大学生になるとアルバイトを始める人が増えますよね。私も塾講師のアルバイトを4年間やってきました。しかし、今思えば微妙だったかな?とも思っています。今回は大学生とアルバイトについてのお話です。
総収入で考えよう!
アルバイトには必ず時給が書かれていることだと思います。1時間あたり何円の仕事なのかというのはアルバイトをする上で重要な要素ですね。しかし、時給に囚われすぎてはいけません。
アルバイトによって働ける時間というのは決まっていて、短時間しか働けないものや、人手が過多でなかなか働けないということもあります。そうなると、時給が良くても結果あまり稼げないということにつながります。
逆に時給が安くても、長時間働けるのであればこちらの方が総収入は良くなります。飲食店などの場合は働ける時間が長いこともあり、その傾向は高いですね。
高い時給で働きたいのか、大きく稼ぎたいのかを良く考えて1ヶ月にどれくらいの収入が欲しいのかを考えたアルバイト選びをしましょう。
塾講師はあまり稼げない
塾講師は1コマいくらという計算をされます。コマとコマの間の時間は給料が発生しませんし、生徒がいなければ開講もされません。夏期講習や冬季講習は稼ぎどころではありますが、途中で空きコマが出ると半拘束状態で無給という時間も発生します。また、相手が子どもですので夜遅くまで働くというわけにもいかなく、時給が良くてもあまり稼げないということもあります。
私も大学生時代、塾講師をしていましたがあまり稼げないなぁと思いながら働いていました。
塾=高時給と思ってはいけません!私は、「馬◯教◯」という塾で働いていましたが、時給換算で1000円ほどしかもらっていませんでした!
前後の時間も考えよう!
アルバイトは働いている時間の前後にも拘束時間があります。仕事に関わる準備時間と移動時間です。
特に移動時間は軽視されがちで、多少遠くても時給が高い方へと流されがちです。移動時間も労働時間という感覚を持ち、近場と比較することが大切です。
塾講師は前後の拘束時間が長い
塾は移動時間の他に準備時間や授業後の時間などに時間を要します。パッと授業をできるような人は稀で、授業前にその授業のプランを考えたり、その日やる問題の予習なども必要です。さらには、授業後の報告書作成なども仕事に入っていますので、授業時間の前後に結構な時間が必要になります。
ちなみに、毎回最初に復習テストを出せと指示してくる塾もありますので、その場合は作成時間も拘束されます。しかもその時間は無給です。
未来を見据えよう!
最後に大学生という貴重な時間をアルバイトに捧げることが自分の将来にとってプラスなのかを考えましょう。大学時代には勉強などを通して、自分の将来に役立つ力を身につけなければなりません。
アルバイトが将来につながるものもあります。そのアルバイトで必要な技術や知識が、将来就きたい仕事に役立つのであれば、一石二鳥です。しかし、そうならないアルバイトも多くあります。
アルバイトをすることで月8万円(時給1,000円で月80時間)の収入を得たとして、4年間で384万円になります。大学時代にアルバイトをせずに資格の勉強などをして、年収が50万円高い仕事に就ければ8年間でその分は取り返せます。40年間働いたとしたら、その差は2,000万円にもなります。これだけで老後2,000万円問題が解決してしまいます。資格などの有無で昇給のスピードも違うことでしょうし、生涯賃金には大きな差が生まれることでしょう。
そう考えると、大学時代の勉強は月80時間(1日2~3時間)の勉強を3年間やったとして、その時給7,000円と考えることもできます。年収が100万円違う仕事に就ければ時給14,000円です!
大切なのは「目の前のお金より、未来のお金」です。今、目の前にあるお金を手に入れた方が自分にとって良いのか、それともその時間を未来の自分のために投資した方が良いのか良く考えましょう。
奨学金も活用
未来への投資を選択する場合、奨学金は有力な選択肢です。アルバイトをしないと大学での学びを継続できないのであれば、積極的に利用することを勧めます。大学中退は高卒と同じ扱いをされ、平均月収で10万円もの差があります。これを年収にすると100万円以上の差となり、生涯賃金では数千万円もの差になります。
この現実を深く受け止め、将来のためになる選択肢をするべきです。
最後に
大学時代というのは、非常に貴重な時間です。この時間をどのように有意義に使えるのかは、慎重に考えた方が良いでしょう。後から後悔しても帰ってこない時間です。アルバイトをするにしろ、しないにしろ良い選択ができるように、比較・計算することが大切です!