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HPから見る私立学校選び

私立学校のHPって公立に比べて華やかなところが多いですね!

そうなんです!最近は情報を得る手段も変わってきて、興味を持ったらまずHPを確認する人が多いですね。学校側も学校の魅力をより良く見せようと必死なんです。

でも、どこも素敵でこれじゃあ選べなくて困るわ!

では、どういうところに注目してHPを見れば良いのか、私立学校で働く私の目線からお伝えしましょう!

あと、この記事は私立学校選びをする家庭だけでなく、私立学校の教員採用試験を受けようとする方にも参考にしてもらいたいです!

はい!

進学実績

親目線から気になるのはここでしょう。「国公立大学◯名!関関同立◯名!医学部◯名!」のような感じで打ち出し、進学実績をアピールしています。見るべきポイントは4つです。

  • 明らかな水増しのために受験したであろう地方国公立が入っていないか
  • 現役浪人を区別しているか
  • 過去◯年分といった感じでまとめていないか
  • 医歯薬のような感じでまとめていないか

私立には特待生制度がある学校もあり、特待生は前期で志望校に合格しても、後期で国公立の数を稼ぎに地方でも受験しに行くことが多いです。国公立大の合格数を見るときは、数だけではなく「その大学に自分の子どもを受験させる可能性はあるのか?」という視点で見ると良いでしょう。

「医学部への合格者数5人です!」と書かれていても蓋を開けてみれば、現役は1人のみで他は浪人生。しかもその浪人生が私立学校の医学部も複数受験していて1人で4つ合格していた。ということもあります。このあたりは詳細データをしっかりと確認しましょう。浪人生の成果は学校ではなく、予備校の成果です

合格者数の表の端に小さく「(過去3年間)」と記載している学校もあります。昨年度の合格実績が極端に悪かったり、過去に大きな成果があり(難関国公立合格など)それを公表したい場合に使われます。どちらも安定度の無い学校で使われる方法ですので、端の方までチェックしましょう!

医学部の合格者数とせず、医歯薬とまとめているところにも注意です。はっきり言ってこの3つをまとめるには無理があります。阪大歯学部ならまだしも、多くの歯学部は偏差値帯が低いところが多いです。また、薬学部もピンキリで場所を選べばかなり合格しやすい部類です。(合格しやすくても、大学を卒業できるか、国家試験に合格できるかは別問題です。)医学部の合格者数を少しでも多く見せようとする手法です。

校長ブログ・理事長ブログ

校長や理事長自ら学校の情報を発信している学校も多いです。組織としてのリーダーシップを発揮しているように見えて好感が持たれるかもしれません。見るべきポイントは1つのみ。

校長・理事長の強権が垣間見られるか

直接的に影響があるのは現場の教員です校長や理事長主導でことが動いていたり、強権を発動させている学校はトップダウンが多い学校で働くにはしんどい学校です。生徒に直接影響はありませんが、現場の教員が疲弊していますので、間接的に悪影響があり注意したいです。

すごいところでは、個人ブログかのように自分の想いを書き綴っている方もいます。しかもなぜか喧嘩腰。先生方に対しても上から目線。

保護者が見る可能性のあるところで、よくそんなことできますね。

書いている本人は、自分は正しいと思ってますからね。

極端な例を出しましたが、基本的に校長や理事長は立場上、教員をまとめているだけで、同じ視点に立って、同じように学校を良くしたいと思っている方がほとんどです。そういう方はブログの文字にも表れていますので、ぜひ一読されてみると良いでしょう。

カリキュラム

授業時間数や履修教科も要チェックです。お子さんが文武両道したいと思っているのに、授業時間数がめちゃくちゃ多い学校を選んだり、その逆があってはお子さんにとって苦痛な日々になります。お子さんの気持ちを確認して、お子さんに合った勉強量の学校を選びましょう。ちなみに平日6限まで、土曜4限までだと34単位で、平日7限まで、土曜4限までだと39単位になります。時間割がなくても総単位数を見れるところがあるので、この数字を参考にしてください。

また、履修教科も要チェックです。大学受験のときに必要な教科を履修できるのか、また無駄のない教科選択なのかは合格に向けて重要な要素です。受験に必要な教科が効率よく組み込まれ、必要ない教科をできるだけ除けるように、生徒のニーズによって選択科目を使って最適化がされているカリキュラムが理想です。

経営難の学校にとって選択科目はやりたくないものです。10人前後の授業でも、40人の授業でも教員は1人ですので単純計算で人件費が4倍かかります。選択科目によって少人数になるのを嫌う学校は多いです。酷いところだと、「10人以上選択者がいないと開講しない」としている学校もあります。

教員志望者は、選択科目をする余力がある学校を見極めることで、経営状態を察することもできますよ。

そんな視点で見ることもできるのですね!

HPの更新の少ない学校は?

この学校評判はいいのに、HPがほとんど更新されないし、なんか地味なHPなの。どう思います?

それはHPを使うまでもなく人気な学校ですね。HPって面倒なんですよ。なので、必要最低限のみ書いてほぼ放置にしたいんです。

えっ、そんなんで大丈夫なんですか?

今のところは大丈夫だと思いますよ。だって、あなたも人伝いなどでその学校の評判の良さを聞いたんですよね?良い学校っていうのは、学校側が発信しなくても、口コミが良いんで、みんなが勝手に宣伝してくれるんです。口コミの方がなんか信憑性あるでしょ?

確かに!学校が自分から発信した内容より、ママ友の間で交わされる評判の方を信じちゃいます。口コミの力って凄いんですね!

教員志望のみなさん!HP更新をノルマにしている学校もありますので、過度にHP更新をしているところはそういう業務もあるものだと思ってください。作文やHP更新に自信がない人にとっては結構苦痛です。

作文は自信ないなぁ・・・。

最後に

HPを見ていると修学旅行などの行事や、クラブ活動に目が行きがちですが、学校生活の基本は授業です。その時間がどれだけ自分に合ったものかを追求することは大切で、その努力の結果どのような進路があるのかも重要です。ぜひみなさんもHPの華やかな部分だけでなく、色々な部分に目を光らせてみてください。

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