当ブログでは楽天モバイルをデュアルSIMのサブとして運用することをオススメしてきました。しかし、ついにその根幹であった0円運用が終了することとなりました。今回は楽天モバイルを解約するのか継続使用するのかについて考えていきます。
Rakuten UN-LIMIT Ⅶ へ
楽天モバイルの新プランが発表され、Rakuten UN-LIMIT Ⅵ からⅦへと変更になりました。料金面に関する主な変更点は以下の通りです。
UN-LIMIT Ⅵ | UN-LIMIT Ⅶ | |
0~1GB | 0円 | 980円(税抜) 1,078円(税込) |
1~3GB | 980円(税抜) 1,078円(税込) | 980円(税抜) 1,078円(税込) |
3~20GB | 1,980円(税抜) 2,178円(税込) | 1,980円(税抜) 2,178円(税込) |
20GB以上 | 2,980円(税抜) 3,278円(税込) | 2,980円(税抜) 3,278円(税込) |
変更点は1GBまで無料で利用できていたところが、980円(税込1,078円)必要になったことです。新プランと言いながらただの値上げです。これによって、楽天モバイルを無料のまま回線を維持することができなくなりました。
しかも、今までのプランを契約していた人も自動で新プランに移行されてしまうのも結構な極悪ぶりですね。今まで1GB未満で運用していたかなりの数の人が気付かずに新プランの料金を請求されることになりそうです。
しばらくは1GBまでは実質無料
7/1から自動で新プランに移行されてはしまいますが、一応11/1までは実質無料(1GBまで)で利用することができます。この間に楽天モバイルの契約をどうするかを考えなければなりません。
楽天市場の還元率アップ!
改悪が目立ちますが、良くなったところもあります。今まで楽天モバイルを利用していれば楽天市場での買い物でポイントが+1倍されていましたが、6/1以降+2倍になり、さらに楽天ポイントのダイヤモンド会員なら+3倍になります。しかも6/1から先行スタートされますので、実質無料期間があることもあり、しばらく粘っても良いかもしれませんね。
ちなみに損得ライン(1,078円以上のポイント還元を受けれるライン)は以下の通りです。
月間の買い物額 | 年間の買い物額 | |
ダイヤモンド会員 (+3%) | 35,934円 | 431,200円 |
その他会員 (+2%) | 53,900円 | 646,800円 |
このラインを超えるような買い物を楽天市場でするのであれば、楽天モバイルにかかっている料金以上のポイントリターンがあります。すでにこれだけの金額を楽天市場で使っているのであれば、楽天モバイルとの契約を継続することにメリットがあります。また、これだけの額を楽天市場で買い物していればほぼ間違いなくダイヤモンド会員になっています。多くの方にとって損得ラインは年間431,200円と考えてよいでしょう。
実際には楽天モバイルのサービスを受けているので、そのサービス内容も加味すると良いでしょう。このラインは楽天モバイルは契約するが、全く使わないときの損得ラインです。
考えられる選択肢
では、この変更を受けてどのような選択肢があるのか考えていきましょう。
契約継続
現在の楽天モバイルのサービス(楽天モバイルだけでなくポイント還元なども含めて)に納得しているのであれば契約を継続するのが良いでしょう。考えられるのは次の2つの方法です。
楽天モバイルをメインSIMにする
楽天モバイルの通信環境や料金に不満がないのであれば、楽天モバイルをメインのSIMとして運用すると良いでしょう。元から3GB以上を使用しているユーザー層にとっては、楽天市場の還元率上昇分だけお得になっています。
現状、大手キャリアのように繋がりやすいとまではいかない楽天モバイルですが、今後通信環境が改善する期待もありますし、そもそも都市部の建物密集地域や大きな建物の中、地下でなければ比較的繋がりやすくはなっていますので、お住いの生活環境で不自由ないのであれば楽天モバイルをメインのSIMにするのは十分ありな選択肢です。
サブ端末で利用する
楽天モバイルのサービス(ポイント還元など)に魅力は感じるが、メインのSIMとして運用するのは心もとないという方はサブ端末での利用も選択肢になります。回線を維持することでSPUなどのポイントアップ還元を受けることができ、楽天市場など楽天グループサービスのヘビーユーザーは楽天モバイルをメインSIMにしなくてもリターンが大きいです。
例えば固定電話替わりとして、自宅用のスマートフォンを用意することも選択肢の一つです。固定電話替わりでの使用であれば1GBを越えることは無いでしょうから1,078円の下限で利用することができます。また、楽天LINKアプリの国内通話無料も活きてきます。
スマートフォンを2台持ちする場合、楽天モバイルの方はAndroid端末に使うことをオススメします。理由はSPUとの兼ね合いで、楽天モバイルキャリア決済のSPUを達成できるのはAndroid端末だけだからです。このSPUもついでに達成することでさらにポイント還元率を高めることができます。楽天モバイルキャリア決済については以下の記事をご参考にしてみてください。
【SPU攻略】楽天モバイルキャリア決済この他にはタブレット端末のSIMとして運用するのも選択肢です。iPadであればセルラーモデルを購入し、SIMを使うことでWi-Fi環境になくてもインターネットを楽しむことができます。
他社へ乗り換え
今回の新プランにより、楽天モバイルに魅力を感じなくなったのであれば他社への乗り換えをオススメします。今回の新プラン発表で最も影響が大きかったのは、1GB未満利用の0円で運用できていた方ばかりでしょう。そのような0円運用ができるのは他にKDDIが提供しているpovo2.0が選択肢になります。楽天モバイルのように国内通話無料にはなりませんが、0円で回線を維持することができます。
下の記事はデュアルSIMの主回線にpovo2.0を推す記事ですが、デュアルSIMにしなくても最もオススメできる回線です。povo2.0が気になる方はチェックしてみてください。
デュアルSIMの主回線はpovo2.0が最適解か?MNP弾としての利用
また、他社への乗り換えの際にそれぞれの通信会社でキャンペーンが実施されていることが多く、端末代が割引されたり、現金やポイント還元を受けられるキャンペーンが行われていることがあります。最近でしたら、乗り換えの場合のみiPhoneが超格安(1円ということも!)で購入できるキャンペーンが実施されていたこともあり、通信の質目的というよりはキャンペーン目的で乗り換えするということに楽天モバイルを利用するのもありです。
目ぼしい端末がなければポイント還元を狙うのがいいでしょう。そのポイントを目的の端末に使うことで端末の価格を抑えることも可能です。ネットと家電量販店を並行して探すといいですね。
解約
この選択肢に至る方はスマートフォン1台で楽天モバイルのSIMともう1つのSIMを利用したデュアルSIM運用をされていた方が多いでしょう。楽天モバイルのデュアルSIM運用が成り立ったのは、楽天モバイルが無料だったからです。そのメリットがなくなった今、わざわざ楽天モバイルでデュアルSIM運用する必要性はあまりありません。
私も通話無料の楽天LINKアプリのためにデュアルSIMにしていましたので、今後はメインSIM(povo2.0)の音声通話を利用した方が安いです。5分以内通話かけ放題のトッピングをつけたとしても550円/月ですみます。
スマホ2台持ちとか管理できない!乗り換えても料金が…。と言う方はスッパリと解約するのが良いでしょう。解約しない限り、他の選択肢では料金が発生してしまう可能性が高いです。楽天市場での高ポイント還元は気にはなりますが、損得ラインを超えるような買い物をしない限り、解約してしまう方が金銭的なリターンは大きいです。
解約方法についてはこちらをご覧ください。
筆者の結論
今回の改悪を受けて、私はMNP転出の機会を探しつつ、実質無料期間(10月末)までは契約を継続しようと思っています。
解約するのは簡単ですが、せっかくある回線ですので何とか有効活用したいものです。しかし、しばらくの間は楽天モバイルは現状と同じように無料で使うことができますし、楽天市場でのポイント還元もあるので急ぐ必要はありません。じっくりとMNP転出の機会を見計らい、iPhone12や13などの端末が格安になっているキャンペーンを狙い撃ちして乗り換えを検討しています。
もし良いMNP転出のキャンペーンと出会えなければ、10月末で解約ですかね。私の生活環境(大阪の地下街をよく利用する)では楽天モバイルをメインSIMとして運用するのには抵抗がありますし、ポイント還元面からもそこまで楽天市場の買い物額が多いわけでもありません。楽天モバイルがプラチナバンドを獲得するなど劇的な変化がない限り静観しようと思っています。
最後に
いつかは終了するだろうと思っていた楽天モバイルの0円運用ですが、思ったより早く終了してしまいましたね。楽天モバイル側は乗り換えはそれほど多くないと予想しているそうですが、0円運用していた方にとっては結構大きい変更と改悪なので、私はかなりの数が乗り換える・解約するのではと思っています。みなさんもご自身の使用環境に合わせてご検討してみてください。