試験監督しているときって、先生たちって暇じゃないんですか?
はい、めちゃくちゃ暇ですよ(笑)。私にとっては結構拷問に近い時間です。今日は、先生たちが試験監督中に何をやっているのかをコッソリ教えましょう。
リスクなし
試験監督業務に集中する
教員が本来やるべき仕事です。主な仕事は以下の通りです。
- 試験問題の配布と回収
- 机間巡視(記名しているかなど)
- 不正行為の防止
- 生徒対応(落とし物も含めて)
- 試験の円滑な運営・ルールの確認
ハッキリ言って、試験監督業務だけに集中できている先生はいるのでしょうか。いるならすごい集中力ですね。試験時間に対して業務が少なすぎるので、どうしても試験監督業務だけに集中するのは難しいです。そのため、私のような集中力が無い系教員は多少リスクを取って、下のような暇つぶしを行っています。
リスク小
ここからちょっとしたリスクが生じますが、注意されるようなことはまずありませんし、本務に支障もありません。
無心
心を無にして脳を休めます。寝てはいけないのですが、パッと見では監督しているようには見えます。ただし、心ここに在らず、何も考えていません。私も海や夕焼けでも見ながら、心を無にして頭と体を休めたいと思うことがあります。とはいっても私は学校ではあまりやりませんね。寝てしまう可能性があるのと、時間が勿体無いと思う性格なので。心を無にするのが得意な方にはオススメです。
頭の整理・妄想
私が一番やっているのはこれですし、多くの先生もやっているのではないでしょうか。試験監督をしながら別のことを考えている状態ですね。試験が始まって落ち着いたら、妄想タイムに突入します。例えば、今日のごはんであったり、帰ったら何をするのかなどですね。私の場合は、ブログで何を書こうかとかも妄想しています。そう、この記事を書こうと思ったのも試験中のできごとです。
掲示物を眺める
自分のクラスでなければ教室の掲示物などを見ることがありますね。教室の掲示物には学年で一律のものもあれば、クラスオリジナルのものもあるので、そのクラスや担任のカラーがよく出ています。それを見て、「これは良いなぁ」というのを参考にしています。教室の中には新たな学びがいっぱいあります。
生徒の名前を覚える
中高の場合、複数クラスにまたがって授業をすることと思います。私も平均6クラス、多い時で8クラスの授業を行いますが、1クラス40人として、その生徒数は240〜320人ほどにもなります。この全てを覚えることは至難の技で、一向に覚えられません。自分の担任するクラスであれば、4月には覚えているのですが、目立たない生徒だと話題にも上がりませんし、1年間知らないということも。
試験監督中は名前を覚える絶好のチャンスで、座席表と名列、そして実物の生徒がいます。生徒たちは考査、先生たちは生徒の名前当てクイズを行っているということもよくあります。
ただ、最近はマスクをしていることもあり、情報量が少なく識別はより困難になってきました。あと、マスクを外した姿をほとんど知らないので、マスクをつけなくて良いときに誰か分からないということもよくあります。
リスク中
ここからはややリスクが上がります。しかし、ほとんどの場合は怒られることもなく大丈夫ですので、私もたまにしますね。それにずっとしているわけではないので、本務に支障があるわけでもありません。本務の間の暇つぶしです。また、身体を動かすものが多いので居眠り防止にもなります。
掃除・整理
試験監督が自分のクラスのときに、掃除や整理をすることがあります。さすがにホウキを出してガッツリ掃除をすることはありませんが、気になるゴミを拾ったり、ウェットシートで拭き取ったり、掲示物の精査をしたり、教卓の中の整理をしたりすることもあります。ゆっくりと自分のクラスの状況を見ることができますので意外と貴重な時間です。教室の乱れはクラスの生徒にも影響しますからね。常に美しい教室を心がけています。
ストレッチ
監督中、立ち続けるのも凄く辛いんです。日頃の疲労もあり、身体はバキバキです。その身体をほぐすためにストレッチは非常に有効です。流石にガッツリストレッチすることはないですが、省スペースでできるストレッチをして身体のメンテナンスを行うことがあります。
そんなときに役立つのは、下の本ですね。カラーで漫画形式になっているので、非常に読みやすいです。監督中のストレッチの参考に最適ですね。
トレーニング
身体の調子がいいときはトレーニングをして身体を鍛えます。こちらもガッツリと腕立て伏せや腹筋をする訳ではなく、省スペースでできるものを行います。
参考になったのは下の本ですね。こんな鍛えられた身体になりたい訳ではありませんが、手軽にできるトレーニングを知る上で参考になります。
リスク大
ここからはリスクが大きすぎて私はやったことがありませんが、残念ながら一部の先生はやっているというのは事実です。全くオススメしませんので、気をつけましょう。
仕事
試験監督も仕事だろ!と言われそうですが、学校の先生って多忙で仕事が山積みなんです。試験監督で手を動かしていない時間というのは無駄に感じることもあります。そのため、試験監督をしながら他の業務をやる先生もいます。特に試験中ですと採点をしたい衝動に駆られますが、ぐっと我慢して監督をしています。
趣味(読書・ゲームなど)
こちらもリスキーですね。昔であれば本を持ち込んで読書をされる先生もいましたが、今ではタブレットがありますので、読書以外にもネットサーフィンやゲームまでできてしまいます。どこかの学校で試験監督中にツムツムをやっていて問題になったという話も私の耳には届いています。学校の情報網恐るべし。
睡眠
昔は試験監督中に寝ちゃう先生もいましたよね。私が中学生のとき、ベテランの先生がイビキをかきながら寝ていたのはいい思い出です。確かに、試験監督は超眠いです。寝ちゃいたい気持ちも分からなくはないのですが、そこはグッと堪えてストレッチやトレーニングをして眠気を覚ましましょう。
試験監督を監督する管理職の存在
ブラックな私立学校で経験したことなのですが、試験監督を監督しに管理職が巡回する学校が存在します。もはや「管理職が試験監督しろや!」「そんなことする暇があるなら、我々に振っている仕事やれや!」と思いますね。そういう学校は少しでもスキを見せるとチクチクと嫌味などを言ってくるので、本当に鬱陶しいです。
不正行為を発見するのが仕事ではなく、不正行為を防ぐのが仕事
学校ではよく言われる言葉です。「生徒の不正行為を見つけてやったぜ!(ドヤ」ということを言われる方もいますが、生徒に不正行為をさせるスキを見せた時点で負けなのです。不正行為の未然防止に努めることが求められています。
筆者の妄想
ここからは私の妄想なんですが、AIが試験監督してくれないかなぁって思っています。試験問題の配布や回収などは教員がやり、それ以外のことはAIにお任せ。教員は別室で待機して、トラブルが発生したら出動するスタイルです。
最近はスーパーなどで万引きしそうな人がいたら警告してくれるAIもあるので、それを応用してカンニングやその予兆がある場合はこちらに警告が来たり、トラブルが発生したら生徒が手を挙げそれを察知して連絡してくれたりしてくれる機能付き。これができると一気に教員の負担が減るのになぁと妄想しています。
また、これを応用して自習監督を削ることもできますね。試験以外にも応用できそうです。
もちろんプライバシーに配慮して、使用しないときは物理的にカメラにカバーをできるような仕様になっていると良いですね。誰か作ってくれないかなー。