2022年4月1日から楽天証券のSPUが変更されます。今回は楽天証券の新SPU(米国株式 円貨決済)についてご紹介します。
【SPU】楽天証券(投資信託)+0.5倍
まずは、条件を確認しましょう!
- 楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定
- 当月合計30,000円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)
楽天証券での口座開設や楽天ポイントコースとマネーブリッジの設定については、こちらの記事をご覧ください。
【新SPU攻略】楽天証券〈新〉SPU攻略(準備編)【2022年4月1日スタート】30,000円以上のポイント投資を米国株に行えばよいのですが、金額だけを見るとハードルが高いですよね。これを捻出できるのかをよく考えることが必要です。
損得ラインはあるのか?
他のSPUでしたら、損得ラインというものがあります。SPU達成のために必要な費用をポイントとして回収するためには楽天市場でいくら購入すればというラインですね。楽天証券のSPUは株式という性質上、30,000円分の株式を購入すれば30,000円分の株式を手に入れることができます。それに価格変動も起こりますので、景気が良く株価が上がるような局面だと、数日後30,000円以上の価値になっていますし、逆に景気が悪く株価が下がるような局面だと、数日後には30,000円以下の価値にしかなりません。そのため、損得ラインを算出することは難しいです。
手数料問題
投資信託であれば売買手数料無料の投資信託があるのでよかったのですが、米国株の売買には手数料がかかります。楽天証券の場合は「約定代金の0.495%(最低0ドル~最高22ドル)」となっています。もし、30,000円の株式を購入し、即売却した場合だと往復で¥30,000 × 0.00495 × 2 = ¥297の手数料がかかります。(実際には円貨決済ですので為替の手数料も取られるのでもう少し手数料は高くつきます。)約300円でSPU+0.5倍ですので、損得ラインを算出するなら60,000円です。楽天市場で60,000円以上の買い物をするのであれば、購入後即売却というのも選択肢の一つではあります。
私なら資産形成のために優良銘柄を保有し続けますがね。日本はさておき、世界経済は順調に右肩上がりの成長をしています。そのため、短期では価格が下落する局面はあっても長期で見れば価格が上昇する可能性の方が高いため、長期保有して資産形成したいというのが私の考えです。
米国株式の購入方法
楽天証券で米国株を購入する方法は大きく2つあり、ブラウザから購入する方法とアプリから購入する方法があります。
ブラウザから購入する方法
まずは、ブラウザから購入する方法についてご紹介します。今回はApple(AAPL)の株式を購入することを例に話を進めていきます。楽天証券のHPからログインしてもらい、ページ上部の検索スペースから「米国株式」(デフォルトは国内株式ですので変更)を選択し、「AAPL」もしくは「Apple」と検索します。
そうすると、銘柄の個別ページが表示されます。
執筆時は取引時間外だったので現在地は表示されていません。右側の「買い注文」を選択します。
すると右側にこのような画面が表示されています。ここで購入したい数量と価格を設定します。予想受渡代金が為替レートも加味された予想の代金になります。これが3万円を超えていればSPU達成となります。AAPLの場合、2株購入すれば3万円を超えますね。ここで「注文内容を確認する」から注文を完了し、約定すればSPUは達成です。
他にも購入したい銘柄があるのであれば、合計で3万円を超えればSPUは達成になります!
しかし、株価は常に変動しますので、購入できるか(約定できるか)は分かりません。自分が買いたい価格よりも株価が高ければ購入することはできません。また、自分が購入した価格よりもさらに株価が下落する可能性はあります。ここが株の難しいところですね。
約定を優先するのであれば成行買いも有効な手段です。その代わり約定価格が予想よりも高くなることはあり得ますので、使うときは慎重にしましょう。
アプリから購入する方法
アプリから購入する場合、iSPEEDというアプリを利用することになります。実際、私が米国株を購入するときはこのアプリを利用することが圧倒的に多いですね。(日本株もこのアプリを利用しています。)というのも、米国の株式市場が開いているのは日本時間の夜間です。その時間は大体布団の中にいますので、スマホから操作するのが圧倒的に楽だからですね。
では、実際の購入方法をご紹介します。「検索」から好きな銘柄を検索しましょう。今回はSPYDという高配当ETFを購入することを例として説明を進めます。検索欄に「SPYD」と入力して、銘柄のページに移動します。
ここで、右上の「注文」→「買い注文」とタップします。
ここで、「数量」と「価格」を決定します。SPU達成のためには3万円以上の購入が必要ですので、1銘柄のみを購入するのなら、ここで3万円を超えるような設定にします。為替レートも加味された代金が「予想受渡代金」に表示されていますので、ここを参考にしましょう。
くれぐれも3万円を超えるためだけに割高の価格設定にしないように気を付けましょう!私はいつもちょっと下の価格設定にして待っています。
現在の株価を見ながら購入したい価格を決定し、数量は欲しい株数入力します。最後に暗証番号を入力し、「注文する」をタップすれば終了です。あとは、約定することを祈りましょう。
約定することを優先するなら「成行注文」も有効な手段です。しかし、約定価格が予想できない(ある程度現在の数値に近いですが)というデメリットもありますので一長一短です。特にSPUのために3万円スレスレを狙うときは気を付けましょう。上の画像の例だと、約定するときの価格次第では3万円を割る可能性はあります。
3つの注意点
ここで注意点が3つあります!ここをミスしてしまうと、せっかく3万円以上の購入をしてもSPUにカウントされません。絶対に気を付けましょう!
円貨決済しなければならない
多くの方が日本円の方を多く保有し、購入には日本円を使用するので基本的に大丈夫だとは思いますが、円貨決済の累計が3万円を超えることがSPUの条件となります。投資を続けていくと、配当金などで米国ドルが徐々に増えていきます。そのドルを使って購入したものはカウントの対象とならないので気を付けましょう。
購入時の決済方法で「円で買う」を選択していることを確認してから注文するようにしましょう。
米国株積立は対象外
楽天証券には毎月自動で米国株を購入してくれる便利なサービスがあります。サービス導入時は多くの投資家が喜んだものです。しかし、SPUではその米国株積立は対象外となっています。株価変動に伴う積立金額の3万円割れの可能性があることを危惧してかどうかは定かではありませんが、これは残念ですね。
毎月自動でSPUを達成することができないので、手動で購入して達成する必要があります。
買付手数料無料のETFは対象外
ETFとは、株式市場に上場されている投資信託みたいなもので、いくつかの株式が詰めあわされたセット商品みたいなものです。投資信託は1日に1回価格が改定されますが、ETFは上場されていますのでリアルタイムで変動するのが特徴です。例えばQQQというETFなら米国のNASDAQ市場に上場する上位100社(AppleやGoogle、Amazonなどの有名企業ばかり)の詰め合わせパックです。個別に買うのは大変ですが、この詰め合わせパックなら手軽に購入できるのが特徴です。
楽天証券にはこのETFの中で9つのETFに対して、買付手数料を無料にしています。購入者側としては非常にありがたいことなのですが、残念ながらこれら9つのETFについてはSPUの対象とはなりません。楽天証券側が儲からないからでしょう。そのETFは以下の9つですので、購入前に確認しましょう。
VT | VOO | VTI |
SPY | RWR | GLDM |
AIQ | FINX | GNOM |
特にVT,VOO,VTIは非常に人気のETFですので、これを購入できないのは残念ですね。これらのETFを除外して探す必要があります。
最後に
近年、日本株はなかなか厳しいのですが、米国株は好調です。そのため、米国株に投資したいと思っている方は増えてきています。しかし、いきなり購入するにはハードルが高いですよね。どのような米国株を購入するのがよいのか悩ましい方向けの記事を近日中に公開予定ですので、そちらもご覧いただければと思います。