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【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(書類選考編)

私立学校の採用試験の一次試験に書類選考があるんですけど、何か気をつけることってありますか?

ついに受験する学校を決めたんですね!では、今回は書類選考突破に向けて大切なことをまとめていきましょう。

前回までの内容

【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(学校選び編)

一次試験はほぼ書類選考

私立学校の教員採用試験は、まず書類選考から始まることがほとんどです公立の場合ですと、もれなく全員が筆記試験を受けることができますが、私立はそうとは限りません

何を提出するの?

ほぼ必須

エントリーシート・履歴書

教員免許状 or 取得見込み証明書

学校による

卒業証明書 or 卒業見込み証明書

成績証明書

作文・志望理由書

エントリーシートは学校所定の用紙に書くことが多いですね。指定されてなければ何でもいいんですが、市販の履歴書を使いましょう。A4(A3)とB5(B4)は特に指定されなければどちらでもいいですが、情報量を多くできるA4タイプがオススメです

また書き方については、自筆と指定されていることもあれば、されていないこともあります。特に学校が用紙を指定してきて自筆の指定がなければ、WordやExcelなど自分で書き込める形式の時はパソコンで作成しても良いと思っていいでしょう。逆にPDFなら手書きが無難です。

パソコンで作成可となっていれば、自分の字に自信がなければパソコンで作成した方がいいです。見にくい字は読む気を失いますし、書類審査は通ってもその後の面接試験で悪い印象からスタートになってしまいます。

逆に字が見やすく好感が持てるような字を書けるのであれば、パソコン可でも自筆の方が良いでしょう。字が綺麗というだけで良い印象を持たれやすいです。

作文・志望理由書は学校によって提出を求められ、呼び方や内容は様々です。しかし、この内容は書類審査の合否に関わりますので、気合を入れて取り組みましょう。

合格率は?

二次試験の筆記試験の採点をするのは教員ですので、あまりに多すぎるのは大変です。最終合格者が何名かにもよりますが、大体20〜30名を筆記試験に進めます

書類選考の合格率は学校によりけりで、応募者が多ければ合格率が低下し、応募者が少なければ合格率が高くなります。また、合格しても辞退する人がいるので、辞退率が高い学校は、それを想定して書類選考をかなり緩くするところが多いです

何を見て判断するのか?

書類選考は採用担当者(学校により複数人)による総合判断です。提出書類から読み取れるいくつもの要素を総合して判断していきます。では、どういう要素を見て判断するのかを確認していきましょう。

応募要件を満たしているか

どれだけ優秀な人材でも、応募要件を満たしていなければ採用されません。応募要件に適さなければ、その他は一切見られず不合格になります。今一度、自分が応募要件を満たしているか募集要項を確認しましょう。

求める教員像と一致しているか

大体の募集要項には求める教員像が書かれています。それに沿っているかはチェックされます。

例えば、「難関国公立大学進学に向けた指導ができる方」と書かれているのに、「難関国公立大学の問題は解いたことがありませんが、やる気はあります。国体も出ていますので、体力と実行力は誰にも負けません!」ではお話になりません。

求める教員像と自分がどれだけマッチしているのかをアピールしてください

分かりやすさ

何を言いたいのか分からないエントリーシートがあります。そのようなエントリーシートを書く人は、面接でも分かりにくい話し方をする傾向にありますので、敬遠してしまいます。

書く内容は簡潔に、論点をハッキリさせて書くように心がけましょう

作文・志望理由書の内容

作文や志望理由書を提出させるような学校はその内容もしっかりチェックしています。ただ、どれぐらいまで書類選考で絞るのかにもよりますが、そこまで絶望的なできでなければほとんどの場合大丈夫です

作文としての体をなしているか、志望理由書と求める教員像にミスマッチがないかなどを確認します。

まだ絞り込むなら

大体はここまでの作業で結構絞り込めます。しかし、それでも候補者が多く残り、絞り込めなかった場合にはより踏み込んで見ます。

作文・志望理由書の完成度

作文・志望理由書を提出させる学校であれば、これをさらに吟味して絞り込みをかけていきます。簡潔に要点を押さえた内容だと非常に読みやすいので好印象です。

なお、教科の教員が見るケースが多いので、教科が国語でない限り小論文的な評価はほとんどされません

アピールポイントにどれだけ裏付けがあるか

アピールポイントの裏付けとなる実績があると良いですね。先ほどの「難関国公立大学進学に向けた指導ができる方」という例でいうのなら、「毎日、難関国公立大学の入試問題を解き、各大学10年分の問題研究を行いました。」「アルバイトで働いていた進学塾の指導で偏差値50代だった生徒を◯◯大学に進学させることができました。」「現在勤めている学校では特進コースを担当し、毎年◯名以上の難関国公立大学への合格者を出しています。」など、裏付けとなる根拠があると良いでしょう。

それほどの実績がなくても書き方次第では良い実績のように見えますので、ここは工夫のしどころです

募集要項に書いていない求める教員像

募集要項には書かれていないけど、内部的に欲しい人材というのはあります。例えば、特定の部活動を指導できる人が良いなとか、若い人が良いなとか学校によっては様々です。これは応募者側からは分かりませんが、運動部の顧問ができて若い人の方が有利な傾向にあります

コネ

その学校の卒業生が優遇されることは、私立ではよくあります。しかし、あくまでもちょっとした優遇であって、採用の決定打にはなり得ません。

また、採用担当者と関わりがあると通りやすいです。直接会ったことがあって、自分の人となりをよく思ってもらえていれば強い味方になります。さらには直接の縁がなくても、親しい同僚・先輩と関わりがあるなど、どこかで縁があるものです。

学歴・職歴

学歴社会は終わった!と言いながらどうしても学歴は目につきます。それが有名大学だと尚更です。また、職歴の中に有名進学校の名前があると、指導力にも期待がかかります。このように、その人を見ずして、学歴や職歴で潜在的に判断してしまいますので、学歴や職歴が華やかな方が有利ではあります

例外的ではありますが、コネに近いものがあります。採用者と学歴や職歴に共通点があると若干のプラスポイントです。身内みたいな感覚になるのでしょうね。

私も、採用されてから「君、◯◯大学なんだよね?」と教科の先生に話しかけられて、ちゃんと見てるんだと思ったことがあります。

さらには、職歴に過酷な学校の名前があって、そこで数年間続けてこれたというのも「この人は辛いことがあっても責任感を持ってやり遂げたんだな」とプラスに働きます。大阪の場合ですと、「大阪三大ブラック私学」というのがあって、ここでの勤務歴があると一目置かれます。

写真

これも大事な要素です。教員も立派な接客業です。髪型や服装などが、教員として適しているかは見られています。清潔感があるような写真になるように心がけましょう。人は見かけで判断してはいけないと教えますが、学歴や職歴と同様に、写真が良いとプラス評価はしてしまうものです。

書類選考通過のコツ

別の日に見直す

たとえ1日で書き終えたとしても、必ず別の日にもう一度見直しましょう。書いた日には考えなかったような視点が浮かび上がったり、表現のおかしさに気づきやすいです。疲れているときにチェックしても見逃してしまうだけですよ!

数打ち当たる

書類選考の結果に一喜一憂しないことです。私立は公立と違い、学校ごとに採用されますので、学校によほどのこだわりがなければチャンスは何回でも訪れます。応募したうちの何個かが書類選考を通過すればいいやという気持ちでやりましょう。全部通ったら、条件が悪い学校のいくつかを辞退すればいいだけです

何度もエントリーシートや志望理由書を書くことにより、良いものが書けるようになってきますので、練習と思って気になる学校に応募してみると良いでしょう。

最後に

私も書類選考で何度か弾かれたことがあります!特に宗教系の学校との相性は悪かったですね。人によって、合う学校と合わない学校があると思いますので、落ちることを恐れずにチャレンジしてみましょう!

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