WiMAX+5G（5GNR化エリア）1ヶ月使用レビュー

WiMAX+5Gとは？

既存のWiMAX2+から進化し、5G回線も使えるようになったネットサービスです。WiMAXは光回線と違い、ケーブルや大きな機器を必要としないのが特徴で、工事不要でどこでもすぐに使えるのがポイントです。

我が家では、ケーブル類を見つけると引っ張ろうとする子どもがいますので、ケーブルがなく、手の届かないところに置けること、また自宅が5G(NR化)エリアだったこともあり、契約することにしました。

WiMAX+5Gの性能はルーターによって異なりますので、2つの機種をご紹介します。

モバイルルーター（Galaxy 5G Mobile Wi-Fi）

持ち運びを考えるならこちらがオススメです。

ついにモバイルルーターで下り最大速度が2Gbpsを超える時代が来たんですね。光回線ですら2Gbps出るものは少なく、1Gbpsばかりですし、マンションによっては100Mbpsしか出ないところも多いです。（我が家もですが…。）

また、バッテリーも大容量5000mAhですので、長時間の利用も大丈夫です。画面にはデータ使用量や電波強度を表示させることができるので、管理も楽々です。

ホームルーター（Speed Wi-Fi HOME 5G L11）

持ち運ぶことがないならこちらがオススメです。

我が家ではこのホームルーターを利用しています。持ち運べない分、機能面でモバイルルーターを上回っているのが特徴ですね。下り最大速度は2.7Gbpsにまで上昇しています。なぜ、これだけ速度が出るのかというと、下の図をご覧ください。

3つの回線を同時に利用することができるため、受信速度を大幅に上昇させることができています。また、Wi-Fi6にも対応しています。有線で繋ぐことも可能ですが、家庭内ではスマホなど無線でつなぐことが多いと思います。Wi-Fi6対応のスマートフォン（iPhoneなら11以降）だと、より高速で快適な通信が可能になります。実際にどれだけの速度がでるのかは、後ほどご紹介しましょう。

なお、データ使用量を調べるには専用のアプリ（ZTE Link JP）があり、このアプリで管理するようになっています。他にも、通信端末の制限やモード切り替えなどをこのアプリで行うことになります。ただ後述しますが、このアプリはやや難ありです。

実際に置いてみて分かったこと

ケーブル類がほぼ無くてスッキリ

光回線にせず、WiMAXにした理由の1つがこれです。ACアダプターを挿すだけという簡単さで、ケービル類がほとんどありません。光回線では太いケーブルが露出しますので、配線が美しくありませんでした。それにコンセントさえあれば良いので、置く場所も色々選べます。

美しい

我が家の壁が白いこともあって、めちゃくちゃ馴染みます。また、形もスッキリとした円柱ですので、悪目立ちしないのがいいですね。

以前はJ:COMを利用していましたが、大きな黒い箱（ルーター）を2つも置かなければならなかったのですごく邪魔でした。それから解放されただけでも幸せです。

5G（NR化）の速度は？

こちらが本題でしょう。我が家は5Gエリアといっても「なんちゃって5G」ともいわれる、4G回線の周波数を5Gとして転用した5G(NR化)エリアですので、速度は5Gほど出ません。

では、実際にはどれくらいの速度が出ているのか、見てもらいましょう。

朝の時間帯ですと、これぐらいの速度ですね。ほとんどの時間帯で100Mbps以上の速度が出ていますので、速度としては優秀ではないでしょうか。夕方〜夜間など通信速度が落ちやすい時間帯でも60Mbpsぐらいは死守していますので、混雑する時間帯でも大丈夫そうですね。

WiMAX+5Gを本来の5G(Sub6,ミリ波)で使用すると200Mbpsを超えるという口コミが多いですので、それには劣っています。これがSub6,ミリ波とNR化の違いです。

5G(NR化)エリアは、もともとは4Gの周波数ですので、爆速というほどではありませんが、WiMAX2回線とau4G回線にau5G(NR)回線の3通りで届くので、普段使いには十分な速度が出ています。通信速度自体は以前契約していたJ:COM回線とほぼ同等です。正直この速度には満足しています。

なお、どこが5Gエリアなのかを調べる場合はこちらの公式サイトをご覧ください。

オンラインゲームはできる？

オンラインゲームも問題なくプレイできます。

ただ、我が家にあるオンラインゲームはマリオカート8DXですので、その他のゲームが可能かは不明です。マリオカートはレースゲームですので、速度を求められ、通信頻度が多いゲームだとは思いますが、我が家が原因と思われる通信エラーやラグはほとんど感じません。

ただ、ダウンロード版は注意が必要かもしれません。容量次第では、次に挙げる3日間15GB制限に引っかかってしまう可能性がありますので、ダウンロードはできたが、その後のオンラインプレイで制限されるなんてことも考えられます。

注意したいことは？

3日間15GB制限ってどうなの？

データ使用量が3日間で15GBを超過した場合、翌日の夜間（18時~深夜2時）の通信速度が制限されます。自分と奥さんの2人では3日間15GB（1日5GB）なんて使い切らないだろうと思っていましたが、アプリ上では容量を使い切ったことになることが何度かありました。下の画像が、そのアプリ上での表示です。

しかし、通信制限がかかるはずの翌日の夜間になっても、通信速度が制限されることは一度もありません。これは謎ですね。

奥さんはInstagramなどのSNSやオンラインゲームを1日で2~3時間程度の利用ですので、多くても2~3GBぐらいの消費でしょうし、私はWeb閲覧が主ですので、使っても1GBだと思います。そう考えると、アプリの不具合の可能性が高いとは予想していますが、実際はどうなんでしょう。今のところ通信制限等の実害はありませんが、ちょっと不満ポイントですね。

浴室を挟んだ部屋にwifiが届かない

我が家にはホームルームとの間に浴室を挟む部屋が1部屋あります。2.4GHz帯はギリギリ届いていますが、5GHz帯が届きません。障害物に弱いのが5GHz帯の弱点ではありますが、これは気をつけたいですね。

改善策として我が家ではバッファローの中継器を使っています。これによって、届かなかった部屋へもWi-Fiを届かせることができました。設定も簡単でWi-Fi6にも対応していて、通信速度をあまり落とすことなく全部屋にWi-Fiを届かせることができたので、満足しています。

どこのWiMAXにするべきなの？

通信会社によってWiMAX自体の性能に違いはありません。どこの通信会社でも速度は同じで、通信する場所が通信速度に影響を与えます。料金やサービス・サポートなどを基準に選んでもらえればOKです。では、何社かオススメの通信会社をご紹介します。（価格等は2021年10月初旬のものです。最新の価格等はリンク先でお確かめください。）

UQ WiMAX

UQ WiMAX

WiMAXの本家です。費用面では他より高くなっていますが、契約の縛りとして3年契約が目立つ中、2年間と契約期間なしがあるということがメリットです。ただ契約期間なしのプランは若干割高です。

また、今なら¥5,000キャッシュバックキャンペーンもやっています。

カシモWiMAX

私が実際に契約しているのはこちらです。最大のメリットは月々の費用と初期費用の安さです。段階的に料金が上がっていくものが多い中で、2か月目以降が定額だというのは好感が持てます。注意点は3年縛りだというところでしょうか。

GMOとくとくBB

初期費用が抑えられ、さらに最初の2年間を安くなるのがこちらです。3年でスパッとやめるならカシモWiMAXより¥1,045お得です。

BIGLOBE WiMAX

契約期間の縛りを意識するなら、1年使えばその後は契約解除料がかからないこちらがおすすめです。

最後に

1ヶ月使用して、私は概ね満足しています！本来の5Gである5Gエリア(Sub6,ミリ波)ではないので、そこまで速度が速いわけではありませんが、光回線の代わりとして使用するには十分申し分ない速度であると思っています。5G(NR化)で不安に思っている方はぜひご参考にしていただければと思います。