私立学校のホームページには校長ブログというものがある学校があります。この校長ブログから私立学校の闇を見ることができますので、ご紹介しましょう。
なぜ校長ブログがあるのか
主な理由は2つです。校長ブログが存在する学校ではこのどちらかの理由(もしくは両方)で校長ブログが運営されています。
まず1つ目が「学校を広報するため」です。私立学校は生徒の募集がうまくいかないと経営が成り立ちません。そのため校長自らも広報に参加し、学校の良さをアピールするのです。しかしそれは裏を返すと、「校長自らが広報しないといけないレベルで経営が怪しい」「校長が広報のために時間を取られている」ということを意味します。この両点から、この理由で校長ブログが運営されているのはあまり好ましくない状態だと言えましょう。
特に教員志望の方はこういう学校は気を付けた方が良いですね。こういう学校は教員も記事を書いたりとゴリゴリに広報しなければならないので、かなり負担が大きく、そして経営面でも厳しいと言えましょう。事前に校長ブログの有無をチェックすると良いですね。
もう1つの理由が「校長の自己満足」です。こちらは校長が率先して執筆していてむしろ楽しんでいます。ほほえましくもありますが、こういう学校は校長のワンマンプレーが目立ちます。ブログから校長の絶大なる権力を感じるのであれば、赤信号です。校長以外の教員は校長の顔色をうかがいながら仕事をしていますし、教員が疲弊している可能性が高いです。
このパターンは受験生、教員志望ともに要注意ですね。パット見で分かるのでブログさえ見れば回避することは容易です。
校長ブログのチェックポイント
では、校長ブログのどのような点をチェックすればよいか見ていきましょう。
教員への接し方と言葉遣い
生徒・保護者は言うならばお客さんです。その生徒・保護者に対してのブログでの言葉遣いはどの校長も丁寧なものになっています。ここは当然です。注意してみたいのは、その学校で働く教員に対しての接し方や言葉遣いです。
ブログから教員を対等な存在として、尊敬している様子が伺えるならGOODです。そのような校長はきっと教員から信頼を得ていることでしょう。逆に教員を部下として見ていたり、上から目線な様子があれば超危険な私立学校です。そんな校長の下では教員はイキイキと働くことはできず、パワハラまがいなことが横行している可能性まであります。
更新頻度
校長の自己満足系ブログの場合、更新頻度は高めです。このタイプの校長は自己顕示欲が高いので、常にマウントを取りたがります。ただ、自己満足系ブログの場合、更新頻度はあまり目安とはなりません。
広報系ブログの場合、更新頻度は法人からの圧力を感じる目安となります。私立学校の校長が理事長も兼ねている場合、そんなことはないのですが、校長の上にさらに法人がある場合だと、経営状況によっては校長に対しての圧力も大きいです。この場合、校長と言っても中間管理職ですので厳しい立場です。高い頻度で広報系ブログを更新している校長だった場合、上からの圧力が凄いんだろうな…と思ってあげてください。
御礼系はセーフ、教育内容紹介はアウト
校長ブログにも様々あり、御礼系の記事が中心ならセーフです。例えば保護者や地域の方へのお礼がつづられているようなブログだと、心にゆとりがある学校何だろうなと感じさせます。
逆に教育内容の紹介ばかりの記事はアウトです。校長まで動員して広報をしている最たる例で、非常に不健全な状態と言えましょう。教育内容の紹介は、学校ホームページの固定ページぐらいにとどめておき、校長ブログや教員発信の記事にはほとんど書かれないのが健全な状態です。
学校ホームページのどこもかしこも教育紹介が書かれていると、パンフレットを見せられているような気分になりますね。在校生の保護者が知りたいのは学校での様子であって、広報とのバランスが重要です。
校長ブログがないのが健全
そもそも校長ブログは校長の負担でしかありません。校長には校長の仕事があります。その仕事に集中してもらうためにも、校長ブログは無い方が健全です。校長ブログがないからと言って、この学校は活気がない学校だとは思わず、むしろ在校生の方をしっかりと向いている校長だと思った方が良いでしょう。
ちなみに大阪府の場合…。
最後に私が働く大阪府の現状についてお伝えしましょう。大阪府には私立学校が100近くあります。その中で校長ブログが存在するのは3分の1弱でしょうか。数としてはそれほど多くはありません。
しかし、大阪の私立学校には「大阪三大ブラック私学」と呼ばれる、教員の間でひそかに恐れられているブラック名門校が存在します。その大阪三大ブラック私学ですが、もちろん校長ブログが存在しています。このあたりは流石と言ったところですね。そして、校長ブログだけでなく教員ブログも盛んなのが特徴ですね。これでもかと記事がアップされているので、きっとノルマがあったり、記事の投稿が評価につながるんでしょうね。
受験生も教員志望者も校長ブログは要チェックですよ!学校HPについては以下の記事もご参考にしていただければと思います!