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【令和3年/2021年度実施】大阪府チャレンジテストの結果を読み解く【市別ランキング】

大阪府の市町村別の教育力を知る上で重要な指標がチャレンジテストです。チャレンジテストは本来、平常点の是正などのために行われているのですが、住宅探しをしている子育て世帯にも有益な情報になります。令和3年度(2021年度)の結果をもとに考察していきます!

令和2年度のチャレンジテストは中止になりましたので、前回の記事は令和元年度のものです。

【令和元年/2019年度実施】大阪府チャレンジテストの結果を読み解く【市別ランキング】

令和3年度チャレンジテストの結果

当ブログでは、中学3年間の教育の成果として、中学3年生のときに受験するチャレンジテストの結果を重視しています。下のランキングは公表されているデータから各自治体のデータを順位づけしたものになります。(元データ:大阪府)なお、能勢町・太子町・河南町・千早赤阪村・忠岡町・田尻町・岬町は中学校が1校のみのため非公表です。

理科の数値について
令和3年度の理科はA・B・Cの3つに分けて行われました。理科の点数については、それぞれ平均点補正をし、人数差についても補正したものを使用し、最も受験数の多い理科Cに揃えています。また、選択の結果1校のみの選択の場合非公表になります。そのため、実際の数値と違う自治体があります。
大阪府公表のデータより筆者が作成。各自治体人数の差があるため、偏差値等は実際の数値と異なる場合があります。

偏差値60以上の自治体

大阪府の中でも最上位になります。偏差値60以上の自治体を見ていきましょう。

  • 1位 箕面市(68.1)
  • 2位 吹田市(67.4)
  • 3位 豊能郡豊能町(67.0)
  • 4位 三島郡島本町(66.5)
  • 5位 豊中市(63.4)

見事に北摂ばかりですね。このあたりは流石は北摂といったところでしょう。住宅価格は非常に高いですが、教育レベルの高さは非常に魅力的です。逆に言えば、この学力が親の経済力に比例してしまうという残酷な結果ですが…

なお、偏差値60以上の自治体の数は前回の令和元年度の7自治体から2つ減少しています。このあたりは北摂以外の自治体も頑張ってきていて、差が縮まっていることを表しているのかなと予想されます

偏差値50以上の自治体

大阪府の5教科平均点は51.7です。これを上回った自治体をご紹介しましょう。

  • 6位 茨木市(59.7)
  • 7位 交野市(58.9)
  • 8位 池田市(58.8)
  • 9位 高槻市(57.7)
  • 10位 枚方市(55.3)
  • 11位 大阪狭山市(54.6)
  • 12位 熊取町(54.2)
  • 13位 富田林市(52.3)
  • 14位 八尾市(50.2)

このあたりから北摂以外の自治体もチラホラ出てきましたね。

偏差値50以上の自治体数は14自治体で前回と変わっていません。北摂が平均点をグンと上げている加減で、偏差値50以上の自治体数は全体数(36自治体)の割には少なくなっています。

注目どころでは、北摂内でよく比較される茨木市と高槻市ですが、今回は茨木市の勝利となりました。高槻市は前回が偏差値60越えだったので大きく下げてしまいました。茨木市に負けたことで今後火がつくのか注目です。また、北摂では池田市も順位を下げているのが気になるところです。とは言っても、大阪府内ではまだまだ上位ではありますが。

北河内地区からは交野市と枚方市が前回と変わらず偏差値50を超えてきました。特に交野市は上位の北摂の中に割って入っていますので、教育的には非常に魅力的です。

その他のランクインも前回とほぼ同じで、安定した成績です。熊取町は前回より少し上げて、偏差値50の壁を突破しました。北摂以外でランクインしている自治体は住宅価格も落ち着いているので、コスパの良い自治体ですね

自治体数の中央値、18位以上の自治体

成績が公表されている大阪府の自治体数は36自治体です。この中央値である18位までにランクインしている自治体を見ていきましょう。平均点には及ばなかったものの、健闘しているグループになります。

  • 15位 高石市(48.7)
  • 16位 大阪市(48.6)
  • 17位 河内長野市(47.4)
  • 18位 寝屋川市(47.2)

頑張ったのは高石市ではないでしょうか!?前回23位からの大幅ランクアップです。英語は平均にやや話されてはいますが、社会と理科では平均点を上回っているので今後にも期待がかかります。

逆にしくじったのは河内長野市でしょうか。前回は偏差値50越えていましたので、この結果は残念なところです。近隣の富田林市や大阪狭山市が健闘していますので、今後挽回してもらいたいところです。

大阪市は前回から2つ順位を上げています。しかし人口も多く、区ごとの差が大きい市です。大阪市として見るのではなく、区ごとに見る必要があります。大阪市の中での教育力については以下の記事をご参考にしてください。

大阪市の教育力ランキング

19位以下で注目の自治体

では、19位以下にはなってしまいましたが、注目の自治体についてご紹介しましょう。

20位 摂津市(45.6)

一応北摂です。北摂ではありますが、前回に引き続き他の北摂の自治体からは大きく差をつけられてしまいました。しかし、前回から順位を大きく上げています。この調子で行けば偏差値50を超え、他の北摂と肩を並べる日も来るかもしれません。

29位 柏原市(40.0)

前回は偏差値50に若干及ばない16位でしたが、順位を大きく下げてしまいました。中河内地区間の比較で、前回は健闘している八尾市と柏原市、しんどい東大阪市という構図でしたが、今回は東大阪市よりも下になってしまいました。大阪府の東の端にある市で立地的には厳しいのですが、来年度は挽回できるでしょうか。

最後に

遅くなりましたが、令和3年度実施のチャレンジテストについてまとめてみました。北摂はやっぱり強いですね。しかし、北摂に負けじと様々な自治体が頑張っているのが伺えます。

また、過去に投稿した「市・区別の子育ておすすめエリア」についても、今回のデータを受けて刷新しようと思っていますので、更新をお待ちいただければと思います。

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