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【高校入試】スポーツ推薦のメリット・デメリット

今年も勝負の夏がやってきましたね!中学3年生にとっては勉強面だけではなく、スポーツでも最後の大会がある頃ではないでしょうか。学校ではこの時期スポーツ推薦に向けて活発に動いています。今回は高校入試におけるスポーツ推薦のメリットとデメリットをご紹介します。

スポーツ推薦の種類

スポーツ推薦には大きく2種類があります。

  • 自分の学力より上の高校に入れる推薦
  • 授業料免除などの特待制度がある推薦

これ以外にもあるかもしれませんが、受験生にとってメリットがないので(スポーツ推薦を使わなくても合格するので)今回は考慮しません。

前者は授業料は普通に払わなければなりませんが、自分の学力以上の学校に確実に入れることが特典です。後者は学校が経済的にサポートするから、うちの学校で競技をしてくれというパターンです。

入学後の生活

原則、スポーツ推薦の有無に関わらず、他の生徒と同様に学校生活を送ります。一般の生徒からしてみれば、誰がスポーツ推薦なのかは分からないことの方が多いです。

学校によってはスポーツコースなるものを作って、推薦の有無を問わず運動部を集めたクラスをつくることもあります。その場合は勉強面ではついていきやすいのが特徴です。しかし、運動部以外の生徒との関わりが薄くなり、クラス替えがなかったり、あったとしても代わり映えがしないなど、交友面ではやや狭くなる可能性があります。

スポーツコースがない学校だと、一般生徒と同じ教室で同じ内容の授業を受けることになります。学校によっては勉強面でついていくのが大変になるかもしれません。しかし、交友面では幅広く関わることができますので、様々な刺激を受けることができるのが良いところです。

スポーツ推薦のメリット

スポーツ推薦のメリットは以下の4つが挙げられます。

  • ほぼ確実に合格できる
  • 競技に集中できる環境が整っている
  • 実力(学力)以上の大学に行ける
  • 経済的な支援がある

ほぼ確実に合格できる

推薦しているからには、学校としてはその生徒が欲しいのです。余程のことがない限り合格は確実です。特に特待生として入学する場合は尚更です。

間違われやすいのが、公募制の入試です。いうならば、自己推薦のような形で試験科目にスポーツ実績が加わったようなイメージです。学力での合格は厳しいが、スポーツの実績も見てもらえれば…というときに使うと良いでしょう。きちんと競技実績が点数化され、順位を付けられて上位から合格者が決まるので、こちらの場合ですと合格が確実というわけではありません

受験資格で中学校での成績(評定)を定めている学校もあります。その場合は、条件をクリアできていないと推薦できません。推薦する側もヒヤヒヤです。

競技に集中できる環境が整っている

推薦している以上、その学校はその競技で良い結果を出してもらいたいと思っています。そのため、時間であったり施設面で最大限のサポートができる状態にあります。スポーツ推薦を行っている学校の運動施設は他と比べてかなり整っていますので、その競技に集中できる環境になっています。

他の生徒には申し訳ないですが、強化指定されていない部活動や、部活動をやっていない生徒にはほとんど恩恵がありません。

実力(学力)以上の大学に行ける

スポーツで頑張りたいと思う生徒の中には、プロで頑張りたいと思う生徒もいるでしょうが、プロになるのはかなりの狭き門ですので、親としては大学進学も選択肢に入れておきたいところです。

スポーツ推薦で自分の学力以上の学校に入ったが、大学に合格できなかったのでは意味がありません大学の附属校の場合であれば、その大学への内部進学が保証されていることが多いです。一部例外的に、スポーツコースの生徒を内部推薦の対象から外している学校もあるので、注意が必要です。

また、大学の附属校でなくても学校独自(というか顧問のパイプ)で特定の大学と繋がりがあり、部活動の実績次第で顧問からその大学へ推薦されることもあります。

さらには、強豪校に入ることにより全国大会など、より大きな大会で活躍する可能性が高まります。そうすれば自分の実力で大学からお声がかかりますので、結果的に自分の学力以上の大学に行くことができます。

経済的な支援がある

推薦を取るような学校は、その競技を強くするための支出を惜しみません。そのため、スポーツ特待生制度のある学校では授業料が免除になるなど経済的な支援があります

また、特待生制度のない学校でもその競技にかかる費用を学校が負担してくれることが多いので、遠征のバス代や宿泊費、練習用品などで支援してくれることもあります。親としては非常にありがたいですね。

ちなみに某球技で全国大会常連(何度も全国制覇)の大阪の学校は、その競技への支出が多すぎて赤字経営になっているそうです。でも、その支出を止めると生徒が来なくなるので辞めれないという負のループに入っています。

スポーツ推薦のデメリット(注意点)

次にスポーツ推薦のデメリット(注意点)は以下の3つが挙げられます。

  • 高校在学中はその競技を続けなければならない
  • 大学の保証がない可能性がある
  • 経済的支援に条件がつく可能性がある

高校在学中はその競技を続けなければならない

当然と言えば当然ですが、原則(学校の規則によります)その競技を辞めることができません。どんなに嫌でも続けなければなりません。入学当初はそんなこと気にしなくて大丈夫と思うかもしれませんが、本当に3年間その気持ちでいれるでしょうか。

大学の保証がない可能性がある

大学の附属校でその高校に入学できれば、進路が保証されるような学校であれば良いですが、そうでない学校は競技実績が自分の進路にかかっています。優秀な競技実績を積み重ねることができれば、顧問経由などで大学からお声がかかるのですが、競技実績が思わしくないと自分の学力で大学に合格する必要があります。私はこの点がスポーツ推薦の1番のデメリットだと感じています。

経済的支援に条件がつく可能性がある

これは学校によりけりですが、特待生制度に条件が付いている学校があります。特待生制度の更新が1年ごとで競技実績をチェックされたり、怪我などで長期戦線離脱すると特待生が外れるなどリスクがあります。学校によっては入学してからも気を抜けません。

特に自己都合で部活動を辞めるときはさらに厳しい条件が付きます。経済的支援を打ち切られるだけならまだしも、今までの経済的支援の返還を求められるケースもありますので、学校の規定は要チェックです。これは学力の特待生にも言えることですね。

最後に

今回はスポーツ推薦についてお伝えしました。私の子どもが中学生のとき、劇的にスポーツができて推薦のお声がかかったとしたらどうするかなと考えていましたが、親目線からは「確実に良いところの大学に進学できる保証のある学校」なら首を縦に振る気がします。スポーツ推薦にも良し悪しがありますので、将来の進路のことも考えながら上手に使っていただければと思います。

ちなみに私自身、某スポーツで推薦を受けたことがありますが、偏差値帯の低い学校でしたのでお断りしたことがあります。

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