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【教員採用試験】私立学校の教員になる方法(模擬授業編)

筆記試験に合格しました!次は模擬授業みたいなんですけど、どんな対策をすればいいですか?

おめでとうございます!模擬授業は教員採用試験の大きな山場ですからね。しっかりと対策していきましょう!では、今回は私立学校の教員採用試験の模擬授業についてご紹介します!

模擬授業の傾向と対策

模擬授業は教員採用試験において最大の山場だと言っていいでしょう。教員の1番の仕事は授業ですからね。この授業をどれだけ上手にできるかが採用されるかに大きく関わってきます。ハッキリ言って多少筆記試験の結果が悪かったところで、授業が抜群に上手であればOKです。

では具体的に私立学校の教員採用試験で行われる模擬授業がどのような行われ、どのような対策をすればよいのかをご紹介していきましょう。

対策方法は日程によって違う

模擬授業と言っても教員採用試験の日程によって対策方法は少し違います。どの日程でも受験者の中で最も良い授業をすればよいだけなのですが、日程によって受験者層に違いがありますのでそれに合わした対策をしたいところですね。

春採用

最も受験者層が厚いのがこの日程です。普通の授業では埋もれてしまいます。他の受験者に対してワンランク上のインパクトに残る授業が必要になります。分かりやすくて楽しい授業は当たり前で、さらにもう一押し欲しいところです。それだけ激戦になるのが春採用ですが、その分労働環境が良く給料も高い学校が多いのが特徴です。

【教員採用試験】私立学校の春採用

秋採用

春採用よりは激化しませんが、それなりの授業が求められるのがこの日程です。無難な授業では少し物足りなさがありますので、良いインパクトを残せるような授業を心掛けたいところですね。この日程は公立学校の教員採用試験の後に行われますので、公立志望の受験者は不在です。

【教員採用試験】私立学校の秋採用

冬採用・不定期採用

この2つは学校としても緊急性のある日程です。学校としても何とかして人材を確保したいと思っています。

志願者数が少なく、この段階で受験者が1名のみということも多々あります。そのため、攻めた授業というよりは安定感のある無難な授業の方が好まれる傾向にあります。「この人なら授業を任せて安心だろう」と思われるような安心感のある授業をしたいですね。

【教員採用試験】私立学校の冬採用 【教員採用試験】私立学校の不定期採用

模擬授業の流れ

私立学校の教員採用試験で行われる模擬授業はほとんどの場合、事前にテーマ(授業内容)と授業時間が知らされます。当日いきなりテーマが知らされるというのは非常に稀で、1つ前の選考(筆記試験が多い)の合格通知と一緒に同封されていることがほとんどではないでしょうか。そこから模擬授業の日までに授業を完成させなければいけませんので、急ピッチで準備をしていきます。

この段階で多くの場合は2~3名に受験者は絞られています。厳しい選考を突破してきた受験者ばかりだと思いますので、しっかりと対策をして臨むようにしましょう。

授業形式は?

ほとんどの場合、どのような授業形式にしてくれとは書かれていません。完全に自由ではありますが、基本は黒板のみを使った授業だと思って良いでしょう。模擬授業を行う会場の設備も分かりませんし、模擬授業を見ている人数も分かりません。私ならICT機器を使った授業はしませんし、プリントを使った授業もしません。想定が崩れたときのリスクがありますので、絶対に存在するであろう黒板とチョークで勝負するのが無難です。

学校によっては親切に教室の設備の有無や、プリントを使う場合の必要枚数を教えてくれるところもあります。そういう場合はICTやプリントを使用するのもありですね。

また、試験時間(授業時間)は学校によって様々ですが、5分だと短く、10分が一般的、長いと15分や20分といった感じです。大抵は同封されている要項に記載されていますので、それを参考に授業を組み立てると良いでしょう。

導入・本編・まとめ

本来50分程度ある授業を10分ほどに縮めて行われるのが模擬授業です。そのためどの部分を披露するかで模擬授業の構成が変わってきます。私がオススメするのは導入:本編:まとめ=2:7:1です。試験官としても、やはり本編が充実していないと評価しにくいところです。本編の内容を充実させるためにその前後はサラッとしながらも、本編に繋がるような導入をしたいところです。

導入で伏線を張っておき、本編で回収するというのがオシャレですね。模擬授業の時間が短いだけあって、伏線の回収も分かりやすいです。

模擬授業の時間が短ければまとめを削ることも考えます。特に5分という短期決戦の場合なら導入「30秒~1分」+「本編4分~4分30秒」という感じでしょうか。また導入のみ5分というのは、受験者の授業スキルを図れないので全くオススメしません。このあとの授業が楽しみになる導入分かりやすい本編授業内容をスッキリと整理するまとめをバランスよく配置することが大切ですね。

いつもの授業?余所行きの授業?

現役教員の方だと、授業経験がある分野からの出題も良くあります。その場合、過去にやった授業をそのまま転用してしまいがちですが、非常に危険です。なぜなら派手さが足りない傾向があるからです。模擬授業は平時の授業をお披露目する場ではありません。模擬授業は一種のショーで、日ごろこんな授業はしないだろうというようなハイクオリティの授業を行う必要があります。淡々と授業を進めるのではなく、余所行きの授業をするようにしましょう。

授業時間はアピールタイム

模擬授業の時間を無駄に使ってしまうのは非常にもったいないことです。例えば授業開始の起立・礼であったり、生徒たちにグループワークをさせる等の空白の時間ですね。模擬授業の時間は非常に貴重で、この時間内にどれだけあなたの授業が素晴らしいのかをアピールしなければなりません何の加点にもならない時間は不要ですので、模擬授業の時間内にどれだけ効果的にアピールできるのかを突き詰めていきましょう

練習方法

王道の練習方法は以下のような流れです。

  1. 授業案作成
  2. ひたすらエアー授業(現役教員は教室を使用)
  3. 誰かに見てもらって評価を受ける(現役教員は同僚など、大学生は友人等)
  4. 課題を修正し、練習を繰り返す

まさかですが、①の授業案作成だけで突破できるほど甘くはありません。何度も繰り返して最高のクオリティに仕上げて本番に臨みます。模擬授業の段階では現役教員が優勢ですね。実際に黒板を使って練習することができ、板書の最適化(文字の大きさや配置など)をすることができますので、見やすい授業を演出できます。また、現役教員に模擬授業の評価をしてもらえる環境にありますので、より実践的なアドバイスを受けることができます。(同僚との良好な人間関係は必要ですが…。)

大学生であっても大学の部屋を借りたり、同じ志を持つ仲間同士で模擬授業を見合ったりすることで切磋琢磨することができます。大学によっては大学の教員や職員がサポートしてくれることもあります。

目安としては、手元の指導案(板書計画)を見なくてもスラスラと授業ができるぐらいが理想的です。

スタディサプリ

ここからは裏技ですね。授業内容が全く思い浮かばない、うまい人の授業を見てみたいと思うのであれば、プロ中のプロの授業を参考にすると良いでしょう。スタディサプリは小学生・中学生・高校生向けではありますが、リクルートが厳選した講師の授業を見ることができますので、教員採用試験の模擬授業対策動画としても非常に優秀です。究極これを完コピすることができれば合格がグッと近づきます。

オススメの使い方としては、一度動画を見てから自分の授業に足りていない部分や、この教え方は分かりやすいというところを自分の授業に取り入れていく方法ですね。自分の良さが活きるように取り入れていくのがポイントです。

この方法は事前に模擬授業の内容が分かっているときに非常に有効です。私も模擬授業前に参考にしていましたし、その後の授業づくりの参考にもなりますよ。

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ココナラ

模擬授業の練習はしたいけど、評価してくれてアドバイスをくれる人がいないという方も多いでしょう。そういう方には「ココナラ」を使うことをオススメします。ココナラには模擬授業の指導やアドバイスをしてくれる方がいますし、その多くは現役の教員や退職された方ですので安心感があります。無料というわけにはいきませんが、自分の人生がかかった模擬授業ですので、万全を期すなら利用してみることをオススメしますね。

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最後に

私立学校の教員採用試験において、最大の山場は模擬授業であると言っても過言ではありません。それだけ重要視されているのにも関わらず、筆記試験に比べて準備時間を短くしてしまっている方が多いのが現状です。模擬授業を突破するといよいよ受験者は1人に絞られる学校がほとんどです。最高のクオリティの授業をぶつける為にも最高の準備をして臨みたいものですね!

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