これまでApple系・Google系・Microsoft系と紹介してもらったけど、全部ひっくるめてどれがオススメなの?
そうですよね。今日は今までご紹介したものをまとめて、結局どのICT端末を使用している学校がオススメかをランキング形式で紹介します!
これまでの記事はこちら。
【2023年度】ICT端末で考える学校選び(iPad編) 【2023年度】ICT端末で考える学校選び(Chromebook編) 【2023年度】ICT端末で考える学校選び(Windows編)最高!学校で使ってたら涙を流して喜ぶICT端末
iPad Air(第5世代)
第5世代からチップ性能が飛躍的に上昇し、Macにも搭載されているM1チップが搭載されている非常にパワフルな製品です。オンライン授業もサクサクで動画編集もできちゃいます。
第4世代から第2世代ApplePencilが使えるようになり、学習用として大幅に利便性が上がりました。授業では問題などをPDFファイルや画像として生徒に送り、それに書き込みながら授業を受けるということはよくあります。ペンが書きやすく、扱いやすいことを優先すると第2世代ApplePencilという結論に至ることでしょう。iPadでペンを使うのであれば、iPad Airを断然薦めます。
拡張性も高く、キーボードカバーを付けることで2in1的な使い方も可能です。これは他のiPadも同様ですね。画面サイズは10.9インチで使いやすい絶妙なサイズ感で、重さも500gを切ります。サイズ・重さともに学習用端末としては最適です。
問題はiPad Airを学校標準にしている学校がほぼないことでしょうか。第2世代ApplePencilを使えることぐらいしか、授業を受ける上では大きな変化が無いので、安い無印iPadの方が圧倒的に選ばれているのが現状です。
無印iPadを使用している学校で、自分のiPadを使用しても良いという学校だとAirを使うことは可能です。
Surface Pro 9 & Pro 8
最上級のスペックで学校でやること全てに快適に対応できます。2in1なら文句なしに1番嬉しい端末ですね。最新機種のPro 9やPro 8なら、サイズは13インチと手頃な大きさですので、カバンに入りやすいながらも学習効率を落とさない絶妙なサイズ感です。また、本体の重さが900g弱でキーボードを入れても1.2kg以下ですので持ち運びもそこまで苦ではありません。
問題は端末だけでなく、キーボードやペンなども高額になりがちで、生徒用端末として選ばれにくいことです。それだけ何でもできるスペックということではありますが、流石に学校仕様端末には高価すぎます。大人でも欲しい端末ですからね。
Surface Pro 9(5G) / X
Wi-Fiを使用せず、SIMを使った通信が可能なのがこちらの製品です。学校のWi-Fiに接続しなくても安定通信ができ、場所を選ばない点がメリットです。この点はProのナンバリングシリーズには無い機能です。
見た目はSurface Proのナンバリングシリーズ(Pro 8やPro 9)とほとんど変わらないのですが、CPUが自社製のものに変わっています。メモリは8GBからですので、オンライン授業などの負荷がかかる作業にも対応できることでしょう。
学校のWi-Fiって実はあまり優秀じゃ無いので、学校のWi-Fiに頼らないというのはかなりありな選択肢です。
こちらも残念ながら、学校の生徒端末としてはあまり見かけることはありません。理由はやはり高価だからです。これを使っている学校があれば、この学校のICT担当者はやるなぁと思ってしまいます。
合格点!ここまでのICT端末を使用している学校を選ぼう!
iPad(第10世代)/ (第9世代)
無難オブ無難の代名詞でしたが第10世代からは無難ではなくなりました。第10世代からデザインを一新しiPad Airに近づきましたが、Apple Pencil(第2世代)に対応していないという惜しい存在です。ただ、それ以外の性能は十分なので、動画編集でもしない限り快適な学習ができるでしょう。
多くの学校で採用されると思われるのが第9世代のiPadです。iPadシリーズの中で最もシンプルな機能でiPadの良さを感じられるモデルです。第2世代ApplePencilに対応していないのは残念ですが、それ以外の機能は他のiPadと学校で使う用途としては大差ありません。第1世代ApplePencilでいい!サードパーティ製のペンでいい!そもそもペンはあまり使わない!という方には最適だと思います。
価格も非常に安く、本体だけでしたら4~5万円。安いからって低スペックなわけでもなく、オンライン授業にもぎりぎり耐えられるスペックがありますのでコスパが非常に高いですね。
Surface Go 3
手頃な価格でSurfaceを使いたい時に選ばれる端末になります。なんと、Proシリーズの半額程度(本体で7万円弱・キーボード込みで8万円強)で購入することが可能です。サイズはProやProXよりは少し小さくなり10.5インチになります。無印iPadよりほんの少し大きい程度ですので、携帯性はいいですね。また、重さも600g弱でキーボードカバーをつけても800g弱という極上の軽さです。
ProXと同様に、LTEにも対応していますので、学校のWi-Fi環境に頼らずに使えるのもメリットです。屋外や体育館でも使えるとなると、学習の幅が広がりますね。
しかし、スペック的にかなりギリギリです。昨今のコロナ禍でオンライン授業でICT端末が使われる機会が増えてきました。オンライン授業となると、朝から昼過ぎまで50分×6回ほどの授業を受けることになりますが、それに耐えるには端末にも結構なスペックが要求されます。しかも、場合によってはその端末を使って同時に学習支援アプリを動かさなければなりません。
そう考えるとSurfaceGoのスペックはかなりギリギリです。Pentium + メモリ4GBのモデルだとオンライン授業は怪しいですね。Core i3 + メモリ8GBのモデルでギリギリ耐えられると思います。
割り切ってオンライン授業は家の端末を使っても良いですね。
Chromebook(2in1)※条件あり
スペックがある程度低くても軽快に動いてくれ、それでいて価格も抑えられるというのが特徴です。現在のところ、学校で最も使われているシリーズで、予算不足の学校の強い味方ですね。安価ではありますが、ICT端末としての体は成しますので、学校内の用途では十分な活躍をしてくれるでしょう。
しかし、こちらもスペックは要確認です。Chromebookはかなり種類がありますので、オンライン授業などハードな用途に耐えれるスペックのものはあるのですが、わざわざChromebookを選んでいるのであればスペックを落として価格も落としにかかっている可能性が高いです。
持ち運びがしやすくて、オンライン授業を代表とした、重い作業をこなそうと思ったら以下のようなスペックは欲しいですね。
- 重さ:中学生1.0kg以下、高校生1.2kg以下(キーボード込み)
- 画面サイズ:10~14インチ未満
- CPU:Core i5(≒ Ryzen 5)
- メモリ:8GB
こちらもオンライン授業は別の端末で受けてもいいかもしれませんね。
やめて!これだったら残念なICT端末
ここからは順位はつけませんが、どれも学校で使っていたら残念なICT端末です。公立なら諦めもつきますが、私立学校で以下の端末を使用していたら考えものです。
私の子どもが受験するなら反対しますね!
MacBookシリーズ
うちの学校は他とは違うよ感を演出し過ぎで、本来のICT教育を見誤っている学校です。MacBook自体は素晴らしい製品ではありますが、生徒が持ち運ぶにはやや重く、また使い勝手もそこまで良くありません。
iPadとの連携は素晴らしいんですけどね。まあそもそもMacBookを使用している学校自体が存在しないとは思いますが。
iPad mini (+ iPad Pro)
iPad miniは流石に小さすぎて学習用には向きません。2台目のiPadとしては優秀ですけどね。こちらもわざわざ学校使用端末としては選ばれないと思いますが。
iPad Proは現状オススメできません。なぜならFaceIDだからです。マスクを付けなければならない昨今、学校でiPadを起動するたびにマスクをズラすのはナンセンスです。こちらも、そもそもオーバースペックで学校使用端末として選ばれることはないでしょうが…。
Androidタブレット
なぜiPadにしなかった!わざわざAndroidタブレットを使用する理由はあまりありません。iPadと同スペックのものを同価格帯で、Androidタブレットから探す方が大変なぐらいです。アプリ面でも教育向けならAppleの方が優勢ですので、タブレットならiPad一択です。
もし学校で採用されているのであれば、Androidでしかできない何か特殊な教育があるのか、どこか仲良し(意味深)な企業と誰かが繋がりがあるのかなと思ってしまいます。
10インチ未満or14インチ以上、1.4kg以上のChromebook(ノート・2in1)
修行ですか?
いくらChromebookが安くても軽快だからといって、1.4kg以上の端末を毎日持ち運ぶのは苦行です。また、14インチ以上の大型モデルだとカバンに入らない、圧迫するケースが増えてきます。ICT端末だけが持ち物では無いですからね。
そもそもChromebook自体が「iPadやSurfaceだと高い…。」という学校の受け皿になっているので、性能を削っている分、重さやサイズ感にはこだわってあげたいところです。あとはオンライン授業に耐えれるスペックかどうかは確認したいところですね。
Surface以外のWindows(ノート・2in1)
ほとんどの場合がSurfaceの下位互換です。SurfaceでないWindows端末を見るたびに「あぁ、この学校はSurfaceを買えなかったんだな」と思ってしまいます。また、明らかな低スペック品を高額で契約している場合は、企業と学校の癒着を疑ってしまいます。主に日本製の端末でよく見られます。
ただ、一部例外的に優良なWindows機も存在します。条件としてはChromebookと同じですね。
- 重さ:中学生1.2kg以下、高校生1.4kg以下(キーボード込み)
- 画面サイズ:10~14インチ未満
- CPU:オンライン授業を意識するならCore i5(≒ Ryzen 5)、最低でもPentium
- メモリ:CPUがCore i5なら8GB、最低でも4GB
このあたりのスペックは欲しいところです。AsusやAcer、Lenovoあたりのコスパ最高のWindows 2in1もあることはあります。ただそれを素人目に見抜くことは難しいですね。Surface以外のWindows端末を学校端末にしていれば警戒した方がいいでしょう。
最後に
昨今の学校現場ではICT教育に非常に力を入れています。そんなときに、より良いICT端末で学習することは学習効率を大きく左右します。ぜひとも学校で使用しているICT端末までシッカリと見て学校選びをしたいものですね。