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【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(始動編)

私立学校の教員になりたいんだけど、何から動き出したら分からないよー。

私立学校に興味がありますか!では、私立学校の教員をするためにはどのように動き始めたら良いかご紹介します!

どこで募集されているの?

私立学校は学校ごとに採用を行うので、公立のように全教科で毎年採用試験をするとは限りません。そのため、空きが出たら募集をかけるスタイルになっています。では、どのようにしてその募集を見つけるのかご紹介します。

教員募集系のHP

もっとも主流なのがこちらです。

全国的なものだと「日本私学教育研究会」や「教員採用.jp」が有名ですが、大阪なら「大阪私立中学校高等学校連合会」(←私が利用したのはこちらです!)と「大阪府私立小学校連合会」ですね。

主に委託登録と直接応募がありますが、より良い条件で働きたいと思うのであれば、直接応募がオススメです。委託登録は一見楽そうに見えますが、待ちの時間が長く不安になることと、とんでもない条件を提示してくるところもあるので、私なら積極的には使わないですね。

これらのHPで求人を探して、学校HPで詳細を確認し、条件や希望が合えば応募する流れです。更新頻度は様々ですし、募集期間が短い学校もありますので、定期的に確認することをオススメします。思わぬ高待遇の求人を逃してしまわないようにしましょう!

大学への求人

大学生であれば、こちらもおすすめです。

大学の掲示板などで募集がされていますので、そちらから応募する形態です。場合によっては大学を通すこともあり、大学の推薦がつけば採用に一気に近づきますのでオススメです。

ただ、求人数はそこまで多くありません。より良い条件を求めるためにも、前述の教員募集系HPと並行して複数の学校を比較検討したいところです。

私立学校のHPで直接確認

労力が半端ないのでオススメはしません

この学校で働きたいんだ!という強い希望があるのでしたら定期的にチェックしても良いと思いますが、学校HPで求人するときは同時に教員募集系HPにも公開する学校がほとんどですので、労力に見合っていません。

派遣教員として登録

採用に至るまでなら、こちらが1番楽です

面倒なことの多くを派遣会社がやってくれますので、流れに身を任せているだけで採用に至ります。有名どころですとE-Staff教員人材センター(キャリアビスタ)ですかね。利用方法としては、派遣会社のHPにアクセスして登録するだけです。そうすると派遣会社が学校に営業し、こちらは求人の紹介を受けることになります。しかし、面接等を必要とする学校も多く、紹介即採用とはいきませんので、ある程度こちらで動く必要があります

採用後の働き方は常勤講師や非常勤講師と変わりません。働いてみると「えっ派遣だったんですか!?」となることも良くあります。

ただ、派遣会社に結構抜かれているので積極的な利用はオススメしません。私も何度か同じ学校で働く派遣教員と待遇の話をしたことがありますが、その人と私の差は年間で100万円ほどにもなりました。採用後の働き方は同じなのに、給料が安いのは割りに合いません。この方法を取るのは最終手段と考えたほうが良いでしょう。

紹介

実際に働いている教員からの教員採用試験の紹介を受けるということもあります。別名「コネ」や「引き抜き」ですね。特に受験する学校の内部に紹介してくれた教員がいる場合は、強力な味方になってくれます。

採用試験を受けるまでの流れは変わらず、学校HPで募集要項を読んで応募する形になります。採用試験も一般の人と同じく通常通り行われますが、引き抜きパターンだといきなり最終面接から登場ということもあります。

ただ、この方法はあらかじめ人脈を作っておく必要があるのと、自分が優秀であることを知ってもらう必要があり、かなり難易度が高めです。利用できるチャンスがあればぐらいに思っておくと良いでしょう。

私学教員適性検査

私学教員適性検査という試験があり、こちらを受ける必要がある自治体があります。群馬県東京都静岡県愛知県(※令和3年度は中止)・兵庫県広島県(※令和3年度は中止)・福岡県ですね。

流れとしては、「 適性検査を受検 → 結果が各私立学校に送られる → 採用担当者がその中から気になる受検者にアプローチ 」という流れです。これで即採用とはならず、ここから採用試験がスタートします。

能動的に自分から動けないので、個人的にはあまり利用したくはないのですが、自治体によってはほぼ必須レベルですので、致し方なしでしょうか。適性検査の結果が良ければお声がかかりやすく、結果が悪ければほとんどお声はかかりません。

ただし、上記の自治体であっても、学校独自に募集するところもありますので、情報収集は怠らないようにしましょう。

気をつけたいこと

募集の雇用形態は?

私立学校には、以下の3つの雇用形態があります。

  • 専任教諭(正規雇用の常勤)
  • 常勤講師(非正規雇用の常勤)
  • 非常勤講師(非正規雇用の非常勤)

合格してこれで安泰だと喜んでいたら、非正規雇用だったとならないように、募集要項はよく読みましょう。これらの雇用形態による働き方の違いは下の記事をご参考にください。

専任教諭・常勤講師・非常勤講師の違い(私立編)

新卒という肩書き

これは新卒で私立学校の教員採用を考えている方への注意点です。

公立の場合は新卒の期待値から採用に至るケースが多く、教員経験がなくても問題ありません。現に私が公立で勤務していたときは、新卒の教員が1年中あたふたしているなか、常勤講師が着実に仕事をこなして、生徒や同僚からの信頼が厚いのになかなか採用に至らないというケースをよく見てきました。それだけ新卒という肩書きは、公立の教員採用試験において大きな存在です。

公立の場合は新任教員が毎年大量に入ってくるので、新任教員の研修制度がしっかりとしています。そのため「新卒であっても研修制度がしっかりしているから大丈夫だろう」「むしろ新卒の方が期待感があって良いじゃないか!」となるのです。

対して私立学校の場合は新卒も教員経験者もほぼフラットに見られる傾向が強いです。どれだけ教科の知識があって、どれだけ指導力があるか、熱意があるかは筆記試験や模擬授業、面接で見られるわけです。

それに新任教員研修をする学校はあまりなく、するとなった場合自前で用意することになります。(私生連などの合同新任研修というのはあります。)そのため、その労力も考え即戦力となる人材を求める傾向にあります。

もちろん、学校の状況次第では教員の高齢化が進んでいて、若返りを図りたいなどの理由で新卒や若手を積極的に採用したい学校もありますので、まったく優遇がないというわけではありません。新卒の肩書を使えるのは一度きりですのでよく考えて行動するようにしましょう。

最後に

今回は、私立学校の教員になりたいと思った時、どのように動き始めるのかということをご紹介しました。はじめの一歩を踏み出せればその後は勢いづくことと思いますので、思い切って動き出してみましょう!

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