ぱぱてんてーは公立と私立の教員両方やってたんですよね?私立に転向したとき、何か変化ありました?
そうですね。最初の頃は公立と同じように仕事していたんですが、これではダメだと思い、スタイルを変えましたよ。公立には公立のやり方があり、私立には私立のやり方があると感じましたね。今回は、どのように変わったのか5つご紹介しますね。
身だしなみをかなり意識するようになった
公立時代はもったいないからと、髪を切るのも2-3ヶ月に1回でしたが、私立で働きはじめてからは毎月1回は切りに行くようになりました。
えっ、そんなに切ってなかったんですか?
ええ、だって勿体無いんですもん。それに、公立では特にデメリットも無かったんで。
また、服装も気を使うようになり、同じスーツスタイルで仕事をしていても、私立で勤めるようになってからはバリエーションを増やしたりして、見栄えを良くする努力をするようになりました。
なぜかというと客商売という意識が私立では強いからです。身だしなみを整えることは生徒や保護者からの好感度向上につながります。そして、それはさらに良い効果を生むサイクルにつながります。
人は見かけが9割と言いますしね。まずは第一印象をよくすることから始めて、その後教育内容で勝負する感じです。
公立時代はそういう意識が低く、また意識低くても自分には悪影響がなかったので、身だしなみは後回しになっていたように思います。ただ、私の例であって公立の教員も見た目にすごく気を使っている方は多くいますよ!
1000円カットでいいから、毎月散髪に行くことをオススメします!別にそこまでお金はかけなくていいんです。その方が経済的かつ、身だしなみはかなり整いますよ!
自分を良く見せようと意識するようになった
私立は成果主義の傾向があります。どれだけのことをやったのかが待遇に反映されやすい職場です。若くして重役になり、待遇が跳ね上がる人もいますので、どれだけ自分の評価を高く見せるのかということは意識するようになりました。
学校現場は目に見えにくいものを多く扱います。その見えにくいものを評価するのは難しく、公平性に欠けます。そこで重要なのが、数字でわかる指標です。
主に授業アンケートや保護者満足度、進学実績など数字が出るものは最重要です。きっちりと対策を練って取り組むようになりました。例えば、アンケートの項目は事前に目を通し、その項目に添うように組み立てます。ここまでやらないと、他の教員より良い評価を得ることはできません。
なんか大変そうですね。
評価項目が分かっているアンケートは対策さえすれば結構イージーゲームですよ!
公立は私立ほど成果が評価されません。全く評価されないわけではありませんが、私立よりはマイルドです。そういう面でも私立で働きはじめてからは、成果をどう出すかを考えるようになりましたね。
働き方や待遇を意識して働くようになった
公立はどこも働き方や待遇が似てきます。なぜならどこの学校も大元のボスが同じだからです。みんな同じように昇給していきますので、学校間で差がありません。
しかし、私立にはそれぞれの学校で就業規則や給与規則があるので、学校によって働き方や待遇が変わってきます。しかもかなり差がありますので、同じ働きをするなら、より良い場所で働きたいですよね。
公立はどこで働くかはほとんど運ですし、転勤も必ずやってきます。公立のときはほとんど気にしなかった他の学校のことも、私立に転向後は様々な学校の情報を調べ、自分がより働きやすい職場で、より良い待遇のところを探すようになりました。
現に私立の教員では正規雇用の専任教諭でも転職を試みたり、引き抜きがあったりと人事は活発です。私も私立1校目がブラックだったこともあり、働き方や待遇をかなり意識するようになりました。
個人よりも組織を意識するようになった
公立は終身雇用のため、余程のことがない限り安泰です。それに学費の安さから比較的安定した生徒募集が可能です。そのため、組織としての成果よりも、自分がやりたい教育をして自分が育成したい姿に近づけることを意識して働いていました。当時は、自分の理想の教育を追い求めていたように思います。
しかし、私立学校は経営が悪化すると潰れます。そのため、組織としての成功もかなり意識するようになりました。自己満足だけでは、学校が潰れかねませんからね。
それに、組織として決定したことは絶対ですので、本意でない指導や仕事も行います。自分の意思を曲げ、組織の利益と目標達成のために、求められたことを淡々とこなせるように変化しました。
生徒よりも保護者を意識するようになった
公立のときは生徒優先で、生徒のためになることを指導してきました。しかし、私立は客商売の意識が高いため、保護者の満足度があってこその指導になります。
私立学校の経営を安定させるためには、生徒募集を安定させる必要があります。生徒募集に繋がるのは生徒の満足度ではなく、保護者の満足度です。保護者の口コミの力は大きく、私立学校ではかなり重視されています。
生徒は満足していても、保護者が満足していなければそれは成功とは言えません。保護者が満足していることがスタートラインで、そこからどう生徒のニーズを満たせるかが腕の見せ所になります。
なんか、思っていた教員像と違いますね。
これも時代の変化です。私立の教員をしているとつくづく接客業だなと実感しますね。
最後に
公立と私立の教員は似ているようでどこか違います。どちらが良いか甲乙つけ難いですが、働く上では意識を変えないとうまく職場に適応できません。
もし、公立から私立、私立から公立への転向を考えている方がいましたらご参考になれば幸いです。