成人式って地域の新成人が集まるんですよね?中学校が地元の公立じゃなく、私立に進んだからどうなるか不安で…。
確かに成人式では中学校のときの友人と再会してグループを作る傾向にあります。そうなると、私立中学校に進学した人は輪に入れない可能性が高いです。今回は私立中高一貫校と成人式についてご紹介します。
地元の成人式は基本的にアワェイ
自治体ごとに行われる成人式はその地域の新成人が集められて開催されます。そうなると多くの場合で中学校単位で集まることが多く、私立中学校出身の新成人は基本的にアウェイになります。
地元の小学校を卒業している場合でも、小学校のときの友人との再開で思い出話に花を咲かせることができるでしょう。しかし、複数の公立小学校から生徒が集まるような公立中学校がある場合、見知らぬ人も中に含まれていますので立ち位置はかなり複雑で、居心地は悪いかもしれませんね。
もし同じ私立学校出身の同級生で地元が同じ人がいるのであれば、その人と一緒にいることで孤独を感じることは無いでしょう。
誰も知っている人がいないのであれば、別に成人式に行かなくても良いのではないでしょうか?無理していくようなイベントではありませんよ。
私立学校単位でイベントを開催する傾向にある
私立学校側も、卒業生が地域の成人式ではあまり楽しめないことを知っています。そのため、私立学校単位で成人式的なイベントを開催することが多いです。特に中高一貫校で多い印象で、高校のみのところでは開催はまちまちですね。
名前は「二十歳の会」「二十歳の集い」「成人の会」「新成人の会」など様々ですが、成人式の前後や同じタイミングで開催されることが多いですね。場所は学校で行われることもあれば、ホテルなどを借りて開催することもあります。
アルコールが出るのであれば、全員が20歳を超える来年度の4月以降開催ということもありますね。
主催は新成人
ただ、私立学校側が全てをやってくれるわけではありません。場所の提供や準備などで手伝ってくれることはありますが、会場の手配や参加者への案内状送付などは新成人で行うことがほとんどです。在学中に担当を決めることは少なく、当時のPTA等の学年代表(保護者)や生徒会などのメンバー、もしくは有志による企画・立案が必要になります。
そのため、放っておいたら勝手に案内が来るものではないので、ある程度時期が来たら同級生間で連絡を取り合う必要があります。自分が企画する立場になくても、ちゃんと動いているか確認しておかないと、結局開催されないという事態になることがあります。
案内状を送付する加減で、在学中から住所が変わった人は要注意です。LINEなどでまだ同級生と繋がりがある場合は、何とかして開催の連絡が回ってくるのですが、そうでないと開催されても案内が来ません。
教員は招待
会には当時学年に所属していた教員を招待することがほとんどです。公立の場合、定期的に転勤があるので当時お世話になった先生がまだその学校にいるかは怪しいですが、私立学校の場合は転勤がほとんどなく、在職中であることが多いです。そのため、招待すれば結構な確率で来てくれます。ただ、招待ですので費用は新成人負担になることが多いですね。
私立学校であっても中には定年退職したり、専任教諭ではなく常勤講師だったため任期付きで現在は在職していないこともあります。その場合は教員間で連絡を今も取り合っていることを願って、まだ在職中の先生に連絡をつけてもらう必要があります。
中には先生と直接連絡を取っている生徒(新成人)もいるので、そういう人を経由するのも良いですね。
主な流れ
会場を借りての食事を伴う会の場合は、以下のような流れで行うことが多いです。
- 開会の挨拶①(新成人代表)
- 開会の挨拶②(当時の校長かそれに準ずる人)
- PTA等の挨拶(当時のPTA会長〈新成人の保護者〉)
- 乾杯(学年主任かそれに準ずる人)
- 教員挨拶(会に招待された教員全員)
- 企画(当時の動画やプレゼント抽選会などの企画)
- 記念撮影
- 閉会の挨拶①(当時の校長かそれに準ずる人②とは別の人)
- 閉会の挨拶②(新成人代表①とは別の人)
この流れが王道ですね。一応、学校教員は人前に出て話す仕事ですので、急にお願いしてもそつなくこなしてくれますが、事前にお願いしておくとスムーズです。
乾杯のあとは、食事をしつつ同級生や当時お世話になった先生たちに話に行くことになります。思い出話で盛り上がったり、近況を話し合ったりして楽しい時間を過ごしましょう。人によっては人脈作りの時間でもあります。今後社会人になるに当たって、自分の助けになる人がいるかもしれませんので積極的に関わりを持ちたいですね。
最後に
私立中高一貫校を卒業すると、どうしても地域の成人式ではアウェイになりがちです。しかし、私立学校では成人式近辺で会を持つことが多くそちらで楽しむことができます。もし、そのような会が開かれた時には積極的に参加したいですね。