以前、楽天証券の新SPU達成にオススメの米国株式・ETFをご紹介したのですが、2022年4月に買付手数料無料ETFが増えたことにより、いくつかの銘柄がSPU達成の対象外となってしまいました。今回は、4月28日以降にオススメの銘柄をご紹介します!
今回の記事は、楽天証券の新SPU(米国株式 円貨決済)を攻略するときのオススメ米国株・ETFを紹介する記事です。楽天証券の新SPUそもそもの話や注意点(マネーブリッジ設定・ポイント投資・円貨決済・買付手数料無料ETF対象外)については以下の記事をご参考にしていただければと思います。
【新SPU攻略】楽天証券〈新〉SPU攻略(準備編)【2022年4月1日スタート】 【新SPU攻略】楽天証券〈新〉SPU攻略(米国株式編)【2022年4月1日スタート】買付手数料無料ETF
現在、楽天証券で買付手数料が無料になっている米国ETFは以下の15銘柄です。
QQQ | SPYD | VGT | EPI | AGG |
IYR | VT | VOO | VTI | SPY |
RWR | GLDM | AIQ | FINX | GNOM |
このうち黄色で示した部分が新しく追加された銘柄になります。以前の記事ではNASDAQ100に連動する「QQQ」とS&P500の高配当株ETFである「SPYD」、米国の優良債券に投資する「AGG」をオススメETFとして紹介していましたが、買付手数料無料化により3つがSPUの対象から外れることとなりました。そして、新しく追加された6つについては、2022年4月28日以降SPUの対象外となります。
個人的にSPYDは長期的に買っていこうと思っていたので、買付手数料の無料化は非常に嬉しいのですが、SPU的には残念ですね。
オススメETF
では、2022年4月28日以降のオススメETFをご紹介します。
高配当株ETF【VYM・HDV】
米国の高配当株に投資するETFで、配当だけでなく株価上昇によるキャピタルゲインも狙えるのが特徴です。
SPYDはSPUの対象からは外れましたが、他の高配当株ETFであるVYMとHDVはSPUの対象です。VYMとHDV、SPYDは少しずつ組み入れ銘柄が異なります。それぞれの特徴は以下の通りです。
VYM | HDV | SPYD | |
組み入れ銘柄 | 金融・生活必需品 ヘルスケアが 中心の約400銘柄 | ヘルスケア・エネルギー 生活必需品が 中心の約75銘柄 | 金融・不動産 エネルギーが 中心の約80銘柄 |
経費率 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
配当利回り | 2.73% | 3.11% | 3.46% |
このように組み入れているセクターが微妙に違うため、それぞれの成績も異なってきます。SPYDだけではなく、他の高配当ETFにも投資して分散させることも重要ですので、高配当株投資をするのならVYMやHDVにも投資することをオススメします。
債券ETF【LQD・HYG】
安全性が高い債券に投資するAGGがSPUの対象外となってしまいましたが、その他の債券ETFはSPUの対象です。AGGのようなローリスク・ローリターン(投資対象の7割ほどが格付けAAAの債券)ではなく、リスクを取った債券ETFがLQDとHYGです。
AGG | LQD | HYG | |
投資対象 | 7割ほどが AAA | 8割ほどが BBB~A | ほぼ全てが CCC~BB |
経費率 | 0.04% | 0.14% | 0.49% |
配当利回り | 1.83% | 2.49% | 4.23% |
執筆時点で米国の金利上昇が迫っている状態ですので、債券価格はイマイチです。しかし、金利が下落する局面になれば浮上してくることでしょう。
AGGが米国投資適格債権市場全般に投資するのに対して、LQDは米ドル建て投資適格社債に投資し、HYGが米ドル建てハイイールド債に投資します。リスクはAGG<LQD<HYGですが、リターンも同じ順で大きくなるのが特徴です。
レバレッジETF【SPXL】
投資初心者にはあまりオススメはできないのですが、レバレッジを効かせて株価の2倍や3倍のリターンを得ようとするのがレバレッジETFです。SPXLの場合、S&P500の3倍のリターンを得ようというETFになります。上のチャートのように、近年では猛烈な株価上昇をしていますね。VOOがS&P500連動のETFですので、プラス局面では猛烈なリターンが期待できます。なお、PayPayのポイント運用のチャレンジコースはこのSPXLを使っています。
しかし、気を付けたいのは下落するときも3倍ということです。値動きが非常に激しいので、投資するときは良く吟味するようにしましょう。
ちなみにNASDAQ100(QQQ)の3倍レバレッジETFであるTQQQは楽天証券では投資することができません。
最後に
買付手数料が無料なのは嬉しいのですが、SPUの達成条件にならないのは残念ですね。また、買付手数料が発生するので、投資信託のSPUのように購入後即売りということ手数料負けしてしまうので難しいです。ぜひともご自身の投資スタイルにあった銘柄を見つけてSPUを達成しましょう!
ちなみに、この中から1つを選べと言われれば、HDVをオススメします!