MacOS Venturaが公開されましたね。今回はMacOS Venturaで追加された機能のうち、教育現場で役立つ機能についてご紹介します。
MacOS Ventura
MacOS Venturaは、2022年秋冬から公開されている最新バージョンです。OSが新しくなるという情報は6月のWWDCで公開されていましたが、ついにアップデートが実施されました。
今回MacOS Venturaが公開されましたが、フリーボード(共同作業アプリ)はまだ未実装です。生徒たちがMacを使う機会はあまりないので、教員間の共同作業では使えそうですね。
ステージマネージャー
iPadで革新を起こしたステージマネージャーがMacでも登場です。使用感はiPadOSのものと近く、直感的な操作が可能です。しかし、もとからこの手の操作はMacに優位性があったので、確かに便利にはなりましたがそこまで驚きはありません。
難点は作業スペースが狭くなってしまうことでしょうか。アプリ切り替えは確かに便利ではありますが、そのスペースを用意してあげないといけません。アプリ切り替えスペースまでウインドウを広げることは可能ですが、それだとアプリ切り替えにワンアクション必要になります。画面の小さめのMacを使っている場合だと、やや不便に感じるかもしれませんね。
私は13.3インチのMacBookを使用していますが、少々窮屈です。タスクマネージャーは確かに便利になりましたが、機能はON,OFFできるのでOFFにするのも検討したいですね。
Spotlightによる画像検索
画像が探しやすくなったことにより、教材作成が便利になりますね。ファイル名で検索するのではなく画像から探せるのは便利で、Webも含めて検索してくれます。欲しい画像が見つからなくてイライラすることがなくなりそうで、効率よく作業ができそうです。
ペアレンタルコントロール強化
Safariも強化され、共有タブが追加されました。共同作業に向いていて、校外学習や宿泊行事などの立案などで役立ちそうですね。ただ、一緒に作業する人もMacである必要があるので、職員室で普及していることが求められます。
iPhoneがウェブカメラに
MacBookであればフロントカメラがありますが、iPhoneをウェブカメラとして使用できるようになりました。ワイヤレス接続ですので、ケーブルは必要ありません。なんといっても画質が格段に上がるのが素晴らしいですね。ウェブ会議ではそれほど画質は必要ありませんが、用途によっては画質の向上は嬉しいでしょう。
また、iPhoneをウェブカメラと使用することでどのMacでもセンターフレームとデスクビューが可能になりました。センターフレームは対象を認識し、画面の中央に収まるように追尾してくれる機能です。運動している様子を撮影するなど、動きが激しいときには役立ちそうです。デスクビューはキーボード手前の領域を撮影する機能です。これは手元の作業を撮影したりするときに役立ちそうで、作業系教科では使う場面があるかもしれませんね。
その他の機能
iCloud共有写真ライブラリは屋外での学習や校外学習・宿泊学習での写真の共有に使えそうです。例えば、校外学習中の写真を生徒が撮り、それを教員が確認したり、場合によっては保護者向けに配信したりなどリアルタイムに近い形で活動の様子を見てもらうことができます。また、グループワークのときに共有写真ライブラリを作成し、資料となるものをどんどん貯めていくのにも使えそうです。
メッセージアプリも強化されています。どちらかと言えば教員間の連絡用ではありますが、編集や削除ができるようになったのは利便性が向上しましたね。教育関係で利用できそうなのはこれぐらいですが、この他にもアップデートで追加された機能はたくさんあります。また、未実装の機能もまだまだあります。今回紹介した機能以外については、こちらをご確認ください。
最後に
iPadのMac化が進み、立場が怪しくなってきたMacですが着実に便利な機能が追加されました。特にiPhoneとの親和性が上がってきていますので、一緒に使いたいですね。