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【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(筆記試験編)

書類選考を通過しました!このあと筆記試験があるみたいなんですけど、対策ってありますか?

おめでとうございます!では、今回は筆記試験についてご紹介します!

筆記試験は最大で3つ

筆記試験と言っても学校によって様々で、下のようなものがあります。

  • 教科の筆記試験(頻度:高)
  • 適性検査(頻度:低)
  • 小論文(頻度:中)

大抵の学校は教科の筆記試験のみです。教科の筆記試験はほぼ確実に出題されますが、適性検査と小論文は学校によってプラスされる感じですね。それぞれについて説明していきましょう!

教科の筆記試験

公立学校の教員採用試験のように教職教養を課す学校はほとんどありません。教科の内容のみという学校がほとんどです。というのも私立学校の場合、問題を作るのもその学校の教員です。そのため、教職教養の作問なんて面倒ですので実施しません。働き始めたら教職教養の知識なんてほとんど使いませんからね。

試験時間は学校によって様々ですが、60分前後のところが多いです。ただ、問題量にはかなりの差があって、解けきれないケースもあります。どれだけ効率よく得点していくかが鍵になります。

ちなみに私立小学校の場合は、小学校全科を課すところが多いです!

難易度

小学校を除き、難易度は共通テストレベル〜難関国公立大学の難易度で出題されます。どれだけ学校の偏差値帯が低くてもこれくらいの難易度でないと差が出ませんからね。

共通テストレベルの問題はほぼ確実に正答し、難関国公立大学レベルの問題でどれだけ得点できるかの勝負になるでしょう。

対策

教員採用向けの難しい問題を教員が作るというのは大変な作業です。そうなると、どこかの大学入試の問題を使うというのが手っ取り早くて難易度的にも適切な問題が作れます。解答を作るのも(別解がないのかの検証も含めて)大変ですからね。

では、どこの問題が使われやすいかというと、その学校の所在地近辺の難関国公立大学の問題です。大阪でしたら数年前の大阪大学京都大学の問題がよく使われます

共通テストレベルの問題集でサッと一通り勉強したあとは、このあたりの大学の過去問を使って仕上げをすると良いでしょう。

適性検査

ごく稀に筆答試験に組み込まれているのが適性検査です。何も知らない人からすると健康診断か!?と思われるかもしれませんが、処理能力などをはかるテストを行います。よく使われるのはクレペリン検査ですね

クレペリン検査とは?

内田クレペリン検査HPより

正式には内田クレペリン検査と言います。教職教養の勉強をしたことがある方でしたら聞いたことがあるかもしれませんね。

まず、ズラッと一桁の数字が横に並び、それが15段×2ほど積み重なった紙が配られます。左から順に隣り合う数字を足して、下1桁の数字をひたすら書いていくという単純な検査です。これを1分間に横一列を使い、1分経ったら下の段へ移るのを繰り返し、15セットやったあと小休憩です。その後もう15セットやり合計30セット行ったところで終了です。30分かかる持久戦ですので、結構集中力と体力が持っていかれます。

何を見られているのか

内田クレペリン検査HPより

検査結果を分析すると作業量とその変化である作業曲線、そして作業の正確さを見ることができます。

内田クレペリン検査HPより

この分析結果から、受験者が仕事でどのようなパフォーマンスを発揮できそうかを診断するわけですね。主に「発動性・可変性・亢進性(こうしんせい)」をはかることができます。

内田クレペリン検査HPより

とは言っても、長所と短所は表裏一体ですので、結果を深く受け止める必要はありません。ただ、作業量と正確さは高ければ高いほど良いので、この点を鍛えておきたいところです

対策

そこまで合否に関係はしないので、ガッツリ対策をする必要はありませんが、不安があるなら練習した方が無難です。簡単な計算問題の連続ですが、練習すれば成果が表れると思います。

問題用紙はネット上にいくつか転がっていますので、そこから入手すると良いでしょう。採点まで頼むとお金がかかりますし、自分でやると時間がかかるので、採点まではしなくて良いと思います。そのうちコツを掴むので、ある程度こなせるようになったら教科の筆記試験の勉強を優先しましょう

小論文

こちらも試験内容に組み込まれることがたまにあります。テーマは学校の取り組みに関することを交えて出題されることが多いですが、教育観など抽象的なテーマも中には含まれます。試験時間や分量は学校によって差がありますが、教科の試験ほどカツカツではなく、割と余裕はあります。

評価のポイント

突破の鍵は採点者が教科の教員であることがほとんどというところです。すなわち、そこまで専門でもない教員が見るということですので、多少は小論文のセオリーから外れていてもOKということです。採点者側もそんな細かいルールは知りませんし、気にしていません。大事なのは「簡潔に自分の思いや考えを伝えられること」です。

しかし、国語科の採用試験は例外です。国語科の教員は小論文の指導にあたることも多く、より専門的な知識を持っています。国語科で小論文が試験として課されているときは、他教科よりもしっかりとした対策が必要と言えるでしょう。

対策

ぶっつけ本番で小論文を書ける人はそう居ないでしょう。ある程度練習が必要になりますので、本番前に何度か小論文を書いた方が良いでしょう。

また、テーマになりやすいことについてあらかじめ思案しておくのも効果的です。日頃から教育に関するニュースにはアンテナを張っておき、自分の考えをまとめておくとスムーズに書き始めることができるでしょう。また、受験する学校についてのリサーチも効果的です。その学校の教育内容をよく理解しておくと、どういうことを書いて欲しいかが掴めるでしょう。

ICT教育を強く推進している学校なのに、ICT教育は不要だ!とか書き出すと、不合格の可能性大です。部活動に消極的な学校で、部活動は必要だ!力を入れて取り組みたい!と言っても良く思われないことでしょう。

とは言っても、一人で小論文の練習をするのは大変です。近くに添削してくれるような協力者がいるのなら良いですが、そうでない方は小論文を添削してくれるサービスを利用するのも手です。東京アカデミーのような専門のところにお願いするのもありですが、ややお高いのと時間の制約があるのが難点です。

リーズナブルに小論文の添削指導をお願いしたいなら「ココナラ」を利用するのがオススメです。ココナラには添削指導を請け負ってくれる人が多数いて、自分に合った指導者が見つかることでしょう。フットワークも軽いので非常に利便性が高く、また価格競争も行われていますので良心的な価格なのも良いですね。ココナラについて詳しく知りたい方は下のボタンからアクセスしてみてください。

合格率は?

これらの筆記試験を通して、募集人数が1人なら2~3名ほどが次の試験(模擬授業や教科面接)に進むことが多いです。筆記試験に進むのが20~30名ほどですので、合格率は10%ほどになるでしょうか。公立の教員採用試験と比較するとかなり倍率は高いと言えましょう。その分、複数校を受験することも可能なので、チャンスは多いですが。

最後に

今回、筆記試験として課されることが多い3つについてご紹介しましたが、一番重要なのは教科の筆記試験です。ここで点数を稼げないと次はないと思ってください。対策さえすればそこまで恐れるようなものではないので、きちんと勉強時間を確保して対策して臨むようにしましょう!

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