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【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(私学教員適性検査編)

私学教員適性検査って何ですか?

一部の都道府県で実施されている、私立学校の教員になるために受検する必要がある検査のことですね。

絶対に受けないといけないんですか?

それはどこの都道府県で受験するかによりますね。では、今回は私学教員適性検査についてご紹介します!

私学教員適性検査って?

特定の自治体の私立学校教員になるために必要な検査のことです。大学入試におけるセンター試験的なものだと思ってもらえれば良いでしょう。

試験科目は?

教職教養専門教科の筆記試験が行われます。また、自治体によっては小論文も課せられることがあります。

実施時期

7~8月頃が主流になります。基本的に公立の教員採用試験と被るようなことはありません。今年度の東京都の場合ですと以下のような日程で行われました。

  • 7月11日:東京都公立一次試験
  • 8月20日・21日・22日:東京都公立二次試験(面接)
  • 8月29日:東京都私学教員適性検査
  • 9月12日:東京都公立二次試験(実技)

難易度は?

教職教養の難易度は公立の採用試験程度と考えて良いでしょう。また、専門科目の難易度はセンター試験レベルぐらいですね。

受検が必要な都道府県

  • 群馬県
  • 東京都
  • 静岡県
  • 愛知県(※令和3年度は中止)
  • 兵庫県
  • 広島県(※令和3年度は中止)
  • 福岡県

採用率は?

都道府県によって差はありますが、専任・常勤講師・非常勤講師を合わせて大体2~3割程度が採用に繋がっています。検査結果に関わらずこの結果ですので、検査の成績が良ければこれより採用率は良くなり、成績が悪ければもちろん採用率は悪くなります。

しかし、それ以外の要素を加味して採用する学校もあります。年齢・経験など、学校の求める要素と合致していれば多少成績が悪くても、逆転の余地はあります。

専任・常勤講師・非常勤講師合わせての数字ということを考えると、正規採用の専任教諭での採用率は10%もないでしょう。多くは常勤講師を経て、専任教諭となるのが主流です

私学教員適性検査と採用までの流れ

各都道府県によって若干の違いはありますが、東京都を例に説明します。

5月ごろ
私学教員適性検査の説明会
令和3年度は説明会が実施されず、オンラインで動画配信がされました。
8月ごろ
私学教員適性検査を受検
東京都の私立学校で受検します。なお、受験料として20,000円かかります。
9月上旬
私立学校の校長のもとに検査結果が送付される
受検者より先に、採用者の元に結果が送られて、そこから私立学校内で選考が始まります。
9月中旬
受検者に検査結果が送付される
専門教科・教職教養のそれぞれについて「A,B,C,D」の4段階成績がされたものが送られます。
9月上旬〜翌年8月末
私立学校の採用試験が本格化
学校が採用候補者を選び、本人に直接メール等でアプローチ。受験するとなった場合、学校内の採用試験を受験し、合格すれば採用される。

独自に採用する学校もある

私学教員適性検査を実施している都道府県の私立学校でも、適性検査を必要とせず、独自に採用している学校はあります。そういう学校を志望したいのであれば、求人情報や学校HPなどをチェックし、受験することになります。

受検結果が悪かったらどうすればいいの?

受検結果が悪いと、なかなかお声がかかりません。そのような状況に陥ってしまったら、自分から次の行動を取る必要があります。具体的には、私学教員適性検査の結果を必要としない学校や他府県を受験することです。時期的に公立の採用試験は手遅れですが、私立学校であればまだまだ採用試験を行っています。そのあたりを中心に探してみると良いでしょう。

また、公立の講師登録で連絡を待つという方法もあります。どうしても自分からは動きづらいという方や、自分から私立学校を受験してもなかなか採用に至らないという方は、こちらの方法も検討してみると良いでしょう。

最後に

今回は、私立教員適性検査についてご紹介しました。数としては少ないですが、東京都など大規模な採用がある自治体も含まれていますので、無視できない存在です。もしこれらの自治体で私立学校の教員をやろうと思うのなら、避けては通れない道ですよ!

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