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【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(学校選び編)

私立学校の教員になるために何から動き出したら良いか分かりましたが、いっぱい学校があってどれを受ければいいか分かりません!

前に進み出しましたね!では、どのような点に気をつけて学校選びをすれば良いかをご紹介しましょう!

前回の記事はこちら

【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(始動編)

教員募集系HPの見方

では、今回は私立教員採用の黄金ルートである、教員募集系HPからのルートで確認していきましょう。今回は例として、大阪府の私立中学校・高校の社会科教員になりたいという設定で説明していきます。

また、私学教員適性検査を利用するルートは今回とは別ルートになりますので、後日投稿予定の記事の方をご参照ください。

まず概要をチェック!

教員募集系HPには、募集の簡単な概要が書かれています。ここで大体の内容を確認しましょう。

大阪私立中学校高等学校連合会の場合、科目別になっていますので自分の教科で検索します。

そうすると、その教科で募集がある学校がズラッと並びます。ここで早速注意点があります。

注意点① 採用時期をまず見るべし

学校名に目が行きがちですが、採用時期はまず確認しましょう。4月1日〜なら来年度ですが、それ以外だと今年度採用になります。時期によってはこの2つが混ざっていますので、しっかりと確認しましょう。

注意点② 掲載日が古すぎないか

掲載時期が古すぎるものは要チェックです。雇用条件が悪かったり、学校自体に魅力がなくて敬遠されている可能性が高くなります。

次は詳細をチェック!

気になるものがあったら詳細をタップしてより詳しい情報を確認しましょう。下の画像のような画面が出てきます。

応募資格などの様々な情報が出てきます。ここでも注意点があります。

注意点③ 応募資格で弾かれる可能性あり

その教科の教員になりたくても、応募資格を満たさないと受験することはできません。社会でしたら日本史や世界史など、理科でしたら物理や化学など細かく指定しているところも多いです。教科の中でさらに分かれるような教科だとここで弾かれることがあります。

また、数は少数ですが、年齢制限がある学校もあります。中には30歳以下という厳しめの年齢制限のところもありますので要確認です。

逆に難関国公立大学の受験指導ができるか?的なことを書いているところもありますが、一切気にしなくて大丈夫です。そんなこと学校側には分かりませんし、筆記試験や模擬授業もありますから、そこを通れば問題ありません。

注意点④ 応募書類は締切に間に合うのか

応募書類は学校によって様々で、大学の成績を求められたり、志望理由書を書かされたりします。特に大学に問い合わせをしなければならないものは自力ではどうにもなりませんので、締め切りに間に合うか確認しましょう

注意点⑤ 雇用形態が分からない学校が多い

この段階では雇用形態が専任教諭なのか、常勤講師なのか、非常勤講師なのか明記していない学校が多いです。(一昔前はそれを表記する欄があったのに無くなりました。)

そのため、雇用形態を確認するために学校HPを確認しなければならず、面倒です。

学校HPでの募集要項の見方

教員募集系HPで気になる求人があれば、さらに詳細な内容を学校HPにある募集要項で確認します。大概はリンクが貼られているのでそこからアクセスすると良いでしょう。

では、募集要項での注意点を確認しましょう!

注意点⑥ 勤務地

学校法人が教員募集をしている場合、その法人の中で複数の学校があればどこに配属されるか分からないような求人があります。場所によっては、それぞれがかなり離れていたりしますので確認しましょう。もちろん、複数学校を有していても勤務地が決まっている求人もあります。

また、どこに配属されるか分からない系の法人は採用されてからも異動がある可能性があります。それも含めて注意したいところです。

注意点⑦ 雇用形態

募集要項には絶対に雇用形態が記載されています。専任と書かれていれば正規雇用ですが、それ以外は非正規雇用になります

また、専任で採用されなかったら常勤講師で採用することもあると書かれていることもあります。この手のパターンは専任を餌に募集をかけ、結局は常勤講師で採用するのが常套手段ですので気をつけましょう。専任のみ募集が最も激アツの求人です

注意点⑧ 給与

気になるのはここですよね。最も怪しい求人は「本学規定による」と書かれて、詳細が分からないところです。ごく稀に良い給与のところがありますが、ほとんどは並〜並以下ですので、積極的には受験したくありません

給与について記載があるところは初任給+ある程度年齢が上がったときの例が書かれているかも見たいです。ハッキリ言って初任給なんてどこも大差ありません。どれくらい昇給していくのかが大事です。そのため、ある程度年齢がいったところで納得できる給与が払われているかは見ておきたいところです。ここが書かれてない場合は昇給額が微妙という可能性があります。

注意点⑨ 各種手当

お金の話が続きますが、手当も重要な要素です。学校によっては通勤手当・担任手当・住居手当・扶養手当・入試手当・顧問手当など様々な手当があります。私の場合ですと手当だけで月5万円以上(通勤手当と部活動の指導手当を除く)もらっていますのでありがたい限りです。

常勤講師や非常勤講師の募集であれば、専任にはある手当が常勤講師・非常勤講師にはないこともありますし、ボーナスがちゃんと出るのかも見ておきたいポイントですね。

それぞれの手当がいくらかを書くような学校はありませんが、見ておきたいのは先ほどの給与にまとめられていないかという点です。

  • 支給実績:30万円/月(手当込)
  • 給与例:28万円+各種手当(住居手当、扶養手当、…)

なら後者の方が手取りが多いこともあります。

注意点⑩ 勤務時間

こちらも「本学規定による」と濁すところもあります。勤務時間も学校によって様々で17:00前までのところもあれば、越えるところもあります。

最も注意が必要なのは「変形労働時間制」の存在です。これを導入しているところは繁忙期の勤務を長くして、余裕のあるときの勤務を短くして調整しています。そのため、時間がかなりきっちりと決められていて、教員を限界ギリギリまで働かせたいという意志を感じます。「今日は早く帰っていいよ!」的なことが起こりにくいので、働いている側からしたら嬉しくありません。

注意点11 選考方法

採用されるためには、採用試験に合格しなければなりません。

大概の場合、書類選考・筆記試験・教科面接・模擬授業・管理職面接と進みます。これに+αして行うこともありますし、採用の判断基準になる部分ですので、きっちりと対策をして臨みましょう。

最後に

以上が私立学校で教員になる上で必要な学校選びのポイントでした。公立とは違い、こちらから選ぶことができますので少しでも良い条件のところを受験したいですね。それに、私立の良いところは複数同時に受けれることですので、ダメ元でも気になるところは受験することをオススメします。

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