以前、学校教員だからこそできるiPhoneを毎年買い換える方法をご紹介しました。今回はこれを2023年バージョンにし、さらに改良を加えたものです。2021-2022年のものは下の記事をご参考にして下さい。
前提条件
まず、毎年iPhoneを買い替えるために必要な条件は以下のようなものがあります。
- 教職員である
- 教材費として学校側がPCやタブレットを全額支給してくれる(立替方式)
- 最新のiPhoneではなく、1世代前でProモデルは不可
まず、Appleの新学期キャンペーンによる学生・教職員セールを使います。そのため教職員であることが前提です。
そして最難関は2つ目で、学校がPCやタブレットの購入のためにその費用を全額支給してくれる環境が必要です。またギフトカードをちゃっかりポケットに入れるので、まずは自分で立て替えてそのあと支給してくれるタイプでないといけません。
こんな環境にある学校はほとんどなく、一部の私立学校ぐらいかもしれません。かなりハードルが高いですが、もしその環境にあるならチャンスです!
最後に、購入できるiPhoneは最新機種ではなく1世代前のものになります。1世代前のものではありますが、十分な性能を備えていることがほとんどですので、最新機種にしか欲しい機能がない限り、1世代前でも満足感はあります。また、Proモデルも選べません。最新のiPhoneやProモデルが欲しい場合は、多少の自腹を切る必要があります。
毎年iPhoneを無料で買い替える方法
では本題です。基本的な手順は以下の流れです。
- 2〜4月ごろに行われる「新学期キャンペーン」でiPadとMacを購入する。
- 翌年の1月初旬にあるAppleの初売りでiPhoneを購入する。
- 以前使っていたiPhoneをフリマアプリ等で売る。
① 2〜4月ごろに行われる「新学期キャンペーン」でiPadとMacを購入する
Appleの公式ストアでは毎年2月~4月ごろに、学生・教職員向けのセール「新学期キャンペーン」が行われます。このセールはただでさえ学生・教職員はMacやiPadを通常より安い価格で購入できるのに、さらにAppleギフトカードによる還元を受けることができます。例年だとiPadで12,000円、Macで18,000円ほどの還元を受けれますので結構な額ですね。(2023年はiPadで4,400〜8,000円、Macで16,000~32,000円)
毎年iPhoneを買い替えるためにはこのAppleギフトカードの還元を受ける必要があります。そのため、学生・教職員であることが必須条件です。また、iPadとMacを教材費等で処理できる環境も必要です。これを自腹でやってしまうとかなりの出費なので、この代金を一度自分で支払った後(Appleギフトカードを手に入れるため)、学校がこの代金を支払ってくれなければなりません。この点が多くの教員にとってハードルが高く、一部の教員にしかこの方法が利用できない点です。
また、iPadとMacを毎年買い替えることが前提です。この点も難易度が高く、与えられる予算の面でも制約があります。
② 翌年の1月初旬にあるAppleの初売りでiPhoneを購入する
iPhoneをAppleの公式ストアで購入する際、唯一セールが行われるのが1月初旬に行われる「初売り」です。ここでは端末自体は安くはなりませんが、iPhoneを購入するとAppleギフトカードでの還元を受けることができます。例年ですと6,000円前後の還元になることが多いですね。(2023年は8,000円に増額されました。)
気を付けたいのは最新機種やProモデルがラインナップされないことです。これらが欲しい場合は、Appleギフトカードでの還元を受けることはできませんので、いつ購入しても大丈夫です。その分、無料で買い替えることはできませんが…。
2023年初売りだと最新機種はiPhone 14ですが、ラインナップされたのはiPhone 13, 13mini, 12, SE(第3世代)になります。
そして、購入する際はAppleギフトカードを利用します。新学期キャンペーンや前年の初売りで手に入れたAppleギフトカードはもちろん、不足分もAppleギフトカードで支払いをします。なぜ不足分もAppleギフトカードを使うかというと、Appleギフトカードを安く手に入れる方法があるからです。
Appleギフトカードが実店舗で販売されているのを見たことがある方も多いと思いますが、楽天市場などのECサイトでも販売されています。そして楽天市場の場合ですとポイント還元の対象となっていて、私の場合ですと20%ほどのポイント還元を受けることができます。詳しくは以下の記事をご参考にしてみてください。
【2023年最新】Apple製品を安く買う3つの方法不足分については、お得に購入したAppleギフトカードを使うことで、より安くiPhoneを購入することができるのです。
③ 以前使っていたiPhoneをフリマアプリ等で売る
新しいiPhoneを購入すれば、それまで使っていたiPhoneは不要になることでしょう。そんな端末はフリマアプリなどを使って売って現金化しましょう。以前はApple Trade Inをオススメしていましたが、iPhoneの中古市場が活発になり、公式で下取りしてもらうより高額で売ることができます。
最もオススメなのはフリマアプリで、次点で中古買取業者です。フリマアプリは自分で商品を販売して購入されるのを待つ必要がありますが、その分高く売ることができます。中古買取業者は査定に出して、その価格に納得すればすぐに取引が成立するので手軽です。しかし価格はフリマアプリに劣ります。
手間がかかりますが、結構価格が違いますので私はフリマアプリをよく使いますね。オススメのフリマアプリについては以下の記事をご参考にしてみてください。
また、毎年買い替えるメリットとして端末を高く売ることができるのが良いですね。機種そのものも比較的新しいモデルですし、バッテリーの劣化もほとんどありません。そのため結構高額で売ることができます。
実際にシミュレーションしてみた
では、実際にシミュレーションしていきます。今回は以下の条件でシミュレーションします。
- 2022年初売りでiPhone12を購入し、Appleギフトカード6,000円獲得
- 2022年新学期キャンペーンでiPadとMacを購入し、Appleギフトカードを計30,000円獲得
- 2023年初売りでiPhone13を購入(Appleギフトカード8,000円獲得〈来年に使用〉)
収入 | 支出 | |
2022年 初売り iPhone 12購入 | 6,000円 | (86,800円) 前年度扱い |
2022年 新学期キャンペーン iPad・Mac購入 | 12,000円 +18,000円 計30,000円 | 学校支払 |
2023年 初売り iPhone 13購入 | (8,000円) 次年度扱い | 107,800円 |
楽天市場で Appleギフトカード 購入(20%OFF) | 71,800円 | ※1 約57,440円 |
フリマアプリで iPhone 12販売 | ※2 約55,000円 | ー |
合計 | 約162,800円 | 約165,240円 |
- ※1 所持しているAppleギフトカード(36,000円)を指し引いた71,800円分のAppleギフトカードを楽天市場で20%OFFで手に入れた額(差額はポイント還元)
- ※2 フリマアプリでの相場(中古品・美品)が59,000円で手数料・送料を差し引いた額
2023年のシミュレーションでは、残念ながら少し支出の方が多くなってしまいました。それでも2,500円ほどでiPhoneを新しいものに買い替えることができます。支出の方が多くなった要因は大きく2つあります。それが「最低容量の増加」と「円安によるiPhone価格の上昇」が上げられます。
2023年の初売りラインナップではiPhoneの最低容量がiPhone 12の64GBからiPhone 13の128GBに倍増したため、端末の価格が大きく増加した年でした。ユーザーとしたらストレージにゆとりが生まれることは嬉しいことではありますが、その分価格に反映された感じですね。2,500円ほどの出費で128GBかつ、1世代新しいモデルに買い替えられるのですから良しとしましょう。
また、2022年には円安の影響でiPhoneなどのApple製品が大きく値上げされた年でもありました。あまりにも大きな値上げだったので、度々ニュースにも取り上げられたほどです。値上げ幅がかなり大きかったこともあり、支出の方が大きくなったと言えましょう。
最後に
2023年は僅かではありますが、支出の方が多くなるとしでした。しかしそれでもほぼ無料で買い替えることができることに変わりはありません。MacとiPadを教材費等として学校が支払ってくれるという大きなハードルはありますが、もしそのような環境にある方は参考にしていただければと思います。