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【2021年】地図で見る衆議院選挙・大坂の陣

衆議院選挙が終わりましたね。今日は、大阪府の選挙結果を選挙区の地図とともに振り返りたいと思います。大阪も色々土地柄があるので、住宅探しなどの参考にしていただければと思います!

小選挙区

まずは小選挙区から見ていきましょう。小選挙区は1区から19区までの19の議席を争います。

数字は小選挙区、緑は大阪維新の会・橙は公明党が議席獲得

維新大躍進

日本維新の会が大幅に議席を増やしましたね。前回が3議席だったのが、今回は15議席に大幅増です。候補者を立てた15の選挙区で全勝という圧倒的な強さでした。

日本維新の会躍進の大きな要因は大阪自民党の弱さにあります。大阪自民党は大阪府政でも劣勢で、近年は大阪維新の会に押されています。そのため、他の政党(立憲民主党や日本共産党)と一緒になって大阪維新の会に対抗することが多いのですが、一緒になる相手が悪いのですね。立憲民主党や日本共産党と一緒になっては、支持層があまりにも違いすぎて、元からの支持者からも愛想を尽かされてしまいます。

国政では立件民主党や日本共産党と組むことはありませんが、それでも大阪での劣勢は覆りません。自民党は選挙前の10議席から一気に0議席となってしまいました。まあ、それ以前に大阪府政で第1党だったときから失政続きで、府民から見限られた感もありますが。

地図で見ると、大阪の北から東を通って南まで緑色で、大阪の広範囲で日本維新の会が議席を獲得しているのが分かります。大阪の全域で着実に支持が広がっていますね。ただ、一部大阪市や堺市で議席を獲得していない(立候補もしていません)ところが見られます。

維新と公明の直接対決はなし

日本維新の会以外に小選挙区で議席を確保したのは公明党だけです。こちらも候補者を立てた4つの選挙区で全勝という結果になりました。

しかし、日本維新の会との直接対決はありませんでした。両党とも直接対決を避けた格好ですね。というよりは、公明党側が大阪府政の方で維新に協力するから、小選挙区では候補を出さないでくれと公明党と維新の間でやりとりがあった感じですね。現に、維新側が公明党が議席を持つ小選挙区に対して、対立候補を出すことをチラつかせたこともあって、公明党は大阪都構想(住民投票の末、僅差で否決)に協力しています。自民党のように推薦し合う関係にはありませんが、維新と今後もこの関係が続くのかは注目です。

地図で見ると、大阪市の西側(海沿い)の地域で強い地盤があるのが分かります。公明党の支持団体として創価学会がありますので、この辺りの地域にはそういった学会員が多くいるのでしょうね。また、この選挙区(大阪3・5・6・16区)からは自民党や日本維新の会からの出馬は今後もない可能性が高いです。そのような党を応援したい方には、いっこうに候補者が現れないので、おすすめできない地域にはなります。

あと意外だったのは創価学会の学校(関西創価)がある交野市から候補者が出ていないことですね。近年の衆議院選挙では立候補者すらいません。学校はあるものの、学会員はそれほど多くないのかもしれません。

大物の落選

大阪10区の辻元清美(立憲民主・副代表)や11区の平野博文(立憲民主・党代表代行)、14区の長尾敬(自民・党副幹事長)などが落選し、比例復活も叶いませんでした。特に立憲民主党にとっては大打撃となりましたね。

野党共闘という名目のもと日本共産党と組んだのが裏目に出ましたね。両党とも議席数を減らす結果となってしまいました。大阪府政での自民党といい、立憲民主党や日本共産党と共闘すると支持層の違いから結果が思わしくありませんね。

このように小選挙区では維新の躍進とともに波乱もありました。

比例区

比例区は近畿ブロックとして、紹介します。近畿ブロックは大阪府・京都府・滋賀県・兵庫県・和歌山県・奈良県の2府4県です

政党獲得議席投票率
日本維新の会1033.9%
自由民主党825.7%
公明党312.3%
立憲民主党311.6%
日本共産党27.8%
国民民主党13.2%
れいわ新撰組13.1%

比例区でも維新が躍進

小選挙区の勢いそのままに比例区でも維新が大幅に議席を増やしましたね。5議席から10議席に倍増です。得票率では近畿ブロックで圧倒的1位になりました。比例復活を果たした候補の多くは兵庫の小選挙区で僅差で敗れた議員が中心です。

大阪の小選挙区では1議席も獲得できなかった自由民主党ですが、比例区では議席を確保し、第2党になっています。大阪以外の近畿ではしっかりと議席を確保しているので、順当でしょう。立憲民主党は公明党よりも得票率が伸びず惨敗です。苦難は続きそうですね。

2府4県の得票率を並べてみました

大阪京都兵庫滋賀奈良和歌山
維新42.5%23.0%32.1%21.2%28.1%21.5%
自民20.4%29.2%27.4%35.1%30.6%33.8%
公明13.4%9.8%12.3%8.7%11.8%15.8%
立憲9.0%13.7%13.4%15.8%13.9%11.1%
共産7.6%13.2%6.2%7.3%7.0%7.2%
国民2.2%5.1%3.0%5.1%3.5%5.7%
れ新2.8%3.7%3.3%4.2%2.7%2.6%

こう見ると、近畿ブロックでの維新の躍進は大阪での圧倒的得票率の高さからくる影響であろうと思われますね。まだまだ近畿の地方の方になると自民党が強いのが伺えます。

大阪の選挙はとにかく異色

大阪府の選挙は他の選挙区とは違った様相を呈しています。これが大阪の府民性なのでしょうか。大阪から日本を動かしてやろうというところがあるのかもしれませんね。まぁ元から豊臣の時代から東京にはライバル心むき出しですので、そういう民族なんでしょう。

選挙も終わり、ひとまず落ち着きそうですね。これからどのような国政が繰り広げられるのか、そして今回の結果を受けてどう変わるのか注目が集まりますね!

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