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Apple Event(2022.3)で発表された5製品は学校現場をどう変えるのか?

2022年3月にApple Eventが開催され、Appleの新製品5つが発表されました。今回は、その5製品が学校現場に与える影響について考察してきます。

発表された3製品とは?

この5製品です。詳しくはリンク先をご確認ください。では、それぞれ見ていきましょう。

iPhone SE(第3世代)

Apple公式より

主な変更点

  • 価格は57,800円~(第2世代が49,800円~)
  • 5Gに対応
  • A13チップからA15チップに大幅強化
  • 電池性能が若干向上
  • 256GBモデルが追加
  • 4gだけ軽くなる
  • Deep FusionやスマートHDR4に対応しカメラ性能向上

比較対象は前代のiPhoneSE(第2世代)です。なお、iPhoneSE(第2世代)はAppleオンラインストアでは取扱しないようになりました。

5G対応端末で最も安いiPhoneが登場しました。旧世代からは価格が上昇していますが、つくるためのコストが上がっていることと、円安の影響を考えると十分許容範囲でしょう。見た目は第2世代のiPhoneSEとほとんど変わりありませんが、中身はかなり進化しています。使用されているチップはA15チップで、最新のiPhone13シリーズに搭載されているものと同じです。これはとんでもない性能ですね。

カメラ性能ではDeep FusionやスマートHDR4搭載などカメラ性能はやや向上しています。とは言っても、iPhoneナンバリングシリーズと比較してしまうとやや見劣りしてしまうので、あまりカメラ性能を重視しない方にはちょうどいいiPhoneだと思います。これでも十分きれいな写真は撮れるんですけどね。

学校現場に与える影響

iPhone SE(第3世代)の評価
学習者
(1.5)
指導者
(2.0)

学習者・教育者ともに、iPadやMacと連携して使うことでそれぞれの良さをさらに引き出すことができます。とはいっても、iPhoneだけではあまり教育業界に影響を及ぼしません。iPadやMacと一緒に使ってナンボです。

iPhoneは高額でなかなか手を出しづらいというのが世間の認識だとは思います。そこで今回、高性能かつ安価なiPhoneSE(第3世代)が追加されたことで手が出しやすくなったのではないでしょうか。

iPhoneを安く抑えて、iPadやMacさらにはAppleWatchやAirPodsなどのApple製品を揃えた方が総合的な満足度は上がります!

iPad Air(第5世代)

Apple公式より

主な変更点

  • 価格は74,800円~(第4世代は69,080円~)
  • カラーバリエーション変更(5色中4色変更)
  • A14チップからM1チップに大幅強化!
  • フロントカメラ強化
  • 5G回線対応
  • 重さは3gだけ微増

非常に完成度が高く、私もたびたびオススメしてきたiPad Airですが、ついに第5世代に進化しました!また、世代交代をもって旧世代の第4世代はAppleオンラインストアでは取扱しないようになりました。

注目はチップ性能が飛躍的に向上し、M1チップになったことでしょう。すでにiPad ProシリーズがM1チップ搭載されていましたのでそのあとを追う感じでの搭載になります。

価格は残念ながら上昇しています。近年の材料費・輸送費などの高騰や円安の影響を考えると仕方ないところではありますが…。性能も上がっているので、私は十分妥当な範囲だとは思っています。

学校現場に与える影響

iPad Air(第5世代)の評価
学習者
(2.5)
指導者
(3.5)

第5世代になりチップ性能などが強化されてのですが、学習面でできることに目立った変化はあまりありません。というのも、第4世代の時点でかなり完成度が高い製品でしたのでほとんど文句がなかったからですね。

チップ性能の向上の恩恵を受けやすいのは指導者側でしょうか。A14チップと言えばiPhone12に搭載されているチップと同じです。そこからM1チップになったということはMacに搭載されているチップと同じになったということです。この点は大きな進化です。

iPadでの動画編集や、学習者の様子を同時に監視するアプリなど重い作業を行うときにはその性能がいかんなく発揮されることでしょう。特に後者は近年のICT教育の進歩で求められる端末のスペックが上がってきていることもあり、必要性が増してきました。実際、第4世代のiPad Airでは学習アプリで40人の解答を同時に閲覧するときは若干もっさり感はありました。

フロントカメラの性能向上もオンライン授業を意識すると嬉しいパワーアップです。生徒により見やすい授業を届けることができるでしょう。

Airの性能が上がって、ますますiPad Proのメリットが薄れてきましたね。

iPhone 13 / Pro

主な変更点

  • iPhone 13に新色「グリーン」
  • iPhone 13 Proに新色「アルパイングリーン」

iPhone 13とiPhone 13 Proにグリーン系の新色が追加されました。これらの新色はiPhone 13 miniやiPhone 13 Pro Maxにも追加されます。どちらも3月11日から予約開始で、3月18日発売です!

学校現場に与える影響

iPhone13/Proの評価
学習者
(1.0)
指導者
(1.0)

新色が追加されたからと言って特にできることに違いはありません。選択肢が増えることは良いことではありますが。

仕事でiPadやMacを使うのであれば、iPhoneとの連携でさらにその良さを引き出すことが可能です。iPhoneは軽さやカメラ性能が優れていますので、その良さが活きるタイミングでどんどん使っていきたい製品ではあります。

今回はiPhone SE(第3世代)も発表されましたが、価格を抑えながらiPadやMacとの連携をしたい方はSEで、カメラ性能や大きさまで意識したい方はiPhone13シリーズがオススメです。

Mac Studio

Apple公式より

据え置き型Macとしては新カテゴリーになる超ハイスペックMacが登場しました。フォルムとしてはMac miniに近いものを感じますが、スペックは圧倒的です。ポジション的にMac Proシリーズからこちらに移行するかのようなスペックですが、Mac Proも継続していくようなことをAppleEventでは話していました。

主なスペックや機能は以下の通りです。

  • M1 Max / M1 Ultra チップ搭載
  • M1 Max搭載モデルは249,800円〜
  • M1 Ultra搭載モデルは499,800円〜
  • 前面にUSB-C ×2 またはThunderbolt4 ×2 + SDXC ×1
  • 背面にThunderbolt4 ×4 + 10Gb Ethernet + USB-A ×2 + HDMI + 3.5mmヘッドフォンジャック
  • 最大5台のディスプレイに対応

まず、搭載チップが圧倒的で現行最上位のM1 Maxチップに加え、さらに上位のM1 Ultraチップも登場しました。Intel Core i9を搭載したiMac比較すると5.3倍、Mac Proと比較しても2.2倍も高速になりました。最大18ストリームの8KProRes ビデオ再生にも対応という、一般人からしたら何に使うんだレベルの性能です

それでいてコンパクトです。Mac Pro と比較すると大きさは一気に小さくなり、Mac mini を一回り大きくしたようなサイズ感です。WindowsPCでもこのスペックをこのサイズ感にするのは難しいでしょうね。

ただ、性能としてはM1 Maxですら一般人からしたら活かしきれないのに、この圧倒的な性能を使いこなせる人は非常に限られていることでしょう

あまりにも凄いスペックで具体的に表現できず、フワッとした表現になって申し訳ないです。ただ、M1Maxを搭載した最小モデルは、MacBookと比較すると割安感がありますね。

学校現場に与える影響

Mac Studioの評価
学習者
(1.0)
指導者
(1.0)

これを使って、学校で何がしたいのでしょうか…。

正直、学校での用途でしたらM1チップでも持て余すぐらいの性能です。部活動とかでVR空間を作ったりするときにはこれぐらいのスペックが必要なのでしょうかね。あまりにも途轍もないスペックで私の想像を遥かに超えてしまいます。

Studio Display

Apple公式より

MacStudioと一緒に使えと言わんばかりに登場したのがこちらのディスプレイです。主な機能は以下の通りです。

  • 27インチ 5K Retinaディスプレイ
  • 1470万ピクセル・輝度600ニト・10億色・広域色P3
  • A13チップ搭載
  • センターフレーム対応の12MP超広角カメラ
  • 3つのマイクと6つのスピーカー
  • 空間オーディオ
  • MacBookの充電可能
  • 選べる3つのスタンド
  • 価格は199,800円〜

これでもかと高性能な機能とスペックを詰め込んでいますね。なんとディスプレイにまでA13チップを搭載してしまいました。おそらくセンターフレームやSiriなどを使うためでしょう。この使い方は今後の発展の可能性を感じますね。ディスプレイを持たないMacシリーズには最適で、Macの力をさらに高めることができます。

とは言っても27インチで5Kディスプレイとなると割高感な感じはしますね。この価格ならもっと高性能のディスプレイが複数枚買えるのでは?と思ってしまいます。ここは是非とも実機を見て、自分の目で確かめたいところですね。

また、27インチiMacがオンラインストアで取扱しなくなりました。これは27インチ以上はMac miniやMac Studioにディスプレイをつけて対応しろというAppleからの無言のメッセージなのでしょうか…。

学校現場に与える影響

Studio Displayの評価
学習者
(1.0)
指導者
(1.0)

美しく高性能なディスプレイは非常に魅力なのですが、学校で必要かと言われれば不必要ですね。Appleとしても学校で使われることは想定していないと思いますし、映像関係の方がこだわり抜いた環境で仕事をするためのものだと思います。

Mac Studio同様に、こちらも学校では見ないでしょうね…。

Apple製品を安く買うには?

Apple製品はお得に購入することが可能なのです!私の場合だと、新製品であっても20%オフぐらいで購入できていると思います。詳しくは下の記事をご参考にしてください。

【2023年最新】Apple製品を安く買う3つの方法

最後に

今回のApple Eventも刺激的でしたね。注目は何と言ってもiPhoneSE(第3世代)ですかね。とにかく安くiPhoneを手に入れたい方にとって十分なスペックかつ、iPhoneの良さを感じられる商品になっています。また、iPad Air(第5世代)も充当な進化をしてきたので好感が持てますね。

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