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大阪の子育ておすすめエリア(阪南市・泉南郡〈熊取町・田尻町・岬町〉)

大阪府の子育ておすすめエリア(市・区別)を紹介する企画第24弾。今回は阪南市・泉南郡(熊取町・田尻町・岬町)を紹介します。

阪南市

阪南市にある私立学校

  • なし

阪南市にある公立高校

  • 泉鳥取(2023年度より新入生募集停止)

筆者の評価

名前の通り大阪府の南にある市で、市の中では最も南にあります。(阪南市より南には岬町のみ。)大阪のお土産として人気のあるミルク饅頭の月化粧の工場があることでも有名です。他には巨大なローラースライダーがあるわんぱく王国なんかもファミリー層には人気があります。

教育

チャレンジテスト(令和3年度)の結果は36自治体中30位でした。前回が24位だっただけに順位を落としてしまいました。また、高校も市内唯一の公立高校が3年連続定員割れにより募集停止となりました。教育面ではあまり魅力を感じることはありません。

高校探しをする場合は、南海本線かJR阪和線の沿線で探すことになります。両方利用可能な立地はほぼないので、どちらかに寄せることをオススメします。選択肢となる学校もかなり違いがあるので、それぞれの沿線の記事をご参考にしてみてください。

大阪の子育ておすすめエリア(南海本線) 大阪の子育ておすすめエリア(JR阪和線〈+羽衣線〉・関西空港線)

利便性

海沿いを南海本線が、東側の山側をJR阪和線が通ります。今まで南海本線と平行に走っていたJR阪和線は阪南市に入ると90度曲がり、山を越えて和歌山県に入ります。南海本線なら尾崎駅が特急停車駅で利便性が良く、JR阪和線は和泉鳥取駅が紀州路快速の停車駅です。大阪市内からかなり離れているので快速・特急の停車駅であっても、大阪市内へはそこそこ時間がかかります。

買い物面ではスーパーはあまり数がありませんし、南海本線の尾崎駅周辺に集まっています。わくわくシティ尾崎という中規模の商業施設も尾崎駅の近くにありますので、阪南市で利便性を重視するなら尾崎駅がオススメですね

治安

治安は大阪ではかなり良い方で、交野市と熊取町と同程度です。目立った繁華街はありませんし、そもそも人があまり住んでいないのでこの治安は妥当なところでしょう。安心して住むことができます。

住宅価格

住宅価格は大阪ではかなり安い方で、泉南市と南河内郡河南町と同程度です。住宅価格は確かに魅力的ですが、利便性などを考慮すると特段お得なわけではありません。妥当な範囲です。

立地的に利便性を高めるのは難しいでしょうが、教育面を大阪府平均ぐらいにできれば魅力的なんですけどね。

泉南郡(熊取町・田尻町・岬町)

泉南郡(熊取町・田尻町・岬町)にある私立学校

  • 大阪体育大学浪商高(熊取町)

泉南郡(熊取町・田尻町・岬町)にある公立高校

  • 岬〈総合〉(岬町)

筆者の評価

元々は岸和田市から南にある地域をまとめて泉南郡としていましたが、どんどん市として独立していき、今では3つの町が残るのみとなりました。

泉南郡としてまとめましたが、地理的にはそれぞれ離れた場所にあります。そのため、結構差があるのでそれぞれ特徴があります。

教育

チャレンジテスト(令和3年度)の結果は36自治体中12位でした。大阪府では上位にランクインしましたが、これは熊取町の結果です。熊取町は町内に2校以上の中学校があるため成績が公開されているのですが、田尻町と岬町は町内に1校しか中学校がないため非公開となっています。熊取町は小中の教育ではかなり健闘しています。

高校は3つの区ともに厳しい状況です。立地的に南海本線かJR阪和線を利用しての学校探しになります。子どもの通学のことを考えるなら駅近物件を強く薦めます。

利便性

まずは交通面から。交通面は熊取町>>田尻町>>岬町といった感じです。

熊取町はJR阪和線が通り、熊取駅の1駅のみです。しかし、快速電車がすべて停車するため、大阪市内からかなり離れている割にはアクセスが良いのが特徴です。

田尻町は南海本線が通り、吉見ノ里駅の1駅のみです。急行や特急は停まりませんので、あまり交通の便は良くありません。

岬町は大阪府の最南端に位置し、南海本線多奈川線が通ります。駅数は6駅と比較的多いのですが、如何せん大阪市からは遠すぎるので不便な立地です。むしろ和歌山市内の方が近いので、繁華街は和歌山市の方に向かった方がよさそうです。

次に買い物面ですが、かなりの接戦です。というのもどこの町もスーパーは少なく不便だからです。強いて順位をつけるなら田尻町≧熊取町>岬町です。

田尻町はそもそも、町の半分が関西国際空港ですので、住宅街は非常にコンパクトです。そのため街にスーパーが少なくても多少なんとかなりますし、泉佐野市や泉南市に挟まれていますので、他の市の利点も活かすことができます。

熊取町は唯一の駅である熊取駅周辺であれば比較的便利です。町の東側エリアは山ですので、そもそもあまり人は住んでいません。

岬町は広いことと周囲の市もさほど利便性が高い市ではないことから、買い物面でも便利な街とは言えません。

また、大型商業施設(といっても、そこまで大きくはありませんが)があるのは熊取町のじゃんぼスクエア熊取田尻町のイオンタウン羽倉崎です。やはり熊取町と田尻町が優勢ですね。

総じて、利便性は熊取町≧田尻町>>岬町です。

治安

治安はかなりばらつきがあります。熊取町と岬町は大阪ではかなり良い方なのですが、田尻町は大阪では平均よりやや悪い方に入ります。原因として考えられるのは関西国際空港でしょう。田尻町の面積の半分以上を占めるのが関西国際空港で、関西国際空港内での犯罪がカウントされています。そことは陸続きにはなっていないので、住宅街がある方はそこまで治安を気にする必要はないでしょう。

住宅価格

住宅価格は、田尻町≧熊取町>>岬町で、田尻町と熊取町も大阪ではかなり安い方ですが、岬町が群を抜いて安いです。やはり利便性が段違いで、大阪市内へのアクセスに難があるのが要因でしょう。

利便性を取るなら田尻町、教育を取るなら熊取町、住宅価格の圧倒的安さを取るなら岬町といった感じです。

最後に

今回は大阪府でも最南端の市と3つの町をご紹介しました。お世辞にも利便性が良いとは言えませんが、自然豊かな環境で住宅価格を抑えて子育てをしたい方は検討しても良いかもしれませんね。

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