iPadってWi-Fiモデルとセルラーモデルがあるんだな。学校で使うならどっちが良いんだ?
そこは悩むポイントですよね。使い方によってどちらもオススメできるんですが、基本はWi-Fiモデルをオススメしています。では、今回はiPadのWi-Fiモデルとセルラーモデルについてのお話です。
Wi-Fiモデルのメリットは?
Wi-FiモデルはWi-Fiに接続してインターネットを利用できるモデルになります。まずWi-Fiモデルのメリットからご紹介しましょう。
安い
Wi-Fiモデルは通信に関する機能が少ない分安くなっています。例えば、現行の5機種を比較するとこんな感じです。
Wi-Fiモデル | セルラーモデル | 差額 | |
iPad(第9世代) | 39,800円 | 56,800円 | 17,000円 |
iPad Air(第5世代) | 74,800円 | 92,800円 | 18,000円 |
iPad mini(第6世代) | 59,800円 | 77,800円 | 18,000円 |
11インチ iPad Pro(第3世代) | 94,800円 | 112,800円 | 18,000円 |
12.9インチ iPad Pro(第5世代) | 129,800円 | 147,800円 | 18,000円 |
無印iPadだけは17,000円差ですが、その他は18,000円の差になっています。この2万円弱の差はかなり大きいと思います。Wi-Fiモデルのメリットは端末の安さ、この1点のみです。通信面の機能以外には全く差はありませんので、この価格差とセルラーモデルのメリットを比較し、決定したいところです。
セルラーモデルのメリットは?
続いてセルラーモデルについて。セルラーモデルはWi-Fi接続だけでなく、モバイルデータ通信も利用してインターネットが利用できるモデルです。セルラーモデルのメリットをご紹介しましょう。
どこでもインターネットに接続できる
最大のメリットです。モバイル通信を利用できますので、Wi-Fi環境でなくてもインターネットを利用することができます。Wi-Fi環境が整っていない部屋や屋外での利用が多い方にはオススメです。Wi-FiモデルのiPadもテザリングに対応していますので、テザリング対応のスマートフォンを利用することで、Wi-Fi環境がなくてもインターネットを利用することは可能です。しかし、毎回設定するのが大変なので、セルラーモデルならそんな面倒な手間もなくインターネットを楽しむことが可能です。
ただ、Wi-FiモデルであってもiPhoneを持っている方は毎回の設定が不要になります。iPhoneとiPadやMacは「インターネット共有」という機能があり、自動でiPhoneのモバイル通信を利用できる機能があります。
また、モバイル通信に関わる通信料は必要です。どこかの通信会社と別途契約をして、モバイル通信できる環境を整える必要があります。月々にかかる費用が増えますので、端末代だけでなく月々のランニングコストも必要になります。
GPSが利用できる
GPSが必要な方はセルラーモデル一択です。具体的にはカーナビとして使いたい方や、GPSが必要なゲーム(ポケモンGOやドラゴンクエストウォークなど)をする人ですね。もしこれらをiPadで利用したい場合はGPSが内蔵されているセルラーモデルを選びましょう。
学校教員にオススメのiPadはどのモデル?
それぞれにメリットとデメリットがある両モデルですが、使い方によってオススメするモデルが違います。
こんな方はWi-Fiモデルがオススメ!
- 学校や家にWi-Fi環境が整っている
- 学校(屋内)でしかiPadを使わない
- とにかく安く抑えたい
- モバイルWi-Fiやテザリングできる端末(できればiPhone)を持っている
Wi-FiモデルはWi-Fi環境でないとインターネットを利用できません。まずは学校や家(家で利用するなら)にWi-Fi環境が整っている必要があります。最近はGIGAスクール構想の下、学校のWi-Fi環境は急速に整ってきました。そのため、大体の学校ではWi-FiモデルのiPadで十分に対応できることでしょう。学校のWi-Fi環境が気になるなら学校のICT担当者に聞いてみるのもいいですね。
またセルラーモデルのメリットであるWi-Fi環境でなくてもインターネットを利用できることも、モバイルWi-Fiやテザリングできる端末があれば、Wi-Fiモデルであっても屋外で使用することが可能です。ただ、テザリングの場合は毎回設定の必要があるので若干の面倒さはあります。しかし、iPhoneにはインターネット共有という機能があり、iPhoneが近くにあればiPadやMacを自動でiPhoneのモバイル通信につなげることができます。この機能のおかげでWi-Fiモデルであってもストレスなくインターネットを利用できるので、iPhoneを持っている人はW-Fiモデルがオススメです。
Wi-Fiモデルの最大のメリットは価格の安さです。セルラーモデルとは、およそ2万円弱の価格差がありますのでかなりの差ですね。セルラーモデルのメリットに特に魅力を感じないなら初期費用を抑えられるW-Fiモデルがオススメです。
私は屋内教科の担当ですし、iPhoneを持っているのでインターネット共有の機能で自動でインターネットに接続できます。そのため、Wi-Fiモデルで十分だと感じています。
こんな方はセルラーモデルがオススメ!
- 屋外でもiPadを使用する予定
- GPSが必要
- iPad miniを持っている
- 移動時にもiPadでインターネットを利用したい
GIGAスクール構想の下、学校のWi-Fi環境は急速に整ってきましたが、体育館や屋外などにはWi-Fiが届いていないところがほとんどです。iPhoneを利用したインターネット共有を使用せず、屋外でiPadを利用するのであればセルラーモデルが良いでしょう。教科で言えば体育科なんかがそのような環境にあると思います。授業にわざわざiPhoneを持っていくの?という視点に立って考えてもらえればと思います。自然に授業をする場所にiPhoneを持ち込めるのであれば大丈夫でしょうが、教科によっては適さない教科もあるでしょう。
また、iPadをスマートフォン的に使いたい方もセルラーモデルがオススメで、そのような使い方をしたい方なら必然的にiPad miniを使用していることでしょう。電車通勤などの移動時にスマートフォンではなく、少し大きな画面のiPadを出して使いたい方にはセルラーモデルが向いています。ただ、移動時にiPhoneを携帯しているのであれば、インターネット共有でiPhoneに触らずとも、自動でiPhoneのモバイル通信を利用できるので、テザリング非対応の通信会社か、iPhoneを持っていない方向けにはなってしまいます。
私もiPad miniを持っていますがWi-Fiモデルです。
最後に教育とは少し離れますが、GPSの有無も重要な要素です。GPSが必要なカーナビやゲームをする場合はセルラーモデル一択です。iPadでそれらを利用するのならセルラーモデルがオススメですね。
最後に
iPadシリーズのどれにしようかと悩まれる方は多いですが、Wi-Fiモデルとセルラーモデルを熟考される方はあまりいません。何も考えないまま選んでしまうと後々後悔してしまうので、自分の利用方法や環境を整理してから選びたいものですね。
iPad選びのもう一つの重要なポイント「ストレージ選び」は以下の記事をご参考にしてみてください。
教員用iPadのストレージはどれを選べばいいの?