 手ぶれ補正(特に運動会で欲しい)
- 連続撮影時間(短いと予備バッテリーが必要)
- 軽さ(式典や劇など長時間撮影の可能性あり)
- 価格(安い方が嬉しい)
現状、子どものイベントごとを想定するとこれらを考慮したビデオカメラ選びをしたいところです。撮影するイベントごとに求められるスペックは違いますが、このあたりを注目して選びたいですね。中でも私が重視しているのが光学ズームの倍率です。
子どものイベントごとは結構子どもとの距離があり、ズーム機能は必須です。ズームにはデジタルズームという画像処理で拡大する機能もありますが、元の映像を拡大しているだけですので粗い画質になってしまいます。折角のイベントですので美しく映像を残すためにも、画質が粗くならない光学ズームの倍率にこだわるべきです。保育園・幼稚園だと光学10倍もあれば十分ですが、小学校以降だと会場が広くなることもあり10倍だと厳しい場面も多く、光学20倍は欲しくなります。規模が大きい学校の場合だと、イベントを行う場所も巨大になり、さらなる高倍率が必要になります。
今回は画質を重視して4K撮影でき、光学ズームが優秀なモデルを中心に紹介していこうと思います。
オススメの4Kビデオカメラ
現状、ビデオカメラを購入するなら「SONY」「Panasonic」「JVC」の三択です。これらの中からオススメの4Kビデオカメラをご紹介します。
SONY FDR-AX45A
光学ズーム | 手振れ補正 | バッテリー | 重さ | 価格 |
20倍 | 空間光学式 | 1時間20分 | 560g | ¥92,020 |
こちらはSONYのビデオカメラでは上位の機種になります。発売も2022年でかなり新しいですね。欲しい機能はちゃんと備わっていますので、満足できる製品になっています。560gはやや重い気がしなくもないですが、許容範囲でしょう。
他社製品と比較すると、手振れ補正機能が注目です。SONY独自の空間光学式手振れ補正で、レンズが宙に浮いているかのような滑らかな補正がかかり、細かなブレを吸収してくれます。また、オートフォーカスも優秀でピントを素早く合わせることができます。運動会などの動きが激しい場面で活躍してくれるでしょう。
なお、かなり似ている機種に「FDR-AX60」という高級モデルもあります。こちらは2018年に発売された機種ですが、手動でピントを合わせることができたりするこだわり派向けのものです。価格も15万円弱するので、特にこだわりがなければ「FDR-AX45A」がオススメです。また、「FDR-AX45」という旧型モデルも店頭にはあるかもしれません。新型の方が解像度などが向上していますので、価格に大きな差がない限り新型をオススメします。
Panasonic HC-VX992MS
光学ズーム | 手振れ補正 | バッテリー | 重さ | 価格 |
20倍 | ハイブリット式 | 50分 | 398g | ¥84,700 |
続いてPanasonicから。2021年に発売された比較的新しい機種で必要なスペックを揃えながら軽さが特徴です。また、色の選択肢も多くブラウン・レッド・ホワイトの3色展開です。
特徴は3つの「あとから」機能で「あとから追っかけ」「あとからスロー&クイック」「あとから手振れ補正」が可能です。どれも4K画質をフルHDに落とすことで、画質と引き換えにより見やすい映像に仕上げることができます。1度しかチャンスのないイベントごとではこの機能は活きてくるでしょう。
手振れ補正は上下・左右・縦回転・水平回転・回転軸補正の5軸式のハイブリット補正が可能です。SONYの手振れ補正とは甲乙つけがたい存在で、手振れ補正機能もバッチリです。
何と言っても400gを切る重さは魅力的です。この軽さに魅力を感じるのであればこの製品一択でしょう。その他の機能も必要十分ですので問題ありません。ただ、軽さと引き換えにバッテリーのもちはイマイチです。短時間しか撮影しない、他に充電方法があるという方にはいいですね。
「HC-VZX992M」という似た製品もありますが、こちらは旧機種になりますので、家電量販店等でまだ店舗に残っている場合は気を付けましょう。
Panasonic HC-VX2MS
光学ズーム | 手振れ補正 | バッテリー | 重さ | 価格 |
24倍 | ハイブリット式 | 1時間50分 | 479g | ¥99,000 |
Panasonicからはもう1つ紹介します。2022年に発売されたかなり新しい機種で、先ほどの軽さを重視したモデルとは違い、画質を重視したモデルになっています。画素数はHC-VX992MSより格段に向上していますので、よりきれいな映像を記録することができます。
注目は24倍光学ズームという高倍率ズームが可能な点です。4Kビデオカメラはどうしても高倍率が難しいのですが、この倍率はかなり魅力的です。一通りの機能は前述の「HC-VX992MS」のものはもちろん、手振れ補正はより強力な補正機能も搭載されています。
また、軽さを犠牲にしているとはいえ、500gは切っていますので、特段重いという訳ではありません。しかもバッテリーは2時間に迫る性能ですので文句はありません。重さをそこまで気にしていない方で、画質を優先したい方はこちらがオススメですね。
JVC GZ-RY980
光学ズーム | 手振れ補正 | バッテリー | 重さ | 価格 |
10倍 | 光学式 | 2時間20分 | 620g | ¥67,520 |
流通量はかなり少ないのですが、JVCのビデオカメラでは最上位機種になります。JVCのビデオカメラはタフさがウリです。ビデオカメラの中ではその堅牢性は頭一つ抜けています。そしてバッテリー持ちもよく、2時間を超えるのも嬉しいところです。
逆にズームは10倍とやや厳しい印象で、手振れ補正もSONYやPanasonicと比較するとイマイチです。また、流通量が少なく、販売していない店舗も多く、また販売価格の幅もかなり広く安定しません。過酷な環境でも使う予定がある方で、丈夫なビデオカメラが欲しい方は検討しても良いでしょう。
最もオススメなのは?
私が1つだけを選べと言われれば、「Panasonic HC-VX2MS」をオススメします。良いものを長く使うという視点でも、他とは違う光学24倍ズームは子どもが大きくなっても長い期間で活躍してくれそうです。また、子供の成長は待ってくれないので、より美しい画質で残しておきたいというのも大きいですね。