子どもの受験先を考えて色々オープンスクールに行ってるんだけど悩ましいわね。
ええ、どこの学校もオープンスクールで学校の魅力を伝えようと必死なんです。
でもこれじゃあ決められないわ!
では、今回はオープンスクールで見るべきポイントについてご紹介します!
オープンスクールで見るべき3つのチェックポイント
オープンスクールは実際に学校を訪れて、実際に見ることのできる絶好の機会です。そのリアルをしっかりと確認し、学校選びに活かすべきです。そのため、パンフレットを見ればわかるような内容は二の次です。以下の3点が実際に見ることでしか分からないポイントですので、絶対に確認しましょう。
- 学校とその周辺環境
- 生徒の様子
- 教員の様子
では、具体的に説明していきましょう!
学校とその周辺環境
まず見ておきたいのが設備などを含めた学校とその周辺環境ですね。
教室
教室は日々子どもたちが学ぶ場所です。ここのチェックは欠かせません。旅行に来ているわけではありませんので、静かに集中して学べる環境かどうかが重要です。「ここからの景色は素晴らしいですよ」なんていう、的外れな宣伝を受けたら要警戒です。
オープンスクール前はほとんどの学校が綺麗に清掃するものです。オープンスクールで綺麗だからと言って平時から綺麗なわけではありません。余程ボロボロの校舎でもない限り、綺麗かどうかは別に気にしなくても良いでしょう。
体育館・運動場
体育の授業だけでなく、行事や部活動などでも使われる場所です。ここの広さや設備は気にしたいところです。
体育館の大小を判別する基準は「バレーコートが2面張れて、サーブが打てるスペースがあるか」もしくは「バスケットコートが2面張れるか」です。これを満たせないと小さい体育館という風に判断すると良いでしょう。
私立学校の場合、運動場を人工芝にしている学校があります。そういう学校は非常に魅力的で、美しいだけでなく、ケガの防止などの面でもメリットがあります。ただなんちゃって人工芝(ただのラバー)や手入れが行き届いてない場合は減点ですね。
周辺環境
学校パンフレットに書いてある最寄駅からの時間は信じてはいけません。実際に歩いて体感することが大事です。
また、学校の周辺環境もパンフレットには書かれていないことでしょう。学校までの道のりは安全なのか、怪しげな飲食店や繁華街は通らないか、歩道は整備されているか、交通量の多い道路はないかなどは確認しておきたいところです。
安全面からも駅近の学校は魅力的ですね!
生徒の様子
こちらもパンフレットでの生徒の姿は信じてはいけません。パンフレットに登場するような生徒は、言うならば学校のいうことを従順に聞いてくれて、それでいて顔立ちが良いエース揃いです。見るべきは表に出ないような生徒の姿です。
オープンスクールで前に出る生徒がすべてだと思ってはいけない
学校によっては、学校生活の様子や学びの成果などを生徒自身がオープンスクールで発表するところもあります。しかし、そういう生徒は学校のエース級です。そのような生徒のしっかりとした発表を聞いて「なんて素晴らしい生徒なんだ!この学校で学べばうちの子どももあんな風に!」と思ってはいけません。そういう生徒は入学前からそれだけの素質があるのです。
オープンスクールで前に出てくる生徒は学校内で選抜された生徒です。そこばかりを見るのではなく、部活動をしている生徒や授業見学があるなら学んでいる一般生徒の様子を見てください。その一般生徒たちがイキイキと楽しそうに活動しているかどうかが見るべきポイントです。
自分の子どもがうまくやっていけそうかを想像する
学校に通うのは保護者ではなく子どもです。子どもがその学校に入学したとして、その学校の生徒たちとうまくやっていけそうかを想像しましょう。学校によっては経済力の違いを感じ、雰囲気になじめないかもしれません。
また、校則なども確認したいところです。果たして子どもはその校則を守れるのでしょうか。髪型や服装、スマートフォンの使用など学校によって校則は様々です。学校によっては校則が緩いところもありますので、校則も含めて自分の子どもがうまくやっていけるのかを考えることが大切です。
教員の様子
パンフレットに登場する生徒がエース級なら、パンフレットに登場する教員もエース級です。
オープンスクールが多い学校には気をつけろ
ここでタイトル回収です。オープンスクールが多いことは実は良くないことです。
なぜなら、教員がオープンスクールのたびにどんどん疲弊しているということと、オープンスクールの時間は学校の生徒の指導をしていないからです。教員にとってオープンスクールは非常に面倒な時間です。1度や2度ならまだしも、それが3回以上となるとその度に準備をしなければなりませんし、日ごろの授業以外の仕事が増えてしまいます。オープンスクールを多発することは教員の仕事量を増やし、疲弊させてパフォーマンスを落とす要因となります。オープンスクールが多い学校は、教員のベストパフォーマンスが発揮できないのではという視点も持つことが大切です。
また、オープンスクールが多発すると日ごろの授業や部活動などにも支障が出ます。自身の子どもがその学校に通ったとして、オープンスクールのたびに制約を受けることを考えると、子どもにとってもメリットはありません。
体験授業で行う授業は実際には行われないことの方が多い
体験授業といって、実際にその学校の教員から授業を受け、学校での授業を体験しようという企画をする学校も多いです。しかし、完全に余所行きのパフォーマンス重視の授業ですので、実際に入学して受ける授業とはかけ離れています。
体験授業自体、学校のエース級の教員を配置することが多いですし、予算も別でつけていますのでお金がかかった授業ができます。体験授業のできが良かったからと言って、そのクオリティーが入学後も続くと思ってはいけません。
そもそも体験授業を行う学校というのは教員が疲弊しがちです。日ごろの授業に追加してさらに余所行きの授業を行っています。前述のようにオープンスクールのための仕事は、本業のパフォーマンスダウンにつながりますので、実際に学校に通っている生徒にとってはマイナスです。
教員が暇そうにしているのが良い学校
実際に学校に通う生徒のために時間を使っている教員が多いほど良い学校です。教員が暇そうにしているということは、それだけ教員にゆとりがあり授業に集中し、生徒のために使う時間に余裕があるということです。
オープンスクールではぜひ暇そうにしている教員がいないかを探してください。オープンスクールに参加しているけど暇そうにしている教員ではありません。立ち番としてトラブルに対応する教員を廊下に立たせておくことがありますので、むしろそんな教員がいたらマイナスです。オープンスクールの業務にあたっている教員は極力少ないことの方が望ましいです。職員室でコーヒー片手に談笑している教員がいるぐらいの方が健全です。
入学前までがピークとか最悪ですからね。入学後こそしっかりと面倒を見てくれるような、教員にゆとりのある学校を選ぶべきです。
最後に
オープンスクールは実際の学校を見る絶好の機会です。しかし、派手なものばかりに目が行きがちになってしまいます。学校の真の姿を見極めて、子どもにとって良い学校選びをしたいものですね。