我が家は夫婦2人ともUQmobileを利用しています。しかし、この度povo2.0なるものが現れ、一家でpovo2.0へ乗り換えを検討しています。今回はその家族会議をみなさんと一緒に考えていきます。
今回の記事に登場する通信会社
詳細や最新の情報等は下記の公式サイトへのリンクよりご確認ください。
我が家の通信事情
私
- 月間使用データ量:20GB弱
- 通信会社:(メイン)UQ +(サブ)楽天モバイル
- 通信プラン:くりこしプランS(3GB) + UN-LIMIT Ⅵ
- 通信費:(現在)税込¥1,628 + ¥0
- (来年2月以降)税込¥1,628 + ¥1,980 = ¥3,608
家にはwifiがありますが、職場や移動時などモバイル通信を使います。用途は動画視聴やウェブ閲覧が主です。
現在は楽天モバイルの無料期間で、来年1月まで無料で利用できています。基本的には楽天モバイルに繋いでいて、繋がりにくいなと思ったらUQに変える運用です。月のデータ量は20GBにギリギリ行かない程度です。無料期間が終われば通信費が倍以上になってしまいますので対応必須です。
妻
- 月間使用データ量:1~2GB
- 通信会社:UQ
- 通信プラン:スマホプランS(3GB)
- 通信費:税込¥1,628(家族割適用)
専業主婦のため家にいる時間が長く、家ではwifiがありますので、ほぼモバイル通信は使いません。通信プランは2代前のスマホプランSです。プラン変更しても料金が一緒だったこともあり、家族割があったときのまま変えていません。
ちなみに妻は電話番号を2種類使い分けるのが面倒ということで、楽天モバイルは使っていませんし、私もそこまでは求めていません。そのため、少額ですが通話代はかかっています。基本LINE通話ですので微々たるものです。
3社のプランをデータ量と料金で比較
UQ mobile くりこしプラン+5G | povo2.0 | 楽天モバイル UN-LIMIT Ⅵ | |
1GBまで | ー | (7日間) ¥390 | 0円 |
3GBまで | (通常) ¥1,628 (自宅セット割) ¥990 | (30日間) ¥ 990 | ¥1,078 |
15GBまで | (通常) ¥ 2,738 (自宅セット割) ¥ 2,738 | ー | ー |
20GBまで | ー | (30日間20GB) ¥ 2,700 (90日間60GB) ¥6,490→月額¥2,163 | ¥ 2,178 |
25GBまで | (通常) ¥ 3,828 (自宅セット割) ¥ 3,828 | (180日間150GB) ¥12,980→月額¥2,163 | ー |
月間無制限 | 無制限プランなし | 無制限プランなし 1日無制限なら¥330 | (20GB以降無制限) ¥ 3,278 |
他にも様々なサービスがありますが、論点をシンプルにしたかったので、データ量と料金のみで比較していきます。
povoは月額という概念がないので、無理やり月額換算しています。povo2.0の1GBは7日間のスポット的な使い方ですので、通常使用には向きません。注意してください。
こうみるとUQは劣勢ですね。3GBで自宅セット割をつけてやっとpovo2.0と一緒です。1GBまでか無制限の運用であれば、依然として楽天モバイルが強いです。しかし、ガッツリ楽天モバイルを意識してのことだとは思いますが、1~25GBでの運用であれば、povo2.0のほうが勝っています。ただ、90日間や180日間という期間を先払いしているので、実質縛りと一緒ですので気を付けたいです。まぁ昔の2年縛りのような極悪なものではありませんが。
楽天モバイルはどうする?
楽天モバイルの弱点
楽天モバイルの弱点は通信の不安定さです。大阪であってもカバーしきれていないエリアもあり、パートナー回線に接続します。パートナー回線は上限5GBですので、楽天回線と違い無制限ではありません。
そして、建物の中は繋がりにくいとはいえ、まだ許容範囲ですが、地下だと通常使用は困難です。大阪市内は地下鉄や地下街など地下に潜ることが多いので難ありです。原因は3大キャリアのみしか持たないプラチナバンドという繋がりやすい周波数帯のせいです。このプラチナバンドを持たないために、楽天回線の苦難は続いています。菅総理がプラチナバンドくれそうなオーラを出していましたが、退陣しましたので難しいでしょう。
総じて楽天回線のみで運用するのには、現状では厳しい印象です。幸いeSIM対応ですので、iPhoneなどではデュアルSIM運用ができますのでサブ運用がしやすく便利です。
楽天モバイルは継続します!
楽天モバイルを使うメリットは大きく3点。
- 1GB以下の利用なら無料
- 楽天Linkで通話料無料
- SPUの対象
1GB以下の利用なら無料
すなわち維持費が実質無料です。通信を使わなくても、次に挙げるメリットを享受できるのは嬉しいですね。
楽天Linkで通話料無料
このアプリ経由して通話すると、ナビダイアル等を除いて通話料が無料になります。他のキャリアだと30秒22円かかるところが無料になりますので、通話料の大幅節約につながります。
ハッキリ言って、音質は悪いです。有料ならブチ切れ案件ですが、無料なんです。無料と考えればめちゃくちゃ優良なアプリですので、今後も使い続けたいです。
SPUの対象
楽天サービスの利用状況に応じて、楽天市場のポイントがアップするというSPUというものがあります。なんと、楽天モバイルを契約しているだけで、楽天市場でのお買い物がポイント+1倍になります。楽天ポイントでポイ活をしている身としては、出費0円でポイントアップされますのでメリットしかありません。
以上の理由から、私は今後も楽天モバイルは継続します。それに楽天なら色々攻めたことをやってくれそうなので、今後にも期待が持てます。現状は通信の不安定さから使いづらくはなっていますが、ここさえクリアできれば有料使用も選択肢になります。
UQの自宅セット割の注意点
UQも新プラン「くりこしプラン+5G」を投入してきました。新プランには自宅セット割というものがあり、自宅の電気やネット環境等を指定のものにすると割引を受けれるというものです。しかし注意点がありますので、お伝えします。
マンション等で一括受電方式だと、でんきコースに加入できない
一戸建てだと大丈夫でしょうけど、マンションによっては一括受電方式で電力会社を自由に選べないことがあります。その場合、でんきコースは選べませんので、インターネットコースを検討することになります。
UQWiMAXはインターネットコース対象外
同じUQなのに、UQ WiMAXは対象外です。これには驚きですね。その他にも対象となるインターネットサービスは限定的ですので、入念に確認が必要です。対象のインターネットサービスについて、詳しくはこちら(公式サイト)をご覧ください。さすがにUQ WiMAX対象外はまずいだろということで変更になることを期待しています。
私の場合、マンションが一括受電方式かつ、UQ WiMAXだったので自宅セット割の対象外になってしまいました。これもあって、通信会社の乗り換え議論が加速しましたね。そもそも、月3GB運用だと自宅セット割のUQとpovoで通信費が同じですので、UQは苦境に立たされていますね。
変更案
私:UQ くりこしプランS 月額 ¥1,628
→(来年1月まで)povo トッピング3GB(30日間) 月額¥990
→(来年2月以降)povo トッピング150GB(180日間) 月額¥2,163
妻:UQ スマホプランS 月額 ¥1,628
→povo トッピング3GB(30日間) 月額¥990
この変更で、家族で1か月あたり¥638 × 2 = ¥1,276の節約に成功します。年間にして、¥15,312はかなり大きいですね。また、楽天モバイルの無料期間が終了した後も、楽天モバイル20GBで運用するよりは、povo2.0を25GBで運用した方が通信が安定していて、データ量も多く、なおかつ安いです。事情が変わって無制限運用しなければならない状況になれば楽天モバイルのほうが安いのですが…。
ただ、このauの動きにdocomoとSoftBankがどう対応するか分かりませんので、そちらの方も注視し、場合によっては再考したいと思います。
povo2.0のデメリット
povo1.0からトッピング主体になったことで、利便性とカスタマイズ性が大幅に向上しました。ここまで「povo2.0スゲー」と推してきましたが、デメリットも存在します。
データ量に合わせて料金を自動変更してくれるものではない
データ量の自己管理が必要で、あらかじめ自分がどの程度データ量を必要としているか分かっていないといけません。データ量が足りなければトッピングで足せば良いだけですが、使わなくても返ってはきません。
「自分がどの程度データ量を必要としているか分からないけど、1番安いので頼む」という人は大人しく楽天モバイルを使った方が自動で切り替えてくれるので良いでしょう。
速度制限はかなり遅い
povo1.0や多くの通信会社の場合、月額と月のデータ量が決まっていて、それを超過すると速度制限がかかります。それがpovo1.0なら最大1MbpsとYouTubeで動画を見れなくもない程度の低速になります。
これがpovo2.0になると月額や月のデータ量という概念がなくなり、データ量を使い切ると最大128kbpsという超低速になります。この速度になるとほぼできることがなくなり、簡単な文字の送受信ぐらいしかできません。
そのため、povo2.0は通信制限でも耐えながら使うということはせずに、データ量が無くなったらトッピングで追加する運用が基本になります。
povo2.0はこんな人におすすめ
- データ量の管理ができる人
- 月のデータ量が25GB以下の人
前述の通り、自分のデータ量管理ができない人だと最適なトッピングを選べませんのでおすすめできません。ましてやpovoはオンライン専用ですので、店舗で聞いたりアドバイスをもらったりすることは難しいです。
また、使用するデータ量が極端に多い人もおすすめはできません。povoではトッピングを追加すれば、データ量は足されますし、1日だけ無制限にするトッピングもあります。しかし、トッピングを追加しすぎると、結果的に高額になってしまいますので、安く済ませたいなら楽天モバイル、通信の安定性を取るなら3大キャリアの無制限プランを利用した方が結果として安くなるでしょう。
ですので、povo2.0をおすすめできるのはトッピングの最大量である、180日間150GB(実質1ヵ月25GB)までの人です。もちろん月3GB以下の人にもおすすめできます。
最後に
家族会議の結果、我が家ではUQからpovoに乗り換えることが決定しました。しかし、10月から乗り換え予定ですので、それまでに他社が魅力的なプランを出してきた場合、緊急家族会議を開催しなければなりません。今後の動向にも目が離せませんね!