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Apple Event(2021.10)で発表された3製品は学校現場をどう変えるのか?

現地時間で2021年10月18日にApple Eventが開催され、Appleの新製品4つが発表されました。今回は、その3製品が学校現場に与える影響について考察してきます。

発表された3製品とは?

この3製品です。詳しくはリンク先をご確認ください。では、それぞれ見ていきましょう。

M1Pro/M1Max MacBook Pro

Apple公式サイトより

主な変更点

  • MacBookにもノッチが
  • M1ProチップとM1Maxチップが登場
  • 最大CPU10コア、GPU32コア、メモリ64GB、SSD8TBまで積めるようになった
  • TouchBar廃止
  • 外部ポートの大幅増(MagSafe充電端子・HDMI・SDXCカードスロットの復活)
  • 充電性能向上
  • インカメラが1080pに向上
  • ただ、重くて高い

比較対象はM1MacBookProです。チップ性能が劇的に向上し、これぞProという性能になりました。

チップ性能やカスタマイズについて、詳しくは公式の比較表を参照してもらえればと思います。

TouchBarが廃止されると同時に、外部ポートが大幅に増加しました。一昔前のMacBook Proみたいな外観ですね。ちなみにノッチがMacBookにもやってきました。iPhoneの方もなんだかんだで違和感が無くなってきていますし、Macのノッチなら両サイドにメニューバーの情報を載せるだけなので、それほど気にならないことと思います。全画面表示で動画を見るときにどういう見え方になるのかが気になるところです。

性能が大幅に向上したこともあって重さがM1 MacBook Proが1.4kgだったのに対し、14インチでは1.6kg、16インチでは2.1kgにもなります。このスペックのノートパソコンとしては平均的ですが、M1と比較するとちょっと重さが気になります

また、お値段の方もM1 MacBook Proが¥148,280からだったのが、14インチで¥239,800、16インチで¥299,800からになりました。性能が格段に上がっているからなんですけど、かなり手が出しにくい価格帯になっていますねとはいっても、M1 MacBook Proがめちゃくちゃ安いだけであって、Windowsのノートパソコンと比べるとこの性能なら妥当です

ハッキリ言って常人にはオーバースペックすぎます。一般人が手を出すような代物ではなく、その道のプロの方のために出されたようなMacBookですね。

学校現場に与える影響

MacBook Proの評価
学習者
(1.0)
指導者
(1.0)

このモンスターマシンを何に使うの?学校現場での用途を考えれば超オーバースペックですね、Proというだけあります。このスペックは授業では使い切れませんので、PCをバリバリ使う部活動や、学習者と指導者側の趣味的なものを扱う場合でしょうか。それでも、このスペックが必要というのはあまりないでしょうけど。

AirPods(第3世代)

Apple公式サイトより

主な変更点

  • 価格は大幅増(第2世代¥16,800→第3世代¥23,800)
  • 本体デザインの変更(Proに近づいた)
  • 音質が良くなった
  • 空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングに対応
  • 耐汗耐水性能
  • MagSafeとワイヤレス充電に対応
  • 1回の充電で6時間の使用可(第2世代から1時間の増加)

AirPodsには無印AirPodsとAirPods Pro、AirPods Maxの大きく3種類があります。AirPods Maxはオーバーイヤー型ですので方向性は違いますが、無印AirPodsとAirPods Proは似た存在です。今回、無印AirPodsの方が第3世代に進化しました

性能としてはAirPods(第2世代)とAirPods Proとの中間あたりになります。(価格も中間あたり。)

AirPods Proと同じようなカナル型になるとも言われていましたが、耳に触れるところは無印AirPodsの形を継承しています。カナル型に抵抗がある方もいるので、どちらが良いかは人それぞれですが、個人的にはカナル型の方がすっぽりと耳を塞ぎ、密着感があるので好きです。また、耳から落ちにくいのもカナル型の利点ですね。

逆にカナル型が苦手だった人には待望の存在でしょう。音質が良くなっているので、第2世代より快適に使えることと思います。ただノイズキャンセリング機能がついていませんので、AirPods Proと比較すると見劣りしますね。

これらの理由から総じて惜しい存在です。正直、第2世代から¥7,000アップしてこの性能は微妙ですね。これならカナル型に抵抗さえなければ、さらに¥7,000出してAirPods Proにした方が良いと感じています。

学校現場に与える影響

AirPods(第3世代)の評価
学習者
(2.0)
指導者
(2.0)

活躍する場面は通勤通学とオンライン授業やオンライン会議でしょうか。

ただ、前述の通り性能的には中途半端ですね。AirPods Proにはあって、AirPods(第3世代)に無いのが、アクティブノイズキャンセリング機能と外音取り込みモードです。これは指導者視点からであれば、職員室のざわざわした環境の中で会議に集中することができます。また、通勤通学の電車の中でも騒音をシャットアウトして、集中することが可能です

逆に外音取り込みモードはイヤホンをしたまま会話などを聞き取れるほど、外音が聞こえます。音楽は聴きたいけど、周りの音にも注意を払いたいときなどには便利ですし、買い物の時にレジ前でわざわざイヤホンを外さなくてもタッチ一つでOKですので色々と便利です。

正直、AirPods(第3世代)にするのであれば、金銭面で折り合えば、AirPods Proを選んだほうがいいかなと思っています。

HomePod mini

Apple公式サイトより

主な変更点

  • 新色イエロー・オレンジ・ブルーが登場

可愛い見た目をしています。カラーバリエーションが増えて、部屋の雰囲気により合わせやすくなりましたね。ただ、性能面では特に変化もありませんし、値段も変更がない予定です

また、今回同時にAppleMusicのSiriに特化した廉価版である「AppleMusic Voice Plan」が発表されました。HomePodのみでの利用でしたら、今までよりお安く部屋の中で音楽を楽しめますのでおすすめです。

学校現場に与える影響

HomePod miniの評価
学習者
(1.0)
指導者
(2.0)

完全に家庭用ですので、教育にはあまり使いどころはないですね。miniになって軽くなったとはいえ、持ち運ぶものではありません。基本的に部屋に設置しぱなっしの使い方になるでしょう。教室を家と考えて、教室にあるApple製品がこれでつながるような未来が来ればいいのになと思います。

現状、中学・高校では文化祭などでの教室内スピーカーか、音楽の授業でiPadやiPhoneから音楽を流すぐらいしか用途が思いつきません。音楽室ならもっと良い音響設備がありそうですが。指導者がほぼ固定の部屋で指導できる小学校であれば持ち運び問題が解消されるので、使い方の幅は増えそうです

最後に

今回のAppleEventはニッチな商品が多かったですね。私は、今使っているMacBook AirとAirPods Proで満足していますので、ここは買い替えしない予定です。

HomePod miniは個人的には気になっているところです。性能的な進化はないのですが、家にスピーカーがないので置いてもいいかなと思っています。それに私も奥さんもiPhoneを所持していますし、AppleMusicも利用していますので相性は抜群です。ここは検討の余地ありです。

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