学校用のMacを買おうと思うんだけど、メモリってどれを選べば良いんだ?
どのような用途でMacを使うのかによるのですが、基本は8GB、人によっては16GBや32GBも選択肢に入ります。では、学校教員のメモリ選びをご紹介しましょう。
Macのメモリ事情
まずは現行のMacシリーズにどれだけのメモリを積むことができるのか見ていきましょう。
8GB | 16GB | 32GB | 64GB | 128GB | |
MacBook Air | 〇 | 〇 | |||
13インチ MacBook Pro | 〇 | 〇 | |||
14インチ MacBook Pro | 〇 | 〇 | 〇 | ||
16インチ MacBook Pro | 〇 | 〇 | 〇 | ||
24インチ iMac | 〇 | 〇 | |||
Mac mini | 〇 | 〇 | |||
Mac Studio | 〇 | 〇 | ※〇 | ||
Mac Pro | 〇 | ☆ | ☆ |
M1チップなら8GB、M1 Proは16GB、M1 Maxは32GB、M1 Ultraは64GBが標準のメモリとなっています。カスタマイズでメモリのグレードアップやグレードダウンも可能ですが、それに応じて価格が変動していきます。
また、Mac Proに関しては特殊で32GBの次は48GB,96GB,192GB,384GB,768GB,1.5TBとなっています。ただ、現行のMac ProはCPUがIntel製のものを使用していますので他とは少し仕様が異なります。
筆者のメモリ事情
私はM1チップ搭載のMacBookを使用しており、そのメモリは8GBになっています。そしてメモリが足りているかどうかと聞かれると「一般の学校業務であれば、十分足りている」というのが私の感想です。私の主なMacの用途は以下の通りです。
- Web閲覧
- Web会議
- メールの作成
- 教材作成
- 各種資料の作成
- 学習支援ソフトの実行
- 動画編集(iMovieで10分弱の動画)
この中でメモリへの負荷が大きいと思われるのは、Web会議と動画編集でしょうか。しかしどちらもメモリ不足を感じたことはありません。さらに言えば、Web会議をしながら教材作成などの別の業務をしていても全く問題ありません。現実的ではありませんが、Web会議をしながら動画編集をすれば流石にメモリ不足を感じるかもしれませんが、そんな機会はまぁないでしょう。
また、私は簡単な動画しか作らないのでiMovieを使用していますが、さらにクオリティが高い動画を作るとなるとFinal Cut Proを使用することになるでしょう。それでもFinal Cut Proの推奨メモリは8GBですので、同時並行で他の作業をしない限りなんとか耐えてくれることでしょう。逆に言えば、Final Cut Proを使用しつつ別の作業もしたいとなると16GBは欲しくなりますね。
一般教員のメモリ選びの目安は高負荷な作業をどれだけ行うかにかかっていますが、ほとんどの教員にとって8GBあれば十分です。(というか、ほとんどの学校で支給されているPCのメモリは4GB以下ですので、8GBむしろ贅沢な方です。)
教科や分掌の特性は考慮すべし
私が指導する教科は8GBのメモリさえあれば大丈夫なのですが、教科や分掌によっては高負荷なソフトを使わなければならない教科もあるでしょう。そうなってくると8GBでは心もとないところです。使用したいソフトの要求スペックを確認し、それを超えるようなスペックを用意する必要があります。
どのような教科がそれに該当するのかはあまり思い当たりませんが(音楽や情報あたり?)、入試広報部で学校PR動画を頻繁に作成する方や、ICT担当で同時にいくつものソフトを管理しなければならない方などがそれにあたるかもしれません。
プライベートと兼用するか?
職場ではそこまでスペックは必要ないけど、プライベート用としてMacを兼用するのであればメモリは16GB以上に増強しても良いかもしれません。メモリが16GBあれば、趣味的な利用のほとんどをカバーすることができます。映像やCGなどに興味があったり、動画編集をしてYoutubeなどにアップしたいと思うような方はメモリを積むことをオススメします。
メモリが不足に陥った場合、そう簡単にメモリを増強することはできません。Macを新たに買いなおすのは、かなり大きな出費になりますのであらかじめ余裕のあるメモリ選びをすることは決して無駄ではありません。将来的に高負荷なことをしたいと考えているのであれば、初めからメモリを増強することをオススメします。
最後に
多くの方にオススメなのは8GBです。ほとんどの方にとって8GBもあれば、学校での業務は非常に快適にこなすことができます。しかし、一部の方にとっては16GBや32GBも選択肢にはなります。自分の用途を将来も含めて検討し、最適なメモリを選んでいただければと思います。