大阪府の子育ておすすめエリア(路線別)を紹介する企画第4弾。今回は南海本線から出る支線である汐見橋線・高師浜線・空港線・多奈川線を紹介します。
南海汐見橋線
南海本線の岸里玉出から北西へ延び、難波の西あたりまで延びる線です。区としては西成区と浪速区を通ります。短い路線ですので、公立高校が1校のみと寂しいです。
南海汐見橋線にある私立学校
- なし
南海汐見橋線にある公立高校
- 西成(津守)
南海汐見橋線のおすすめの駅
(子育て世帯向けは)なし
正直、子育て世帯向けでは無いです。難波の西側にあることから治安の面でも心配ですし、自然もほぼありません。風俗街もありますので、なおさら子育て世帯には近寄り難いですね。ただ、汐見橋駅は利便性は良いので、食事は外食中心の一人暮らしの男性ならおすすめできます。桜川駅にも近いので多方面へのアクセスも良好で、難波にも近く娯楽には困りません。私も独身なら住みたいと思うエリアです。
南海高師浜線
南海本線羽衣駅からさらに海側へ延び、高師浜駅まで続く短い支線です。市としては高石市のみを通ります。学校は羽衣駅の私立学校1校のみ(しかも南海本線)ですが、短い路線ですので妥当でしょう。
南海高師浜線にある私立学校
- 羽衣学園(羽衣)
南海高師浜線にある公立高校
- なし
南海高師浜線のおすすめの駅
高師浜
駅の周辺でも閑静な住宅街であり、治安も良く海も近いエリアですので、海辺の静かな暮らしをしたい方にはおすすめです。駅はステンドグラスを配したオシャレな駅で、近くには大阪府立臨海スポーツセンターがあり、海の近くでありながらアイスホッケーができるスケートリンクと体育館があります。
駅近くにスーパーがないのが難点ですが、コンビニは数件あります。自転車圏内であれば、スーパー激戦区の高石駅の方まで出ることができます。また、バーベキューができたり、大型のプールや交通遊園がある浜寺公園へも自転車圏内でアクセスできるので外遊びにも困りません。浜寺公園駅の買い物面の不便さを高石駅で補いつつ、高石駅のレジャーの少なさを浜寺公園で補う絶妙なポジションです。どちらにせよ、徒歩圏内では生活しにくいので自転車は必須です。
物件価格も安く3LDK以上の賃貸マンションの家賃相場は7.0万円ですので、浜寺公園駅の8.2万円よりは格安です。
ただ、仕事帰りにスーパーに寄って帰るということはできないので、共働き家庭にはあまりおすすめできません。海の近くで静かな暮らしをしつつ、浜寺公園の良さと高石駅の良さを両取りできる点に魅力を感じる家庭にはおすすめです。
南海空港線
南海本線泉佐野駅から関西国際空港まで延びる支線です。電車で関西国際空港に行こうとするとこの路線か、JRの関西空港線を利用することになります。学校は泉佐野駅(南海本線)に2校ありますが、高偏差値帯の学校へ行こうと思うと北上する必要があります。
南海空港線にある私立学校
- なし
南海空港線にある公立高校
- 佐野工科(泉佐野)
- 佐野(泉佐野)
南海空港線のおすすめの駅
りんくうタウン駅
関西国際空港の手前の駅で、南海空港線だけでなく、JR関西空港線(JR阪和線)も利用できます。しかも、南海線・JRともに乗り換え不要で直通のものが多く、南海は空港急行、JRは関空快速の停車駅ですのでスムーズな移動が可能です。この点が余計な時間のロスもなく便利なところです。学校選びでも、阪和線も含めて検討できるため他の南海本線の駅に比べての優位です。
ちなみに、南海線と阪和線の両方を利用できる南海線の駅は他に羽衣駅があります。大阪市に近づけますが、駅前がりんくうタウンほど栄えていないことがマイナスポイントです。
駅前にはりんくうプレミアム・アウトレットがあり、大型の商業施設が入ります。ただ、20:00に閉まってしまうので、仕事帰りなどに寄る際は気をつけましょう。駅周辺には業務スーパーなどの各種スーパーが点在していますし、日用品もニトリやヤマダデンキなどがあるので買い物には不便しません。とてもコンパクトに何でも揃うエリアになっています。
便利でありながら海沿いには綺麗に整備された大きなりんくう公園もありますので、海を眺めながらの散歩ができる環境にあります。便利でありながら栄えているエリアはコンパクトですので、離れてしまえば静かな住宅街になっています。
3LDK以上の賃貸マンションの家賃相場は7.2万円なので大阪ではお安い部類です。お隣の駅の泉佐野駅は空港線と南海本線が通る特急停車駅ですが、家賃相場が6.9万円ですので、りんくうタウン駅の方が買い物面の利便性が良い分、家賃相場は少し高くはなっています。
利便性が良いとは言え大阪市内から結構離れていますので、難波まで40分強という時間をどう見るかで評価が分かれるところです。
南海多奈川線
南海本線みさき公園駅からさらに海側を進む支線です。のどかな漁港が広がるエリアになります。学校はみさき公園駅(南海本線)に1校のみです。立地の不便さから偏差値帯は低い学校になりますので、中〜高偏差値帯の学校を目指す場合は大阪を北上する必要があります。
南海多奈川線にある私立学校
- なし
南海多奈川線にある公立高校
- 岬(みさき公園)
南海多奈川線のおすすめの駅
(子育て世帯向けは)なし
子どもの教育のことを考えるなら流石に厳しいという印象です。そもそも大阪の南部には高校や大学が少ないので、大阪の南の端まで来てしまうとかなり学校の選択肢が限られてしまいます。和歌山まで出るのなら選択肢は増えますが・・・。この地にこだわりがない限り、他に同価格帯で利便性が良いところはあります。
海に面してますので、海や釣りが好きな方で子どもが独立したら、海辺の静かなエリアで釣りなどをしながら優雅に暮らしたいと思う方が移り住むのには良いとは思います。
最後に
支線ということだけあって、利便性はそれほど良くないが、静かな住環境で住宅価格が落ち着いているところが多いです。また、南海線もそうでしたが、支線はさらに海に近くなりますので、海好きには堪りません!
私は海よりプール派ですがね。
支線ならではの静かさを求めるファミリーは一度検討してみてはどうでしょう。