採用試験はまだまだ先ですが、教員を目指しています!大学時代に何かやっておいた方がいいことってありますか?
大学時代って結構時間がありますからね。色々やっておいて欲しいことはありますよ!では、今回は教員採用試験に向けて、大学時代や講師時代にやっておいた方がいいことを紹介しましょう!
大学時代にやっておいた方がいいこと
教科の勉強
当然のことですが、教員を仕事とするにあたって絶対必要なのは授業ができるかどうかです。
志望する校種の教科は今までに習ってきたものでしょうが、大学生になり大学の勉強をやっていくうちに意外と忘れているものです。それに結構広大な範囲ですので、教員採用試験直前にやっても間に合いません。中学校教員志望でも、採用試験には高校内容は出題されます。
それに、教員採用試験は現役の大学生だけではなく、現在学校で勤務する講師の人とも戦うことになります。講師の人は授業で実際に教えていることもあり、毎日教科の勉強をしているようなものです。このハンデを何としてでも埋める必要があります。
大学の授業の合間にやるのは大変だと思いますが、早いうちからはじめてほぼ満点が狙える状態にはしておきたいです。
強制的に勉強する方法として、学習塾のアルバイトをするという方法もあります。仕事ですのでしっかりと準備して臨むことと思いますし、授業の経験にもなりますので、飲食店などのアルバイトよりは幾分か役に立つと思います。
教科の勉強では講師側に分がありますが、教職教養なら大学生側の方が有利です。しっかりと対策して臨みましょう!
ボランティア
えーめんどくさい!と思ってるかもしれませんが、やるか・やらないかで言ったらやったほうがいいです。ボランティアの経験があるというのは面接時の武器になります。ボランティアでおすすめなのは学校の補助指導員(学校ボランティア)です。ちなみに、私の時はほんのちょっとですが給料も出ました。
ボランティアの内容ですが、私のときはチームティーチングのサブです。主に数学で授業について行きづらい生徒の側で補助したりします。あくまでサブですので、メインの先生の進行に合わせてお手伝いします。ときには、休み時間や放課後の質問受けなどもしました。他には行事のお手伝いです。学校現場は人手が足りていませんので、力仕事などは率先してお手伝いしました。
また、部活指導も行いました。私が専門にやっていた競技を指導する先生がその学校にはいなかったこともあり、技術指導をお願いされました。というか、勝手に参加してたらお願いされる流れになりました。
このとき、指導していた生徒とは縁があり再会することとなります。また、このエピソードについては別でまとめたいと思います。
このように学校ボランティアというのは、学生でありながら学校の様々な場面に関わることができます。そして、同じ新卒の大学生でありながら、他の学生と大きな経験の差をつけれます。大学の授業やゼミ、卒論、自分の部活動など大変だとは思いますが、かなり貴重な経験となりますので、ぜひ参加することをおすすめします。
ちなみに、教育実習など学校に関わる機会を通してその流れから、ボランティアで引き続き来ても良いかとお願いする方法がスムーズです。大体人手が足りていませんので、OKと言ってくれます。
サークルより部活動、できれば体育会系
大学での課外活動も大切です。そして、サークルより部活動、できれば体育会を強くおすすめします。
良くも悪くも学校現場は保健体育科の教員だけでなく、他教科でも体育会系の人が多いんです。そのような現場に馴染もうと思うと、大学で体育会に所属していたというのはアドバンテージになります。先輩や保護者に対して礼儀正しく接することは社会人にとって必要な力です。もちろん体育会系でなくても、礼儀正しい人は多くいるのは事実ですが、体育会系の学生はそれが既に備わっている割合が高いのです。「あっこの人この大学の体育会か、じゃあ大丈夫だろう」的に扱われます。
面接官本人に学歴差別をするつもりはなくても、プラス評価のときには潜在的に大学のブランドで信用していまいがちです。
また、働き方改革が進められてるとはいえ、まだまだ部活動は教員の仕事です。そして学校にある部活動の半数以上が運動部であることを考えると、より専門的な指導ができると評価されやすい体育会に所属していることは、他の受験生と比較して有利です。
サークルを批判するわけではありませんが、なぜ体育会ではなくサークルを選んだんですか?と聞かれたときに的確な回答ができるようにしたいですね。
時間があるからこそできる経験
教員として働き始めると、自分の時間は一気に減りますし、まとまった休暇も取りにくくなります。ここが講師と比較した、学生のアドバンテージになります。
ベタな例ですと留学です。もちろん海外旅行ではありませんよ!ちゃんと目的意識をもって、教員として活きる経験を海外で積むことが大事です。例えば理科の教員志望でしたら、その地にしかいない希少な生物の保護を経験したなどです。
海外だけでなく日本でもできる活動はたくさんありますので、時間を武器に様々な経験をしてもらえればと思います。
講師時代にやっておいた方がいいこと
指導の実践例
大学生とは違い、新卒バリューの期待値で勝負できない講師陣にとって、期待値ではなく実績で勝負しなければなりません。そこで、大学生とは違い教壇に立っているというアドバンテージを活かした指導の実績づくりは重要です。別に華やかな実績でなくても大丈夫ですので、何か面接で自信を持って語ることができる実践例が欲しいです。
例えば「ICT教育に力を入れ、ペーパーレス化を進め、小テストもタブレットで実施することにより採点も簡略化することで回転率を上げた結果、生徒の定着度が上がりました」などです。何でもいいのでこれは頑張りました!という実践例を用意しておきたいです。
実践例の無い講師と、まだやってないだけの大学生なら大学生の方が期待できますからね!
人脈
講師にとってこれが最重要だと考えています。人脈というのは教員を続けていく上で大切なもので、人の縁から仕事につながるものがたくさんあります。直接的なものだと、校長先生は人事に関わる方です。面接官になる可能性もありますし、校長推薦という受験方法もあるので、日々良好な関係を築くだけでなく、考え方などできるだけ吸収したい存在です。受け売りですが、教えてもらったことを面接で自分の意見かのように言うこともできますよ。
同僚の先生も同様です。技術を吸収するだけでなく、人事面からも大切な存在で、実際ひょんなことからお声がかかるものです。特に私立も選択肢に入っている場合ですと、人脈はかなり大事です。最初の面接は教科主任と教科の教員が面接官になることがほとんどです。面接官が知り合いのこともあれば、面接官と自分の間に共通の知人がいることも多いです。そんな時に第三者評価として応援があると、かなり有利になります。
私が現在の学校で働けるのも4人の先生の縁が同時に重なったことで実現しています。ハッキリ言ってこの縁が無かったら、今も講師をしていたでしょう。
それに、教員として働き続けるのにも人脈は大切です。異動がある公立ではもちろんのこと、部活動では協力して大会の運営にあたったり、練習試合を組むにしても人脈がないと成立しません。その他、教科の研究会などでも多くの先生と関わりがありますので、全ての先生方との縁を大切にしたいです。今はコロナの加減で難しいですが、飲み会や親睦会などには積極的に顔を出したいところですね。(時代にそぐわないと怒られそうですが)
最後に
今回は大学時代・講師時代にやっておくべきことをご紹介しました。教員として採用されることも重要ですが、その後の長い教員生活のためにもなることです。貴重な時間を無駄にしないように、様々なことに手を出してみてください!