私、Apple信者なんですが家ではAppleTVではなく、AmazonのFire TV Stickを使っているんです。今回はなぜApple信者の私がFire TV Stickを使っているのかご紹介しましょう。
AppleTV と Fire TV Stick 比較
AppleTV | Fire TV Stick | |
CPU | HD版:A8 4K版:A12 | 第3世代:MT8695D 4K Max:MT8696 |
メモリ | HD版:2GB 4K版:3GB | 第3世代:1GB 4K Max:2GB |
容量 | HD版:32GB 4K版:32GB, 64GB | 第3世代:8GB 4K Max:8GB |
ポート インターフェイス | 内蔵電源 HDMI Ethernet | HDMI Micro USB(給電) |
備考 | Siri | Alexa |
価格 | HD版:21,800円 4K版32GB:25,800円 4K版64GB:28,800円 | 第3世代:4,980円 4K Max:6,980円 |
性能だけで比較するなら圧倒的にAppleTV > Fire TV Stickです。まずCPUですが、ベンチマーク(PassMark)を比較すると以下の通りです。
- MT8695D:不明 ← Fire TV Stick(第3世代)
- MT8696:738 ← Fire TV Stick 4K Max
- Apple A8:1530 ← AppleTV HD
- Apple A12:4743 ← AppleTV 4K
もはや勝負になりませんね。AppleTVのHD版ですら、Fire TV Stick 4K Maxの2倍以上のCPU性能があります。また、メモリもAppleTVの方が積んでいますので、使用しているときのサクサク感はAppleTVの圧勝でしょう。実際に使用した感覚でも、Fire TV Stickは反応までの鈍さを感じますね。
ストレージもAppleTVの方が大容量です。これはAppleTVがゲームをすることも想定して作られているからでしょう。Apple Arcadeからゲームをダウンロードして遊ぶことを考えるとこれぐらいの容量は欲しいところです。Fire TV Stickはゲームには向きません。そもそもこのCPUやメモリ性能的にゲームは困難ですので、ストレージをゲームで圧迫することはありません。ゲームなどをダウンロードしないのであればストレージはほぼ不要ですので、不便さはありません。
性能にあまりにも違いがありますが、それは価格にも表れています。価格はAppleTVの方が3倍から5倍ほど高価になっていますので、あまりにも違いがあります。この価格差と性能の差を天秤にかける必要があるでしょう。
できることにはあまり違いはない
性能・価格にあまりにも違いがあるAppleTVとFire TV Stickですが、できることには大差ありません。主な用途は動画配信サービスの視聴でしょう。視聴することのできる動画配信サービスはほとんど違いはなく、AppleTVでは「ひかりTV」や「TVer」が視聴できないことや、音楽配信サービスも「AppleMusic」のみと、AppleTVの方がやや劣勢です。それでも主要なものは抑えていますので、ほとんどの方には影響ないでしょう。
AppleTVが優勢なのは、ゲームとAirPlayでのミラーリング、Apple製品間の連携です。一応、アプリをダウンロードすることにより、Fire TV Stickでもミラーリングは可能ですが、やや制限はあります。この点に魅力を感じるのであれば、AppleTVを選択することになるでしょう。(ミラーリング・Apple製品間の連携については後述します。)
Apple信者でもFire TV Stickを使う理由
では、Apple信者の私がAppleTVではなく、なぜFire TV Stickを使っているのかご紹介しましょう。
現状、AppleTVではApple製品間の連携の良さはさほど感じない
Apple信者がなぜApple製品で身の回りを固めるのかというと、Apple製品間の連携の良さにあります。特にMac + iPad + iPhoneの3つの連携は素晴らしく、仕事では非常に重宝しています。
そんななか、AppleTVは他のApple製品とはそれほど連携しやすいわけではありません。現在実装されている機能だと、「Siriを使った操作とHomePod miniとの連携」や「HomeKitを使ったスマートホーム化」、「AirPodsを使っての家族間音声共有」、「SharePlayを使っての画面共有」などがありますが、用途はかなり限定的です。スマートホーム化には未来を感じますが、まだまだ発展途上ですので今後に期待がかかるところではあります。
現状ではApple製品との連携の良さを目当てに購入に至るほどのものではないと思っています。
できることに差がない
前述のように、AppleTVとFire TV Stickではできることにほとんど差がありません。そのため「どちらを使っても良い」という状態になりがちです。私は仕事柄Apple製品を使うことが多く、iPadの画面をプロジェクターに投影するような使い方をするときには、AppleTVのワイヤレスミラーリング機能が非常に便利だと感じることがありますが、家庭用ではミラーリングすることはほとんどありません。(下記の記事参照)
【2022年夏】学校用にオススメのApple TVとその使い方HomeKitによるスマートホーム化には可能性を感じますが、現状ではまだその時は来ていないというのが率直な感想です。AppleTVであろうが、Fire TV Stickであろうができることに大差はないので、動画視聴がメインであればAppleTVでないといけない理由はありません。
価格が違いすぎる
Fire TV Stickを選択した一番の理由はその価格です。4,980円〜という価格は非常に魅力的で、AppleTVが2万円を超えてくることを考えるとかなりお得感があります。しかもこの価格ですが、Amazonのセールの時には度々セールが行われ、2,000円〜3,000円ほどで購入することができる時もあります。こうなってくるとAppleTVでは価格競争は難しく、自然とFire TV Stickを選ぶという結論になるでしょう。
最後に
私は仕事ではAppleTV、家庭ではFire TV Stickという結論に至りました。Apple信者としては、家庭でもAppleTVを使いたいところではありますが、現状ではできることに大差なく、価格面からFire TV Stickを使っています。今後HomeKitの強化により、よりApple製品間の連携の良さが上がってきたときには家庭でもAppleTVを使って行きたいなとは思っていますので、その日を楽しみにしたいと思います。