AirPods Pro(第1世代)が発売されて、3年の時が経ち、ついに第2世代が発売されました!今回は、AirPods Pro(第1世代)を持っている人が第2世代に買い替えるべきか、実機をもとに考えていきましょう!
スペック比較(第2世代 vs 第1世代)
第2世代 | 第1世代 | |
チップ | H2 より高音質に | H1 |
操作性 | タッチコントロール | 感圧センサー |
機能 | デバイス自動切り替え 空間オーディオ ノイズキャンセリング(2倍) 適応型環境音除去 耐汗耐水性能 Bluetooth5.3 | デバイス自動切り替え 空間オーディオ ノイズキャンセリング 外音取り込みモード 耐汗耐水性能 Bluetooth5.0 |
ケース | U1チップ MagSafe & Lightning スピーカー ストラップループ 30時間の再生時間 | ー Lightning ー ー 30時間の再生時間 |
バッテリー | 6時間 | 4.5時間 |
価格 | ¥39,800円 | Apple Store 取り扱いなし |
スペック面での違いは以上です。同時期に発表されたApple Watch SEの第1世代と第2世代ではほとんど差はありませんでしたが、こちらのAirPods Proは結構差がありますね。注目はチップ性能向上による、音質の向上とバッテリー性能アップです。また、2倍になったノイズキャンセリングと新しくなった適応型環境音除去も気になるところです。また、Bluetooth5.3にも対応し、機能の幅が広がることにも期待がかかります。iPhoneも14シリーズからBluetooth5.3に対応していますので、iPhone14とAirPods Pro(第2世代)の組み合わせにしかできない機能も今後追加されそうですね。
なお第1世代がApple Storeから姿を消したことで、今から新品でAirPods Proを購入するのなら第2世代しか選択肢はありません。では、実際に使ってみての使用感をご紹介しましょう。
AirPods Pro(第2世代)使用レビュー
第1世代と第2世代を並べてみましたが、見た目にはほとんど変わりませんね。
第1世代と第2世代を見分けるのはケースで判別する方が容易です。第2世代からはケースの底にスピーカーが内蔵され、さらに側面にストラップホールがついていますのでそこで判別が可能です。
耳に装着状態では、AirPods Pro本体を第1世代か第2世代かを見分けるのはかなり困難です。耳から外した状態であれば、本体上側と下部にある黒いメッシュとセンサーの部分で判断すると良いでしょう。第一世代は上部に大きめのものが1つと下部に小さめのものが1つですが、第2世代の方は上部に小さめのものが2つになっています。外でAirPods Proを使用している人の耳元を見て、第1世代か第2世代かを判断するのは至難の業ですね。
外見にあまり変化のなかったAirPods Pro(第2世代)ですが、中身はかなり変わっていてiPhoneからはちゃんと識別されています。では、次は中身の変化についてご紹介しましょう。
音質
チップがH1からH2に進化したことにより、音質が良くなったと言われています。実際に使用した感想ですが、聴き比べてみると確かに音質が良くなったと感じます。特に低音域がしっかりとしている(音が多い・厚みがある)のが感じられます。また、低音域が良くなったからこそ、中・高音域が活きてくる感じを受けました。元からApple製品は癖のあまりない音だと言われていますが、その良さを残しつつ音の幅が広がったという印象ですね。
第1世代を表現するなら「のっぺり・フラット」、第2世代を表現するなら「クリア・濃密」ですかね。
ただ、素人にとっては第1世代と聴き比べれば良くなったことが分かるレベルです。第1世代でも満足できていた私の耳にとっては、音質改善を理由に買い換えるほとでもないかもしれません。第1世代でも十分音質は良いですからね。音質の向上を理由に買い替えを考えている方は実際に実機で試した方がいいですね。
機械的・技術的な進歩があったようですが、難しいことはよく分かりません!しかし、確実に音質が良くなっていますよ!
また、チップ性能向上により電力消費を効率化できたことで電池持ちも良くなりました。以前は4.5時間の連続使用でしたが、第2世代からは6時間の連続使用に耐えることができます。この点も嬉しいところですね。
ノイズキャンセリング
今回の注目の機能です。ノイズキャンセリング機能が2倍になったというのがAppleの宣伝文句です。実際に使用してみましたが、何が2倍なのかは不明ではありますが、確かにノイズキャンセリングはさらに効くようになりました。もとから結構ノイズキャンセリングは効いていた方ではありますが、さらに上を行っています。
特に私の場合、地下鉄を利用する機会が多いのですが、コロナ対策で換気されていることもあって、車内はその走行音でかなりの騒音です。第1世代のノイズキャンセリングではかなり音量を上げないとハッキリと聞き取れなかったのに対して、第2世代ではそこまで音量を上げなくてもクリアに聞こえるようになっています。この点だけでも買い替えてよかったと思いますね。
周りの騒音をかき消すために再生する音量を上げていましたが、結果として耳に負担をかけていました。第2世代にしてからはそこまで音量を上げなくても聞き取れるようになりましたので、耳にも良いですね。
なお、Watch OS 9からApple Watchのノイズアプリと連携して、AirPods Pro(第2世代)を使用したときのノイズを測定できるようになりました。第2世代限定の機能ではありますが、かなり興味深い機能です。AirPods Pro(第2世代)のノイズキャンセリングの性能については、今後さらに調査していきたいと思いますので、続報をお待ちいただければと思います。
適応型環境音除去
新しくなった外部音取り込みモードが適応型環境音除去です。第1世代がAirPodsに内蔵されたマイクで拾った音をそのままスピーカーで流していたのに対し、第2世代はその音から工事音など不快な大きな音を処理してからスピーカーで流すということをしてくれます。
使った感想としましては、確かに効果を感じられるレベルで嫌な大きな音を除去してくれます。外部音取り込みモードはイヤホンをしたまま周囲の音を聞き取りたいときに使用することが多いと思います。例えばコンビニなどに立ち寄ったときに店員の声を聴くためであったり、作業をしながらも周囲の音を聞くためだったり。そんなときに聞きたくもない大きな音を除去してくれるということは、相対的に聞きたい音を聞きやすくしてくれます。まだ使用して間もないですが、コンビニの定員の声は周りの音に邪魔されずに聞き取りやすくなったのを感じますね。
第1世代から第2世代に買い替えるべき?
AirPods Pro(第1世代)の機能で十分満足できる人も第2世代は検討の余地がかなりあります。様々な機能が強化されていますが、特にノイズキャンセリング機能の強化を嬉しく思う人も多いのではないでしょうか。
また、iPhone 14シリーズもBluetooth 5.3に対応したことにより機能面の広がりも気になるところです。現状iPhone 14シリーズとAirPods Pro(第2世代)のセットにしかできない機能というのは実装されていませんが、今後実装されるようであれば、iPhone14ユーザーは買い換えても良いかもしれませんね。
逆に、騒がしい場所で使用する機会がなかったり、音質にほとんどこだわりがない、充電が容易な環境にいる等の理由であれば第1世代から買い替えるメリットはあまりないでしょう。この点はご自身の環境を考慮して決めたいところです。
私もノイズキャンセリングをぶち破ってくる地下鉄の騒音に苦しめられてきましたが、第2世代になってかなり改善されました。この点に魅力を感じる方は買い替えを検討ですね。
第1世代を購入したい場合は?
第2世代のAirPods Proに魅力を感じないのであれば、型落ちになった第1世代を購入した方がお得です。第1世代を購入する場合は家電量販店やAmazonや楽天市場などのECサイトには残っているかもしれませんが、オススメはフリマアプリです。
特に第2世代が発売されたタイミングだと、大量に第1世代が出回ります。そのため豊富な選択肢と価格競争によりお得に手に入れることができるでしょう。詳しくは下記の記事もご参考にしてみてください。
Apple製品を売るのも買うのもフリマアプリが熱い!最後に
第2世代になり、機能面で大きく向上した今回のAirPods Proですが、発表だけで購入を即決された方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。そして実際に購入して良かったと思える性能でしたので、非常に満足しています。また、Bluetooth5.3による今後の発展性にも期待がかかりますし、しばらくAirPodsの新作は出ないでしょうから買い替えは結構ありだと思います。