ブラック私学とホワイト私学は礼服一つとっても全然違います。今回はブラック私学とホワイト私学を礼服という視点でご紹介しましょう。
ブラック私学の場合
ブラック私学は「全教員礼服」と決まっていることが多いです。該当学年でなくても、男性教員のネクタイも白系で統一するように指示があります。
と言っても正礼服(モーニングコート・燕尾服・タキシード)ではありません。正礼服(主に燕尾服)を着るのは校長やさらに上の理事クラスぐらいです。その他の教員は準礼服のブラックスーツを着ることになります。
女性教員は袴か礼服の二択ですが、ブラック私学の仕事は多忙を極めますので、袴の着付けや髪をセットする時間もなく、礼服に至ることが多いですね。
初任者がいきなり入学式で礼服を着ることを要求されるので、結構手痛い出費になります。
卒業式・入学式での仕事
ブラック私学の卒業式と入学式は全教員なんらかの仕事にあたります。例え仕事がほとんどなくても、みんなで仕事を分け合いますし、人数が余っている風ならなんらかの仕事を作り出します。該当学年でなくともなんらかの仕事にあたりますので、朝もいつもと同じぐらいに到着することを求められます。
該当学年以外の教員の仕事は保護者対応がほとんどです。今まで学費を納めてくれた、またこれから納めてくれる保護者に対して、これでもかとVIP対応でおもてなしをします。
なぜここまで媚びていくかというと、ブラック私学は生徒募集に苦慮しているからですね。保護者に良いイメージを持ってもらい、そこから募集に繋げようとしています。
ホワイト私学の場合
ホワイト私学は特に決まり事はありません。そのため服装は基本的には自由です。ただ、暗黙の了解的に「該当の学年団は礼服(準礼服)」というのが一般的ですね。
別に該当学年でなくても準礼服を着用しても構いません。私はせっかく買ったのだからという理由で毎年着ています。
また、教員に余裕があるためか男性でも袴を着用することもあり、かなり自由度は高いです。
該当学年でなければ基本的にスーツでOKですし、ネクタイの色なんかもなんでもOKになります。スーツすら着ていない教員もちらほら見かけるのですが、特に問題ありません。
祝う気持ちが大切です!
卒業式・入学式での仕事
ホワイト私学の卒業式・入学式の業務は該当学年と一部の担当者以外ほぼありません。そのため式に参列すれば終わりということがほとんどです。
そもそもホワイト私学は生徒募集が安定していますので、資金にもゆとりがあり、式に関わる多くの仕事は事務職員や校務員さんがやってくれます。また、ブラック私学のように保護者にゴリゴリに媚びていかなくても学校に魅力がありますので、保護者対応にも最低限の人員しか割きません。
ホワイト私学教員にとって、卒業式や入学式はゆとりあるイージーな1日になることが多いですね。
礼服はブラック私学かを図る指標
その学校がブラックかどうかを客観的に判断する上で礼服とネクタイの色は分かりやすい指標です。ブラックスーツ+白ネクタイの割合が高いほどブラック度が増していくと考えて良いでしょう。
また、さらに上をいくブラックだと該当学年以外の教員が白ではないお揃いのネクタイやバッチを着けはじめます。体育大会で生徒たちがお揃いのグッズを身につけるような可愛いものではありません。学校や法人から付けることを強要されている忠誠のアイテムです。
教員がお揃いのアイテムをしているのを発見したら要注意です!
最後に
ブラック私学とホワイト私学、どちらも生徒を祝う気持ちは同じですが、礼服や働き方にはかなり違いがあります。ブラック私学は保護者対応と見た目に力を注ぐ分、かなり過酷になっていますね。もし式典に参加する機会があれば、服装や働きぶりをチェックしてみてはいかがでしょうか!?