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【令和元年/2019年度実施】大阪府チャレンジテストの結果を読み解く【市別ランキング】

注意
この記事は令和元年度のものになります。最新のものは以下の記事をご覧ください。
【令和3年/2021年度実施】大阪府チャレンジテストの結果を読み解く【市別ランキング】

大阪府で行われているチャレンジテストってどんなテストなんですか?

チャレンジテストとは、大阪府内の公立中学校を対象に行われるテストで中1と中2は3学期の初め、中3が2学期の初めに行われます。目的は府内の教育状況の調査・分析と学校間格差による評定の不公平の是正です。

それって結果は公表されているのですか?

はい、大阪府のHPで公開されていますよ。学校ごとのデータは学校によって公開・非公開で差がありますが、市町村別の結果は公表されていますので、教育レベルの高い地域を探す上で参考になります。今日は過去に行われたチャレンジテストの結果を見ていきましょう。

令和2年度はコロナウイルスのため実施されなかった中3のチャレンジテストですが、令和3年度は実施予定です。中1と中2でも行われていますが、当ブログでは3年間の中学での学びの成果と位置付けていますので、中3の結果に着目して読み解いていこうと思います。中3のチャレンジテストが行われた令和元年度の結果を見ていきましょう。

5教科の平均点で順位をつけると?

各教科の平均点は出されていますが、5教科の平均点は出されていないので、こちらで算出しました。それを順位づけしたものがこちらです。ついでにみんな大好き偏差値もつけておきました。ただし、各市同人数と考えて算出した簡易的なものです。実際の平均点や偏差値とは異なります。なお、市町村に学校が1校のみの場合、非公表ですので、一覧からは除外しています。

元データはこちらから

1位〜7位(偏差値60以上)

  • 1位 箕面市(69.8)
  • 2位 三島郡島本町(69.1)
  • 3位 吹田市(68.3)
  • 4位 池田市(63.3)
  • 5位 豊能郡豊能町(62.9)
  • 6位 豊中市(62.3)
  • 7位 高槻市(60.1)

ここまでが最上位層。見事なまでに北摂ばっかりですね。偏差値にするとその圧倒的な差が分かりやすいです。やはり、親の年収は子どもの学力に比例すると言わざるをえないでしょう。ちなみにトップの箕面市は昔からの高級住宅街として有名です。北摂についてまとめた記事もありますので、以下の記事もご参考になさってください。

大阪の子育ておすすめエリア(高槻市・茨木市・三島郡島本町) 大阪の子育ておすすめエリア(池田市・箕面市・豊能郡能勢町豊能町) 大阪の子育ておすすめエリア(豊中市・吹田市・摂津市)

8位〜14位(偏差値50以上)

  • 8位 茨木市(58.6)
  • 9位 交野市(58.5)
  • 10位 枚方市(53.8)
  • 11位 大阪狭山市(53.4)
  • 12位 富田林市(53.2)
  • 13位 河内長野市(50.8)
  • 14位 八尾市(50.6)

ここまでが平均以上の上位層。ここから色々な地域が顔を出します。茨木市は北摂なのでこの順位も妥当。交野市と枚方市は北河内と呼ばれる地域のなかでも京都寄りの地域。大阪狭山市と富田林市、河内長野市は南河内と呼ばれる地域のさらに南部で、場所的には堺市に近いです。八尾市は東大阪などとともに中河内に属し奈良県との県境で、特に近年では近鉄八尾駅周辺が人気のエリアです。

北河内が上位に来るとは思っていましたが、中河内や南河内も上位に来ていることには驚きました。このあたりはかなりコスパの良い地域と言って良いでしょう。枚方市や八尾市は大阪市内へのアクセスも良く、市自体利も発展していて利便性が高いのでおすすめです。

15位以下(偏差値50以下)の総評

地区としては北河内の大阪市寄り(大東市・門真市・守口市)、泉北地域(堺市、泉大津市、和泉市、高石市)、泉南地域(岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、泉南郡)は苦戦傾向です。やはり大阪の北側から南に向かうにつれて学力はしんどくなっていくようです

15位以下で注目な市

18位 大阪市(48.2)

大阪市は区別のデータが公表されていません。そのため市全体の数字になります。阿倍野区や天王寺区など文教地区として有名な地域が含まれているのにも関わらずこの順位になるのは、大阪市内でも差が激しいということでしょう。大阪市の中での学校選びはチャレンジテストを指標にできないので、区やその学校についてしっかりと調査をする必要があります。学校によってはチャレンジテストの結果などを公表していますので、校区の学校のHPを見てみるのも良いでしょう。

28位 摂津市(40.5)

一応、北摂として扱われる摂津市。茨木市の南に位置する淀川沿いの小さな市です。しかし、他の北摂に大きく離されてしまいました。住宅価格的には他の北摂に比べて割安ではありますが、このチャレンジテストの結果ではむしろ割高な地域に感じます。小さな市だけに、変化があれば一気に他の北摂に追いつける可能性はあるので、今後に注目したいところです。

30位 東大阪市(39.0)

大阪市の東に位置し、14位八尾市と16位柏原市と一緒に中河内になりますが、チャレンジテストの結果は2市に大きく離されてしまいました。中小企業の町として有名で教育のイメージはあまりない東大阪市ですが、大阪でも人気のある近畿大学をはじめ、いくつも大学があるエリアではあるのですが、公立中学校は伸び悩んでいます。

最後に

今回は令和元年度のチャレンジテスト(中3)について考えていきました。過去には、チャレンジテストの結果を公表するかどうかというのは議論になりましたが、現在は公表されています。子育て世帯にとって地域の学校の教育力や、地域の子どもの学力は住宅探しにとって極めて重要な要素です。住もうと検討している市の結果を確認し、納得の上で選んでもらえればと思います。地域の教育レベルには納得できなくても、住みたい地域なのでしたら私立という選択肢もありますので、そちらもご検討ください。

また、令和3年度の結果が公表されましたら、その変化などをまとめたいと思います。

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