以前、中学の教科書ガイド・教科書ワークについてその有用性をご紹介しました。今回はそれらが高校でも役に立つのかをご紹介していきたいと思います。
結論!人によっては高校でも役に立つ!
中学生にとっては高校入試で内申点を使用することが多く、中学校での定期考査の点数は非常に重要でした。それに対して高校では大学入試の多くが学校での定期考査の点数を必要としないため、定期考査の点数がその先の進路に与える影響は中学校ほどではありません。
しかし、以下のような人たちにとっては学校の定期考査の点数も重要で、教科書ガイドが活きてきます。
- 指定校推薦を狙う人
- 内部進学で上位を狙う人(学部選択で優位に)
- 進級・卒業が危ぶまれている人
これらの人たちにとっては、学校での定期考査の結果が進路に与える影響が大きいので、学内の定期考査であっても手を抜くことができません。
私はセンター試験(現在の共通テスト)と当日の大学の入試のみで大学に合格した人ですので、高校のときの定期考査は進級・卒業できる程度にしか対策していませんでしたね。
効果があるのは特定の教科のみ
全ての教科で教科書ガイドが効果的かと言われるとそうではありません。それぞれの教科について問題の作り方には差がありますので、教科書ガイドと同じような問題が出されやすい教科もあれば、全く違う問題が出題されることもあります。
例えば、理系科目は内容や理論さえ教科書(学習指導要領)と同じなら良いので、教科書ガイドはあまり活きてきません。教科書ガイドの問題をやるぐらいなら、学校で配布されているであろう問題集を繰り返してやった方が効果的です。
では、教科書ガイドが効果的に働くであろう教科をご紹介しましょう。
現代文・古典・漢文
最も効果を発揮するのが国語系です。これらは題材が決まっているため、出題できる問題もバリエーションがほとんどありません。そのため教科書ガイドがあればそれらの問題をカバーすることができるため、一番効果を感じることができるでしょう。
それに国語は現代文・古文・漢文に細分化されていきます。これら3つ全てで効果的ですので、国語系教科で困っているのであればどれもオススメできます。
その他
ハッキリ言って多くの高校にとって、国語系以外の教科書ガイドはあまり効果を発揮しません。ギリギリ英語で教科書の本文を使う系の教員と出くわしたらチャンスがあります。(英語の教科書を使わない学校も割と多いです。)
偏差値が低い系の高校だと国語系以外の教科でも教科書ガイドが活きてくることが多いですね。教科書の内容すら怪しいレベルの学校だと、教員としても出題に頭を抱えています。
教科書ガイドはずるくない
学校教員の視点から言っても「教科書ガイドを使うことは、ズルくはありません」。教科書ガイドはただのツールでしかありません。それを使って勉強しているだけですので、むしろ褒められるべき行為だと思います。ほとんどの生徒が勉強をろくにせずに定期テストに臨む中で、きちんと対策して臨もうという気持ちは非常に大切です。
教科書ガイドは効果的な教科が限られてはいますが、それらの教科では絶大な効果を発揮しますので、一度自身の学校の定期テストと見比べながら、効果があるのかを確認してみるのが良いですね。