超ニッチな方限定ですが、教員という立場を使えば毎年iPhoneを買い替えることも夢ではありません。今回はその方法をお伝えします!
前提条件
まず、この方法を実現するために必要な条件ですが、以下のようになっています。
- 教職員である
- 学校が教材費としてPCやタブレットなどの情報端末にかかる費用を全額補助してくれる
特に2つ目のハードルが高く、ほとんどの教員は弾かれることでしょう。
ハードル高すぎません?そんな学校あるんですか?
ええ、ほとんどの学校では無理です。でも一部の私立学校や公立でもそれなりの立場にある人でしたら可能ですよ。ただ、ほんの一握り方向けのニッチな方法です。
情報機器の全額補助と言っても教育に関わるものだけです。さすがにスマートフォンまで補助してくれる学校は聞いたことがありません。しかし、Appleのセールなどをうまく使うことによって、iPhoneを毎年買い換えることが可能になるのです。
毎年iPhoneをほぼ無料で買い替える方法
さて本題ですが、毎年iPhoneを無料で買い替える方法をご紹介しましょう。
- 春頃にある学生・教職員向けセールでMacやiPadを購入する。
- 1月にある初売りでiPhoneを購入する。
- Apple Trade In でiPhoneを下取りに出す。
以上です。では、具体的に見ていきましょう。
春頃にある学生・教職員向けセールでMacやiPadを購入する。
Appleでは毎年、「新学期を始めよう」ということで春頃に学生・教職員向けのセールをやっています。前回でしたら2月4日~4月20日の期間で実施していました。このセールは製品自体が学生・教職員価格で割引されるだけではなく、製品に応じてAppleギフトカードが還元されるというものになっています。教職員であることに感謝する瞬間ですね。
前回のセールでしたら、以下のような感じですね。
本体価格 | 割引後価格 | 還元額 | |
M1 MacBook Air | 115,280円〜 | 103,180円〜 | 18,000円 |
M1 MacBook Pro | 148,280円〜 | 136,180円〜 | 18,000円 |
iMac (4K) | 157,080円〜 | 150,480円〜 | 18,000円 |
iPad Pro (11インチ) | 93,280円〜 | 87,780円〜 | 12,000円 |
iPad Air(第4世代) | 69,080円〜 | 63,580円〜 | 12,000円 |
MacやiPadを安く買えるのがこのセールの魅力です。ちなみにこのセールではiPhoneは対象ではありません。
まず、このセールを使ってMacとiPadを購入しましょう。と言っても、学校パワーを使って買ってもらいますので、自己出費は0円です。そして、Appleギフトカードをスッと懐にしまいましょう。これで18,000 + 12,000 = 30,000円ゲットです。
ギフトカードって貰っちゃっていいんですか?
情報機器の購入を補助してくれる学校でも、これが許される学校と許されない学校があります。これはよく確認しましょう。流石に禁止されているのにやるのは問題がありますので。
ギフトカードを懐に入れることが許されないのであれば、この方法は破綻します。この点もニッチですね。
それに毎年MacとiPadを買い換えても文句言われないんですか?
確かにその点も重要です。同時購入や毎年購入がダメなら、それぞれの購入をずらして2年に1回の購入にとどめること、2年に1回iPhoneを買い替えることが可能です。
1月にある初売りでiPhoneを購入する。
Apple Store では、毎年1月2日に初売りセールが行われます。これは全ての人が対象のセールになります。ここでは、MacやiPadだけでなく、iPhoneなど様々な製品もセールの対象です。そしてこのセールもAppleギフトカードとして製品に応じて還元されます。前回の初売りでのiPhoneのラインナップは以下の通りです。
本体価格 | 還元額 | |
iPhone SE(第2世代) | 49,280円〜 | 6,000円 |
iPhone11 | 71,280円〜 | 6,000円 |
iPhone XR | 60,280円〜 | 6,000円 |
iPhoneであれば一律6,000円のギフトカードがもらえます。そう考えるとSEの還元率はえげつないですね。
ただ注意点としては、前年に発売された最新モデル(2021年なら2020年10月発売のiPhone12)は対象外です。そのため「常に最新モデルを使いたい!」という方には向きません。とは言っても、一世代前のiPhoneであっても十分なスペックですので、通常使いには満足できると思います。次の2022年初売りではiPhone12がラインナップされる予想です。
これは自分で購入して何も補助はされませんので、学校は一切関与しません。6,000円分のギフトカードは自分のものです。
Apple Trade In でiPhoneを下取りに出す。
Appleには今使っている端末を下取りしてくれるサービス(Apple Trade In)があります。これを利用することで今使っている端末を下取りに出し、新しい端末を安くゲットすることが可能です。また、端末を購入するときに同時にやる必要もなく、購入後に下取りに出すことも可能ですので、その点も安心です。下取り額はAppleギフトカードで渡されますので、次の端末の購入費に充てることができます。
現在(2021年12月)の下取り額の一例は以下のようになっています。
製品 | 最大下取り額 |
iPhone12 | 56,000円 |
iPhone11 | 39,000円 |
iPhone XR | 25,000円 |
iPhone SE(第2世代) | 19,000円 |
もちろん、端末の状態によってはこの下取り額を下回りことは十分にあり得ます。ただ、想像以上にいい値段で下取りをしてくれますね。これで、古い端末を下取りに出して次のiPhoneの購入代金に充てます。
シミュレーションしてみた
では、今年度版でシミュレーションしてみましょう。条件は以下のように設定します。2022年の初売りに関する情報はまだ出ていませんので、iPhone12がラインナップされる想定で進めます。
- 2021年の初売りでiPhone11を購入
- 2021年の学生・教職員セールでMacとiPadを購入
- 2022年の初売りでiPhone12を購入
- iPhone11を下取りに出す
購入額 | ギフトカード | |
① | (71,280円) 前年度送り | 6,000円 |
② | 0円 学校負担 | 30,000円 |
③ | 86,800円 | (6,000円) 来年度送り |
④ | ー | 39,000円 ※最大下取り額 |
合計 | 86,800円 | 75,000円 |
iPhone12であれば、本体価格の86%をギフトカードでまかなうことができます。これがiPhone12 miniであれば69,800円、iPhoneSEなら49,800円ですので、こちらだとお釣りが出る計算になります。
ただ、このシミュレーションは多少強引ですので、この通りに行くとは限りません。まず、④の下取りですが、実際にギフトカードを使うのはその前年に下取りしたiPhoneの額になります。当時の下取り額のデータがなかったので、上のシミュレーションでは今年度版で計算しています。
また、上記は最大下取り額であってこれを下回ることも十分にあり得ます。特に端末の状態だけでなく、ストレージなどのスペックによっても価格は変動します。この点は気をつけましょう。
もし、ギフトカードの額が不足した場合
思ってたより下取り額が低いなど、ギフトカードの額がiPhoneの価格に満たなかったときは、自己資金を投入することになります。そのときに、純粋に不足分を支払っても良いのですが、楽天市場などでAppleギフトカードを自分で購入することにより、不足分についても割安で用意することが可能です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
【2023年最新】Apple製品を安く買う3つの方法【注意!】MacやiPadをApple Trade In へ
これが許される学校はあるのでしょうか?
学校に買ってもらった端末をApple Trade Inへ下取りに出すことによって、iPhone購入の資金を作ることは一応可能です。ただ、これが許されるかどうかは学校次第ですので、絶対に確認しましょう。くれぐれも個人の判断で下取りに出すととんでもないトラブルに発展することがあるので気をつけましょう。
最後に
ごく一部の教員は、自己資金をほとんど使わずに毎年iPhoneを買い替えることが可能なのです。毎回1世代前にはなってしまいますが、使用上は特に問題ありません。「最新型じゃないと嫌だ!」という方は、初売り分のギフトカードを自己資金で賄うことで、最新型を毎年使うことも可能です。
学校が情報端末にかかる費用を負担してくれるという、かなりニッチは条件ではありますが、もし条件が合うのであれば非常にお得なので実践してみてはいかがでしょうか?